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録音テープに残された切ない音声

この記事の所要時間: 311

大学に進学することになり、私は引越しの準備をしていました。

物に溢れて汚い、実家の部屋を少しずつ片付けながら、いる物といらない物を分けていたら3つの古びたカセットテープを発見。

昔ダビングした懐かしい曲でもはいってるんじゃないかと思い、その中の一つを興味本位で聴いてみた。

「ザー…つっかもうぜ!ドラゴンボール!…ザーザー」

幼い歌声を少し聞いた瞬間わかった。自分の声だ。懐かしい。

小さい時にやった事がある人もいると思うが、当時は自分の声を聞くというのが不思議で楽しかった

幼少から小学生にかけて、隣に木村優斗くん(仮名)という同年代の子が住んでいて、優斗くんは私に色々な遊びを教えてくれた。

その中のひとつが、テープレコーダーでの自分達の声の録音だ。

当時二人とも、ファミコンとかそっちのけで録音に夢中になったのを記憶している。

小学校に入学する直前に、優斗くんは親の転勤により引っ越してしまい、録音テープの事なんてすっかり忘れていた。

 

すごい懐かしいなぁ。なんて思いだしながら二つ目のテープを聴いてみる。

「さぁ何話そうか?」

『なんか録音してるって意識すると話でてこんよね』

「わかるわかる。あはは」

『あはははは』

「かめはめ波うてるようになったらどうする?」

『敵倒すよ』

「敵って誰?」

『フリーザとか悪い奴』

「そんなのいねーじゃん、あははは」

 

こんなような会話をずっとしている。しかし違和感を感じた。

自分の声はわかるとして、話している相手の声は明らかに子供じゃない。

私は優斗くんと話していたと記憶してるが、十数年前の記憶なんてあてにならない。

おそらく、優斗くんの父親と話してたんだろうと認識した。

そして、私はよっぽどドラゴンボール好きだったんだなと苦笑い。

 

少し休憩をと思い、居間にいくと両親がいた。

さっきの事もあり、懐かしいので少し話してみた。

「優斗くんって昔、隣に住んでたよね」

そう話すと、両親が渋い顔に。。

え?なんで?と思った時、母が言った。

「木村さんの事覚えてるんだ…実は」

 

母は木村さんのその後を話してくれた。

神戸に引っ越した木村家は、阪神淡路地震に巻き込まれ被災していた。

両親は焼死、優斗くんに至っては行方不明のまま遺体すら見つからなかったらしい。

少ししかない記憶の人だが、物凄く切なくなった。

自分の部屋に戻って、優斗くんの声が聴きたかったのもあり、三つ目のテープを聴いてみた。

 

テープを再生する。

『なんか緊張するな』

さっきの人の声だ、子供の声じゃない。

少しがっかりしたが、そのまま続きを聴いてみる。

 

『○○くんへ、僕は神戸に引越します』

あれ?このセリフには覚えがある。はっきりと覚えてる。

優斗くんが、引っ越す直前に私にくれたお別れテープのセリフだ。

『神戸に行っても僕は○○くんの事を忘れないから。僕達ずっと友達だよな』

間違いない。優斗くんから貰ったテープだ。しかし声が違っている…

 

『今度会った時はもっと新しい遊び考えてくるかさ、楽しみにしててよ
それから二人して巨人に入団する約束も忘れるなよ。
それから…それから…もう話す事ないな。あはは。んじゃまた会おうね』

ここで終わりだ。このテープだけは印象に強かったので覚えていた。

10秒くらい呆然としていると、またテープから声がした。

 

 

『俺だけ歳とったな』

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