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教卓の引き出しの中で静かに時を待つ者

この記事の所要時間: 121

小学生の頃のお話。

教室にあった教卓の引き出しが開かなくなっていた。

中に色んな物を詰め過ぎて、引き出しが何かに引っ掛かったらしい。

ある日のことである。

授業中、この引き出しが開かなくなっていることに気づいた担任のM先生が、この引き出しを何とか開けようとした。

「あら?なんで開かないのよ?この引き出し」

そういって引き出しの取手を掴み、一生懸命に引っ張った。

 

だが、なかなか開かない。

「もう~、誰?こんなイタズラしたの~」

そういって、さらに力を入れて引っ張った。

ようやく引き出しがガタガタ音を立てて開いた。

「こんなに色々詰まってたのね。ちゃんと掃除しないから…」

そう言いながら、引き出しの中に手を突っ込んだ。

引き出しを掃除しないのは先生の責任では?

「んっ?何かしら?これは?」

先生は、差し入れた腕を外の出した。何やら長いモノが腕に巻きついている。

 

「・・・!(´盆`i)」

 

先生の腕には、1メートル近くのアオダイショウが絡み付いていた…。

先生はそれを目にし、その体勢のままゆっくりと床に卒倒した。

どうやら、そのアオダイショウは教卓の引き出しの中に入り込み、冬眠をしていたらしい。

授業は中断。

隣のクラスのO先生を呼びに行き、その後、M先生は担架で運ばれた。

M先生は、大のヘビ嫌いだったのだ。

人が失神する瞬間を目の前で見たのは、後にも先にもこの時だけ。

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