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山奥の田舎暮らしに刺激を与える叩き屋という存在

この記事の所要時間: 152

子供の頃の話。

結構山奥に住んでいた時代があった。

まだ小学校の三、四年あたりの遊びまっさかりのガキで、本当の田舎で山しかなく、その好奇心を山へ持ってって発散させてた。

そういうふうに田舎暮らしを満喫させてた俺は、その年の夏休みだったか、「叩き屋」の話を聞いた。

友達は具体的にはそれが何かを教えず、昼に行ってみることにした。

そこは、墓地とかが作られるような平地になってた。

現にボツボツと墓が見られたが、別に気味悪いとかそういうものはなかった。

すでに同年代のガキがわんさか集まっていて、小銭を渡していた。

俺も少ないおこづかいから十円を年配の男に渡した。

俺はまだ何をするのか分からなかったから、友達やほかのガキが何をしているのか知らなかった。

 

ギャン!ギャギャン!ギャーン!

 

電動ノコギリのような鋭い音がこだましていた。

友達やほかのガキは、一心にその音が鳴るものを踏みつけていた。

俺は、しばらく見ていた。

しばらくして、さっきの男が木のハンマー一式を置き、使うよう促していた。

友達たちはそれを使い、袋を叩く。

 

グビャン!ギャンギャンギャン!ビョェー!ギャン!

 

声に水音が混じるにつれ、袋が赤く染まっていく。

だが、友達はなおも叩き続ける。

けり続ける。踏み続ける。

その目に悪意はなく、「遊び」の目だった。

 

やがて、ハンマーが地面を叩くようになり、空が赤く染まる頃にようやく「パンチ屋」が閉まった。

友達やほかの奴らは家へ駆け出し、俺はボーっと袋を見ていた。

パンチ屋が袋を箱に詰めた。

ドサドサと箱に詰められて行くのは茶色く固まった血と肉。

最後の一匹がこちらを見ていた。かろうじて息をしている。

それは内臓も脳髄も糞もはみ出た犬だった。

そのあと、俺は頭が真っ白になりどうやって帰宅したかは覚えていないが…

ちゃんと飯を食って、風呂に入って、自分の布団で眠ったらしい。

 

次の日、自分の手には血がついていた。

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