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通っちゃ駄目だと言われていたヤバイ裏道にある空き地

 2015.10.07     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 313

夏休みでした。夜中の12時くらい。

いつもは通らない裏道を歩いて帰っていました。

突き当たりは空き地で、フェンスがしてありました。

そのまま左に折れてまっすぐ行くと、うちのすぐそばまで出る道なんですけど、小さい頃親に絶対通っちゃだめといわれてたので、ずっと通ってなかったんです。

でも、その日はふとその存在を思い出して、裏道に入りました。

 

前方に、50代くらいのサラリーマンが歩いていました。

後ろで車輪がマンホールを踏む『がこん!』という音がしました。

あ、自転車が来たな、道細いからつめなきゃ、と思い、サラリーマンが歩いている側に避けました。

が、なかなか自転車は追い越していきません。

あれ?と振り向くと、同時にわたしを追い抜いていく自転車…乗っているのは、顔中に茶色い包帯を巻いた全裸の人でした。

顔には包帯をしているのに裸で、包帯で見えないけど口をぱくぱくさせているのがわかりました。

 

見た瞬間、全身の毛が逆立ちました。

わたしを追い越して、サラリーマンの横をすり抜けていきます。

自転車の人の背中には、ぼろぼろの木の板がはりついています。何か字が書いてあるけど読めません。

サラリーマンは酔っているのか、狭い道を端に寄るでもなくふらふら歩いています。

ぶつかる、と思ったら、そのまますうっと通り抜けていきます。

追い抜かれて一瞬間をおいてから、
「うわわ、あああ」
と、サラリーマンが立ち止まって声を上げました。

わたしも声を上げてしまいました。

そのまま自転車の包帯の人はまっすぐ走っていき、フェンスも通り抜けて空き地へ消えていきました。

サラリーマンもわたしも呆然としていました。

逃げ出したいけど、背中を向けるのが怖くて動けません。

「見た?見た?」
とサラリーマンが振り返って言いました。

わたしは頷いて、ぶるぶると震えていました。

「逃げよう、表通りにいこう」
と、酔いが醒めたのかもともと酔ってなかったのか、サラリーマンが言い、二人で競うように表通りまで逃げました。

 

「見ちゃったね、えらいもん見ちゃったね。お嬢さん家どこ?送るよ」
とおじさんが言いました。

変な感じはしなかったし、一人で帰るのが怖くて、住所を言うと、
「あれ、○○さんち?」
とおじさんがいいました。

母の同級生でした。

 

おじさんの話によると・・・

「あの空き地はね、昔からずっと古い廃屋があってね、るんぺん小屋なんておじさんが小さいときから言われてたんだよ。

でね、そこで人が死んだり、自殺者が見つかったり、子供の死体が捨てられたり、いろいろあってね。おじさんたちが生まれるよりずっと前に、もっと怖いことがあったみたいでね。(それは教えてくれなかった)

とにかく悪いことばかりあるからって、ずっと昔に壊したの。

でもそんな場所ってみんな知ってるからさ、ずっと空き地のまま。

おじさんもいつも気味悪くて通らないのに、今日はなにか、ちょっと酔っててさ、ふらふらっとね。もう酔いも醒めたけどね」

 

わたしは震えがまだ止まらず、いつの間にか半泣きになっていました。

 

「やっぱでもね、怖い場所ってのはあるからね。夜なんか特に通るもんじゃないね。

あんまり怖いから、誰かに言いたい気持ちわかるけど、今日みたことはあんまり言わないほうがいいかもわからんね。

話すとついてくるっていうから、ああいうのは」

 

そうしておじさんに送ってもらい、帰宅しました。

あれからうしろに自転車の気配がすると、怖くてすぐ振り向いてしまいます。

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