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神聖視されたダンボールとカードバトル

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小学生の頃、近所の団地に良く遊びに行っていたのですが、それが今より30年近く前になりますので。昭和から平成へと代わった頃でした。

特に、友人がその団地にいたわけではなかったのですが、1号棟と2号棟の間に遊具があり、そこに友人と二人で行ってガンダムのカードゲームをして遊ぶのが日課になっていました。

そんなある日に、その遊具の置いてある場所に違和感がありました。

その違和感は、遊具のシーソーの隣にある木下にダンボールが置いてあった事です。

それだけであればいいのですが、そこを通る大人の人はそのダンボールに向かい手を合わせていることでした。

 

友人と二人で、そのダンボールに興味を持ち近づいたのですが、その当時、
「大人の人が手を合わせる=神聖な物」
という観念が身に付いていたために、開けようとは思いませんでした。

ただ、中から黒いゴミ袋がチラリと覗いていたのは覚えています。

そこで、神聖な物にはお供えをしようと思ったのです。

友人と二人で、訳もわからずにそのままお参りごっこのような形になり、持っていたカードをお供えとしてダンボールの前に置いて、手を合わせて二人で帰りました。

 

 

次の日の朝になり、学校で前日に遊んだ友人とまたそのダンボールを見に行こうという話になりました。

学校が終わり、またその団地に遊びに行くとダンボールはそのままでしたが、お供えしたカードは無くなっていました。

その当時、まだ疑う事を知らなかった私と友人は貰ってくれたのだと思い、もう一度カードをお供えしました。

そして、その後も数人の大人が手を合わせていくのを見て帰宅したのですが・・・。

 

家に帰り、自分の部屋で漫画を読んでいると、知らない子供が窓から私の部屋を覗いてきました。

道沿いにある私の部屋からは、よく誰かが覗く事はあるので気にもしていなかったのですが、1分ぐらいしてまた窓を見るとその子がいたのです。

窓を開けて
「どうしたん?」
と聞くと

その子は
「お兄ちゃんカードゲームしてあそぼや」

「僕カード4枚もってるよ」
と言って来たのです。

私は
「4枚じゃ出来ないし夜遅いから、帰った方がいいで。」
と言うと、

その子は
「暗いから帰りたくない、でもお兄ちゃんが一緒に来るならいいよ。」
って言われたのですが、夜遅く外出できるはずも無く。

私は、強引にその子の誘いを断り、その日は寝たのですが・・・。

 

朝になって窓を見ると、私と友人のお供えしたカードが置いてありました。

その窓に
「明日はいません」
と指でなぞった後があったのです。

友人と次の日に学校で話すと、友人も同じ事があったという話。

ダンボールが怪しいと、団地に行ったのですが、そのダンボールはどこにも無く。

団地の大人の人に尋ねると。ダンボールの事は誰も知らないといっていました。

今でも、道でダンボールを見かけると、その当時の事を鮮明に思い出してしまいます。

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