時間軸がズレていて話が噛み合わないおじさんと遭遇した慰霊碑
俺が唯一体験した話。
今は大阪に住んでいるけど、2005年までは埼玉に住んでいた。
ちょうど、日航機事故関係のサイトを見ていて、まあ暇な事もありドライブがてら御巣鷹山付近まで行こうと思った。
秩父のほうから、相当な時間をかけて御巣鷹山の登山口までいったんだ。
とはいうものの、当日は天気も悪かったし夕方でもう暗くなっていて登れるわけがない。
おとなしく役場近くの慰霊碑のところまで行って、祈りでも…と思ったらスーツ姿のおじさんがいた。
遺族の人かな?まずいなあと思いつつ、これでいきなり帰るのも変だと思い、慰霊碑の近くまで歩いていった。
すると、おじさんのほうから声をかけてきて
『こんにちは』
と、挨拶された。
俺も挨拶を返すと、おじさんはどこから来たのかと訪ねてきたので埼玉からと答えた。
その割には言葉の雰囲気が違いますね、と聞かれたので大阪出身ですと答えた。
おじさんは
『そうなんですか、実は私もなんですよ』
と、すごくフレンドリーに話しかけてきた。
そこからは、いわゆる世間話をしていたんだが、明らかに会話がかみ合わなくなってきた。
というのも野球の話をしていて・・・
俺『阪神今年優勝しそうですね』
おじさん『今年はこのままいけば久しぶりの優勝ですから』
俺(2年前のことなのに…?)
おじさん『今年は強力クリーンナップがあるからね、広島も強いけどいけるでしょう』
俺(…えっ?お得意様じゃ、まあクリーンナップは強力だけどどっちかというとJFKじゃ?)
…とまあ明らかに時間軸がズレていた。
おじさんは出張でこっちに来てるけど、早く大阪に帰って夏休みを家族と過ごしたいとも語ってくれた。
俺は、怖いとかそんな感情よりも正直困ってしまった。愛想笑いと会釈をして、その場から立ち去るのが精一杯だった。
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