2ちゃんねるやネットの怖い話・恐怖体験談や都市伝説などをまとめた背筋凍りつく系の恐怖読み物サイト。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

事故現場に居合わせたことで発生した霊障とブスブス幻聴

この記事の所要時間: 424

キキーっという音がした。私は、瞬間的に振り返った。

自転車が車道に弾き飛ばされ。転がった男の上をトラックがタイヤでしっかりと踏みつけて通りすぎたあと急停車した。

私は、ただあんまりの事態に交通誘導の警備を学生時代にやってた事を思い出し、次の瞬間には行動へ移していた。

慌てて車道に飛び出すと、喉が割れんばかりにピピーッと叫んだあと、片手を上にしっかりとあげて手を振ってから、踏み切りの真似事のごとく腕を地面と水平にした。

夜だったから見えているのかどうか心配だったが、車間があいていたのも幸いして辛うじて後続車をとめることは出来た。

そのあいだに、私はぴくりとも動きもしない被害者の元へと駆け寄った。

 

うっすらあいた目は混濁していて、辛うじて息はあるようだったが、医者ではない私にどう処置していいかわかろうはずもない。

とりあえず歩道まで運ぼうとすると、別の通りがかりの人が下手に動かすなと叫んだ。

トラックの運転手がおどおどと降りてきて、最初にぶつかった軽トラックの運転手も狼狽から立ち直ったのか遅れて出てきて病院に電話をはじめた。

手伝う人間がいなかったため、私はとりあえずその人を動かすのをやめて、どこかで読んだことがあるので手に手を添えて耳元で大丈夫と囁き続けた。

一瞬だけ目に光が戻り、彼は不思議と私を憎らしげに睨みつけ、私がその意味を悟る頃には痙攣していた彼の体が痙攣もわずかになり始めた。

辛うじて上下していた胸も上下をやめた。

目の前で命が失われたショックは、計り知れないものがあった。

人間が肉塊に変わる瞬間は、以前見たものは祖母の危篤の際であったが。

言いたい事を言い残し、昏睡にはいったあと絶命したその死は安らかなものだった。

だが、その時の死は綺麗でなく、呼吸のとまった彼の口から未練がたちのぼっていくような印象をもっていた。

 

 

それから一年ほどの月日が経ったある夜、私は霊能者のもとを訪ねていた。

霊障が私を悩ませていたからだ。

話に聞いていたほど恐ろしいものではなかったが、突然戸棚があいて中のものがダダダッと落ちたり、はっきりいって迷惑なものだった。

にも関わらず、私が一年もの間我慢していたのにはワケがある。

私には借金という重い荷物があった。別に私が借りたわけではないが、保証人なんてものになったからだ。

それがあるが故に、余分な金があれば返済にまわしていた。

当時の私には借金のほうが、霊障より遥かに怖かったのである。少なくとも、経歴に傷がつく期間は短い方が良い。

そのために相談なんて後回しにしていた。

まあ内々の事情なんてどうでもいいか。

 

玄関に到着すると、呼び鈴を鳴らそうと指を伸ばした瞬間、『いらっしゃい』と扉がひらかれた。

この霊能者の前に、何人かすでに尋ね歩いていた私は、どうせどこからか様子をうかがっていて、さも霊感で気づいたふりをしているんだろう位に思った。

それほどまでに、ここに来るまでに霊能者に対して不信感が募ることがあったと思って欲しい。

中へと案内された私は座るように薦められた後、めがねの奥からじっと私を観察する眼に言い知れない不安感を感じた。

しかし、相談内容を自分から切り出して、まるきりでたらめを並べ立てられるよりは、相手から喋らせるほうがいいかと黙っていた。

 

「相当、怒ってますね。」

「そうですか」

「ええ、直接的に殺したのはあなたではありません。が、彼はあなたこそを恨んでいます。」

「……」

思わずドキリとした。事前に何も言っていない。

なのに、この台詞である。

しばらく無言が続いた。

「あなたは自分に責任が無かったと思っている。おそらく客観的にみてもそうかもしれない。しかし彼個人としてはそうではないようです。」

 

読者の皆さんは、上記のような私の事故後の行動を読んでどう感じたか?

恨まれる筋合いがないと感じている私に、共感してもらえるのではなかろうか?

けれど
「…お気持ちはお察しします。しかし、霊の味方でもある私の立場からすれば。この声無き声をお伝えしなければはじまりません。これを伝えなければ彼の無念はおさまらない。」

こう言って、彼は言い難そうに俯いた。

 

「事故の原因は、あなたのその醜い顔にあった。」

 

瞬間、思考が停止した。

小さい頃から、ブスブスと言われ続けていた。

それでも、生まれついたものだから仕方ないと堂々と生きていた。

しかし、まさか面とむかって死の原因はこの顔だと言われれば、やりきれない。

「思わず身がすくんで、ブレーキをかけ損ねたそうです。ああ…無念が晴れたようですね。彼の未練があなたから離れていきます。」

 

霊障はおさまり、私には別のものが残った。

その日以来、常に私はブスブスという幻聴に悩まされ続けている。

それは、あまりのショックに整形をした今でも続いている。

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

怖いコピペの最新情報をお届け致します!
 閲覧回数:458 PV
 評価:12345 0.00 (0 件の評価)
Loading...Loading...
 カテゴリ:都市伝説・ネタ
 PR:怖い動画 - 心臓が弱い方も安心の完全無料

関連記事

ピックアップ

他サイトの更新情報

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

検索

アーカイブ

2016年12月
« 11月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

怖いコピペSNS