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2つ鍵が掛かっている屋上への禁断の扉が開放されていた日

 2015.10.20     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 511

私が通っていた小学校には屋上がありました。

まぁ何処の学校にも屋上はあるんですが、大抵は立ち入り禁止になっていて入れないようになっているはずです。

この小学校も事故予防という名目で屋上への扉にはいつも鍵がかかっていました。

ただ気になるのは、鍵は一つでは無く、2つ掛っていたという事。

 

一つは、ドアの鍵。

もう一つは、取っ手に鎖がぐるぐる巻きになって壁から出ている棒に結んであり、その上から南京錠がかけてありました。

こんな物があると、小学校生ですから当然学校の7不思議に入れて、あの扉は違う世界に繋がっているだの、お化けが住んでるから開けたら連れて行かれるだの…

とにかく、たくさんの噂が立っていました

この頃、私はあまりそういう話は好きでは無かったのですが、マンガの告白シーンなどで屋上が使われているのを見たことがあったので興味はありました。

 

 

3年生になった年の夏休み…7月26日

小学校のソフトボールの大会まで1週間と少しだったので、夏休みだったのですが学校のグラウンドを特別に使わせて貰って練習をしていました。

とはいえ、小学生のクラブですから昼には練習は終わりです。

用具片付けの当番だった私と友達A・B(仮)を残して他の人は皆帰ってしまい、学校に残っているのは私達3人と数人いる先生だけになりました。

片付けと言っても用具を先生の所に返して倉庫に持って行く手伝いをするだけだったので20分ほどで終わり、教員室のプリントに返却のチェックを入れて貰ってすぐに帰る事になりました。

校門まで出た所で、Aが夏休み前から上履きを置き忘れている事を思い出して、ちょっと取ってくるから一緒に来てくれないか、と言ってきます。

私は全然気にしなかったのですが、Bはほとんど誰もいない学校に入って行くのが嫌だったらしく、頑なに付いて行くのを拒みました。

別に付いていく人は一人いれば十分なので、Bは校門に残して2人で教室に戻る事になりました(私の小学校は教室の前まで土足です)

 

誰もいないとはいえ、別に昼間の学校に何かが化けて出る訳でもないだろ~、とAとふざけながら、3階にある教室まで2人で上履きを取りに行きました。

教室前までは話が盛り上がっていたのですが、帰りになると独特な静けさに話が弾まなくなり、階段の手前の教室辺りでは完璧に沈黙してしまいました。

その時、急に階段の上から急にブァ~と風が吹きこんできました。

ココは3階…つまり、この上は屋上。

つまり、あの開かないハズの扉があいている。

この事に気付くのに3秒ぐらいかかりましたが、Aも同じ事を考えていた為に2人ともすぐに次の考えに移りました。

 

『屋上に行きたい』

 

誰も行った事のない屋上に行けば、ヒーローになれる!!この時には、それしか考える事はできず、Aと2人で階段をかけ上りました。

確かに屋上は開いていました。

鎖をとめていた南京錠と、ドアを閉めきっていた鍵が2つとも外されていてドアは全開。

夏の眩しい光が差しこんできていて、明るくなっていました。

思わずイェイ!とハイタッチして、そのままAと半ば競争する感じで屋上へ走りこみました。

都会の方で4階ならば低いのですが、私は田舎に住んでいたので遠くまで見える景色がとてもキレイでした。

屋上に吹く風は、夏なのに涼しくて湿っぽさを感じさせません。

「オィ…あそこ…」

Aにつられてグラウンドを見ると、Bが一人ポツンと立っています。

2人とも完璧にBを忘れていた事に気づいて、慌てて新展地から戻ろうとしました。

 

しかし、閉めた筈のないドアが何故か閉まっています。

屋上のドアは重そうな扉だったので、閉めたらドスンと音がするはずなのにその音も皆無でした。

多少怖くなってドアを開けようとしたのですが、ドアノブが回りきりません。

まるで鍵が掛っているみたいに…

Aと代わってみたのですが、結果は同じ…

完璧に閉じ込められたのです。

 

何で何で何で何で何で、なんでー……

 

2人は怖くなって大声でBに助けを求めました。

Bは最初は訳が解らなかったみたいでしたが、次第にこっちの必死さが解ってきたらしく、先生に助けを求めに行きました。

どれだけ待ったかはわかりません…ほんの数分だったらしいのですが、先生が助けに来るまで物凄く長く感じました。

「おーい大丈夫か!!」

ソフトボールの担任の先生が来てくれました。助かった…

しかし、そう思ったのも束の間、先生は一向にドアを開けてくれる様子はありません。

ドンドンドン!!と強くドアを叩いてばかり…

その内、音はガンガンという大きな物に変わっていき、最後にはドーンと体当たりするような音へと変わって行きました。

明らかにおかしい音に、2人とも大泣きしながら震えあがっていました。

 

バーンと言う表現が一番正しいでしょうか。

ドアと2~3人の男の先生が一緒に屋上になだれこんできました。

そこまでで、私の記憶は途切れています。

そこまでが印象的だったということです。たぶん。

 

 

後から聞いた話だと、助けに来た時にはドアだけでなく鎖のほうまで施錠されていて、なおかつ鍵は教員室から出ていなかったそうです。

しかも、ドアの鍵を開けようとしても鍵穴が回らず開けられなかったため、仕方なくBが他の先生を呼びに行って体当たりでぶち破ったという事でした。

一体何でこんな事になったのか、皆目見当がつきません。

でも、閉じ込められた恐怖でいつおかしくなり、飛び降りて死んでいたかもわかりません。

ここからは私の推測ですが、仲間を探して迷う子供の霊は学校によく集まるそうです。

心霊現象などではなく、人為的なものだったことも否定できませんが。

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