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心霊スポットの廃病院で見つけた斧を記念に持ち帰った悪ふざけ

 2015.09.06     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 727

数年前の出来事なのですが、書いてみます。

大学1回生の夏。

私たちの間で心霊スポット巡りが流行っていた。

その日も友人A(女)と、Aの彼氏Bとその友人C(男)と私の4人で、関西で心霊スポットとしてはかなり有名なU病院という廃病院に行くことになった。

私はCの車に乗り、AはBのバイクの後ろに乗って、午前1時頃、街から離れた物寂しい所にあるその病院に到着した。

 

 

4人ともその異様な雰囲気に鳥肌が立ちまくっている。

ドキドキしながら懐中電灯をそれぞれの手に、4人で固まって中に入っていった。

その病院には様々な噂があり、出たというのはほとんどが2階でということなので、私たちはいきなり2階に上がることにした。

夏だというのに、2階はやけに寒い。

鳥肌のせいじゃない、冷たい風が吹いているという感じだ。

ホコリっぽい空気のせいで、Aは咳き込んでいた。

それ以外は、なぜか4人とも無言だった。

足音が響く。廊下の先の闇は懐中電灯を向けても何も照らし出さないほど深い。

廃墟独特の不気味さだ。

でも、それだけじゃない。

真っ暗な廊下の先から何かが来てる、近づいてきてる…そんな気がして仕方なかった。

精神的なものからだろうか、足が重い。

足が地面からなかなか上がらなくなってきた。

 

いきなり、Cがポツリと言った

「なんかさ…前(廊下の先)から…なんか…」

私はギクっとした。

Cも同じ事を感じていたのではないか。Bも口を開いた。

「Cもわかった?なんか…来てるよな」

続いてAが言った。

「すぐそこ…いるよお!!もう逃げようよ!!」

体中がゾクゾクって…、身の毛がよだつとはこのことだ。

4人とも夢中で階段まで走った。

階段を駆け下り1階に着いたとき、踊り場でBが足を止めていた。

 

Aが
「なにしてんの、早く!!!」
と急かすが、

Bは
「ちょっと待って」
と、動かない。

踊り場でBが見つけたものは、火災時に窓を割ったりする小さいオノのようなものだった。

(映画タイタニックでローズが、ジャックの手錠を壊すときに使ったやつみたいなの)

踊り場の壁にガラス?透明なプラスチック?が埋め込まれていて、その奥にオノが1つ置いてあった。

災害時にそのガラス?を割ってオノを取るようになっているものだ。

そのガラスは割れていて、オノが簡単に取れる感じだった。

「これ記念に持って帰ろうや」

 

Bはそう言ってオノを手に階段を降りてきた。

私はBにイラついた。

AもCも同じだったと思う。

この状況で何言ってんだ、空気読めよって。

とにかく外へ出てすぐ車に飛び乗り、私たちは逃げるように帰路についた。

 

 

その帰り道なのだが・・・

Cはそのあたりの道に詳しくないので、Bのバイクに先導してもらっていた。

私を乗せたCの車はBの後を追うが…やけにBが飛ばしてる。Cの車が離されていく。

カーブの多い山道を、Bは特にバイクの運転技術があるというわけでもないのに、まるで峠の走り屋のように飛ばしている。

私もCもほぼ口をそろえて言った。

「さっきの踊り場での言動といい、B、まさか…?」

 

Cはパッシングし、車を路肩に止めた。Bもそれに気付き、バイクを止めた。

「お前危ないやろ、もっと落ち着いて運転せいや」

Cが注意する。Bの後ろに乗っていたAは震えている。

そんな状況の中、Bはおもむろにバイク(の座席の下の荷物入れるところ)から、さっきのオノを取り出した。

そして、バットの素振りをするようにオノを振りながら
「このオノ、霊ついとるんかもなww」
と。

CはBの手からオノを奪い、それをガードレールの向こうの、木が茂る崖の下へ放り投げた。

「つまらん冗談言うなや!悪ふざけも度が過ぎとるぞ!!洒落ならんわ」

Cが怒鳴った。

 

Bはなんの反応も示さない。

鼻歌でも歌ってるような感じだ。その反応のなさがひどく不気味だった。

普段のBはそんなキャラじゃない。

もっと真面目で、しっかりした人のはずだったからだ。

「A!Cの車に一緒に乗ろう」

私とAはCの車で送ってもらった。

もうBはスピード出しすぎたりすることはなかった。

 

 

次にBに会ったときは、普通のBに戻っていた。

Bは、あの日のことについてはあまり記憶がはっきりしないようだった。

「ビビりすぎて、かなり精神がまいってた」
とだけ言っていた。

4人とも、あの時Bはきっとパニック状態でおかしくなっちゃったんだ、そういう結論で落ち着いた。

でも私は、もしかしたらBは病院の2階の時点で、廊下の奥から近づいてきた「何か」に憑かれたのかもしれない…。

なーんて…心のどこかで思っていたりする。

おそらく、口にしないだけで、AもCも同じだろう…。

話はもう少しだけ続く。

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