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お寺で祓いきれず成仏さえしないで成長する水子霊による報復

水子霊による報復
この記事の所要時間: 1424

昨年の春、兄が結婚したい人がいると言って女性を連れてきた時、私たち家族はびっくりしました。

相手はバツイチで4歳の女の子がいて、兄よりも12歳年上の女性でした。

両親、祖父母とも最初は反対をしましたが、当人同士が好きあっているのならということで最終的には円満に話が進み、結婚に賛成しました。

義姉の前夫は、呑む・打つ・借金癖・暴力と最悪な男で、子供の前で妻に暴力を振るったり時には子供を叩いたりもしたそうで、子供は大人の男性恐怖症です。

子供がいることもあり、義姉が『新婚旅行へは行かなくてもいい。』と言ってたのですが、私の両親が『今までさんざん苦労してきたんだから、子供は家で預かるから旅行に行ってリフレッシュしておいで』と旅行を勧めて兄夫婦は10日間、ヨーロッパへと発ちました。

 

 

実家には、両親と祖父母と私の5人の大人が住んでおり、子供のMちゃんが来ました。

Mちゃんは初め知らない大人に囲まれて怯えていましたが、血は繋がっていないとはいえ、両親・祖父母共にMちゃんのことをとても可愛がり、すぐに家での暮らしに慣れました。

私のことは「お姉ちゃん」と呼び、私にも慣れて寝るときは私と一緒に寝ていました。

Mちゃんが来て3日目の夜

Mちゃんの話し声で私は夜中の2時過ぎに目が覚めました。

Mちゃんは、イスに座ってゴニョゴニョと何か喋っていました。

私は寝ぼけてるのかと思い
「Mちゃん、何してるの?遅いからこっち来て寝なさい」
と声をかけました。

すると、Mちゃんが私の方を振り返り
「あ、お姉ちゃん。今ね、たっちゃんとおはなししてるの」
と言いました。

「たっちゃって誰?誰もいないよ?夢でもみたの?」

「夢じゃないよ。たっちゃんだよ。ここにいるよ」

(前夫の暴力などが原因でココロの中にお友達でも作ったのかな?)

そう思い、Mちゃんが座っているイスの近くまで行き
「もう遅いよ。たっちゃんももう眠いんだって。だからMちゃんも寝ようね」
と言い、ベッドに連れて行って寝かせました。

 

 

翌朝、母に夜の出来事を話したところ、『専門のお医者さんに一度行った方がいいんじゃないの?』と言われたのですが、少し様子を見てみるからと言われました。

私と父が会社へ行った後、母が庭で洗濯物を干していた時、Mちゃんは居間で子供番組を見ていたそうですが、居間からMちゃんの泣き声が聞こえ、母はあわてて縁側から居間に入ったそうです。

Mちゃんは、耳を両手で押さえながらワーワー泣いていたので、母が
「どうしたの?」
と聞くと、

Mちゃんは、母に泣いて抱きつきながら
「たっちゃんが髪の毛をひっぱって虐める。怖いお友達がいっぱいいてみんなでMのことを虐める」
と言い、泣きながら震えていたそうです。

 

母親がいなくて寂しいんじゃないかってことでその日、祖父母が町内会の行事で隣町の健康センターへ行くからMちゃんも連れて行きました。

孫を連れてきている老夫婦もいて、健康センターではMちゃんは同じくらいの年の子供達と楽しく遊んでいたそうです。

兄夫婦が新婚旅行から帰ってくるまでの間、Mちゃんは私たちには見えない「たっちゃん」とやらと昼夜問わず話をしていました。

時には笑い、時には怒り、時には泣いて…

私たちは『母親がいないのと、前の生活のせいで精神的にバランスが崩れているのだろう。』くらいに思っていたのです。

 

兄夫婦が戻って来て、実家に挨拶に来ました。

義姉は、とてもスッキリとした顔をしていました。

母が、義姉にそっとMちゃんのことを話し、『一度、専門家の診察を受けるようにしたら?』と促しました。

その年のクリスマス

兄夫婦の家でクリスマスパーティーをするからと招待され、家族総出で出かけました。

その夜は、兄夫婦の家にみんなで泊まりました。

兄夫婦、Mちゃんは2階の寝室。

祖父母は、1階の和室。

私の両親は、2階のMちゃんの部屋。

私は、1階の居間のソファーベッドで寝ました。

 

夜中、台所でガチャガチャとする陶器の音で目が覚めました。

居間と台所は、上部がすりガラスの引き戸で仕切ってあり、明かりがついていました。

私は、義姉が台所にいると思い、また眠りにつこうとしました。

そのとき、パタパタと台所を走り回る足音が聞こえました。その足音は子供の足音でした。

(Mちゃんかな?)と思ったのですが、寒いし起き上がるのも面倒なのでそのまま横になっていたのですが、台所の音が次第に大きくなってきているのに気づきました。

お皿やコップをガチャガチャしてる音、走り回っているような子供の足音。

気がつくとMちゃんの足音だとばかり思っていた足音が複数であることがわかりました。

しかも大人の足音ではなく、みんな子供の足音なのです。

このとき、私はMちゃんが言ってた「たっちゃん」の存在を思い出しました。

 

その時、居間と祖父母が寝ている隣の和室を仕切っているふすまが開きました。

祖母でした。

「なんだか騒がしいけど何?」

私は自分の唇に人差し指をあて(シー)と合図をして祖母に手招きをしました。

祖母が私の隣に横になりました。

私は、祖母に耳打ちで
「複数の子供の足音が聞こえる。何か変だよ」
と言いました。

祖母と2人で耳を澄ませて台所の様子を伺いながら数分が経ったと思います。

さらにガヤガヤとうるさくなりました。

 

祖母がそっと起き上がり、かがんで台所のガラス戸のところまで行きました。

私も祖母の後を追い、ハイハイするような格好でガラス戸のところまで行きました。

祖母が数センチ、そっと戸を開けました。

すると・・・

 

 

台所に6人子供がいて、大きな子2人が楽しそうにテーブルにお皿やらコップやらをセッティングしていました。

年の頃は、小さい子で3歳くらいから。大きい子で8~10歳くらいだったと思います。

いきなり祖母が立ち上がり、ガラス戸を思いっきりガラっと開け
「あんたたち、どこの子ね?夜中によその家で何しとるね?どこから入った?」
と、大きな声で言いました。

子供達はギロっと祖母と私を睨むと、スーッと消えてしまいました。

 

祖母の声で祖父、両親と兄夫婦が起きてきました。

私は兄に
「子供が6人台所にいて消えた」
と言いました。

最初は、皆口々に
「寝ぼけたんだろ」
とか
「夢でもみたんじゃないの?」
と言い、信じてくれませんでした。

しかし、朝になって台所の食器棚とテーブルの上に置かれたコップに、無数の大きさの違う子供の手形が残っているのを発見し、皆で私と祖母の話を信じてくれました。

 

朝食の後、私はMちゃんに
「たっちゃんの絵を描いて」
と言いました。

Mちゃんは、お気に入りのクレヨンセットでチラシの裏に絵を描き始めました。

「たっちゃんだよ」
と、出来上がった絵をMちゃんは誇らしげに私に見せました。

その絵を見てハッとしました。

Mちゃんが描いた「たっちゃん」が着ていたTシャツの色。

青いTシャツ…

昨夜、台所にいた子供達の中にMちゃんより1~2歳年上だと思われる男の子が青いTシャツを着ていたのです。

 

(そういえば……)

 

真冬なのに子供達は皆、真夏の格好をしていたのを思い出しました。

祖母にMちゃんの描いた絵を見せ、台所にいた子供達の服装のことを聞くと『服装や顔までは覚えてない』と、祖母は言いました。

でも、最後に子供達が私たちを睨んだ目は覚えていると。

「なんだか気味が悪かったよ。全員死んだ魚のような目だった」

子供達の霊と遭遇した数週間後

それから数週間が過ぎ、兄夫婦の家であったことも忘れかけた頃のことです。

会社帰りに、同僚と近くのデパ地下へ寄りました。

エスカレーターで地下へ下りている最中、後ろからふくらはぎに何かを刺されたような鋭い痛みを感じ、振り返ると私のすぐ後ろのステップに5歳くらいの男の子が焼き鳥の串を手に持ちしゃがんでいました。

私と目が合うとニヤっと笑い、もう一度ふくらはぎに串を刺しました。

「何してるのよ、痛いじゃない」
と男の子に言うと同時に、エスカレーターは地下につきました。

子供の親に一言言ってやろうと、私はエスカレーターを下りた場所で止まりました。

後から後から人が下りてきて、時間帯にも混雑しているときだったので子供を見失ってしまいました。

ふくらはぎを見ると、少し血が出ていました。

 

気を取り直して同僚と試食品などを食べながら地下を回っていると、視界にちょこちょことさきっきの子供が入ってくるのに気づきました。

ふり向くと子供がいません。

何度となくそのようなことがあり、パン屋さんの前に来たとき、また子供が視界に入りました。

私は気づかないフリをしながら、視界の角に映る子供を目で追いました。

子供がだんだんと私に近づいてきました。

私は、パン屋さんの壁に鏡がかかっているのを見つけ、鏡のななめ前に立ちました。

鏡に子供が映った瞬間、一旦、目をそらし、そのまま勢いを付けて後ろを振り返りました。

そると、そこにはさっきの子供が右手に串を持ち立っていました。

私は、その子の腕を掴んで
「あんた、大人をバカにしてるんじゃないよ。親はどこにいるの?」
と凄みました。

 

すると、子供の力とは思えないほどの力で私の手を振りほどき、走って逃げて行きました。

同僚に、どうしたのかと聞かれ子供のことを話したら、どんな子供か聞かれました。

そういえば…

子供は、半ズボンに白いランニングシャツを着ていました。

デパートの中とはいえ、真夏の格好。

私は、クリスマスの出来事を思い出しました。

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