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独りでに彷徨い出す日本人形が守る旅館

 2015.10.28     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
怖い旅館
この記事の所要時間: 1458

東北地方に、スキーをすることを目的とした修学旅行で訪れたときの怖い話。

昼はスキー、夜は自由時間。そういう日程だった。

それは、修学旅行二日目のことだった。

 

夜になって、夜間スキー組と自由時間組みの二つに分かれて行動するのが普通で、その時間に風呂に入りに行く奴なんていなかった。

その時間帯は他のお客さんの時間で、俺達の入る時間は1組~4組、そして1班~6班で決められていた。男子女子の風呂は別々になっていた。

俺は正直、知り合いと風呂に入るのが苦手で、ゆっくりと周りの目を気にせずに風呂に入りたいと思ってたんだ。

それで皆がお土産を買ったり、部屋で遊んだり、夜間スキーをしてる中、他のお客さんのフリをして俺は一人浴場に向かった

 

ちょうど時間というかタイミングがよかったのか、脱衣場には俺以外の姿が見えなかった。

脱衣場に入ってすぐ、隣に服を入れておく正方形の穴が開いてる棚みたいなのがあって、どこにも浴衣や服が入れてある様子はなかった。

棚のちょうど反対側、棚の正面側にはいくつもかの鏡と洗面台があった。

誰もいないっていうことで、俺は気分よく服を脱いで浴場の方に向かったんだ。

 

今のところは、俺以外誰もいない浴場だった。

もしかしたら、あとから入ってくる人もいるかもしれなかったが、今は俺しかいない。

俺は浴場の湯をすくうと頭からかぶった。掛け湯って奴だ。

それで身体を洗って・・・ふとおかしなことに気づいたんだ。

こういう観光者相手に仕事をする旅館には、大抵旅館側で用意してあるシャンプーやリンスとかがあるんだけど。

それとは別の市販されてるシャンプーの入れ物があった。

 

最初は、誰かの忘れ物かな?って思った。

それで、さほど気にせずに洗い終わって、浴場に身体を沈めて浴場独り占めな気分を味わってたんだけど・・・

やっぱりその入れ物のことが気になって、そっちを見てみたんだ。

それで違和感を覚えた。

何かが違ってるんだけど、何が違ってるのか分からない。

でも、入れ物を見てて・・・あっ、と気づいたんだ。

結構前のことでよくは覚えてないんだが、俺が身体を洗ったシャワーのやつが入って二番目だか三番目にあったやつで、その一つ間を空けたシャワーのところにその入れ物は置いてあったはずなんだけど・・・

 

それが、設置されてるシャワーの一つ分左側にずれていたんだ。

浴場は、入ってすぐ右側に洗い場。

シャワーと蛇口の付いたやつが4個だか6個だか設置されてて、左側に浴場というか風呂があったんだ。

つまり・・・設置されてるシャワーの部分、その一つ分入り口から遠ざかってたんだ。

 

でもね、そのときは見間違いだと思った。

だって、人の記憶なんて曖昧でそこまではっきり覚えてるもんじゃない。

俺も自分の記憶にそこまで自信があったわけじゃないから、そのときは見間違いだと思った。

風呂を堪能した俺は浴場を出て、脱衣場を出て・・・いや出ようとしたんだ。

そのときに、人形を見つけたんだ。

和風人形っていうのかな?よく昔の人が人形遊びに使ったような赤い着物を着た人形が、ちょこんと棚の上に座るように置いてあった。

 

これは忘れ物・・・というには少しおかしい気がした。

最近の子が、この手の人形で遊ぶとは思えなかったから。

こういう日本人形は、見てるだけでも生きてるようで・・・。

この修学旅行に行く前にもちょっとしたことがあって俺は人形が苦手だった。

だから、旅館の人に伝えておくだけにしておこうと思った。

正直、持って行こうとか触ろうとは思えなかった。

それで、旅館の人にその人形のことを話したんだ。

 

そしたら、旅館の人は
「あらぁ、またそんなとこにいたのね」

そんなことを口にした。

「また?」

その一言が俺はすごく気になった。

それで
「またってなんですか?」
って聞いたんだ。

そしたら、その人が悲しそうな顔をして
「女将さんの娘さんが大事にしてた人形なんだけどね。時々どっか行くのよ」

話を聞いてみると、その娘さんの仏壇に普段は飾ってあるらしいのだが、時折、ふらっとどこかへ消えてることがあるらしい・・・

旅館で働いてる人に聞いてみると、「その娘さんがつれて歩いてるのかもね」とのことだった。

 

 

もちろん話はまだ終わらない。

それだけだったら少し可哀想・・・で終わるのだけど、問題が起きたのはその夜中。

消灯時間が過ぎて、同じ班の友達も睡魔に負けて眠りに付いた頃・・・

ふと目が覚めた。

寒かった、音がうるさかった、そんな理由もなくてただふと目が覚めたんだ。

なにがあったとかそんなこともなくて、でも視線はすーっ、と部屋の出入り口にいった。

すごく自然に、あっちを見ようとか気になるとか、そういうこともなくて、ただ自然に視線がそこに向かった・・・

 

とんとん・・・

 

扉を叩く音が聞こえた。

小さくて強くなく、弱くないその程度の音だ。

 

とんとん・・・

 

少し間が空いて、また扉を叩く音がした。

誰かいるのかな?と思ったけど、何故か動けなかった。

恐いとかそういうのはないのだけど、動けなかったんだ。

 

とん・・・とん・・・

 

音がさっきよりも弱く鳴って、それきり音がしなくなった・・・

同じ班の奴らのいびきや寝言しか聞こえなくなってから俺はさっきの音が気になった。

なんですぐに確認しなかったんだろう?と今でも思うんだが、音が聞こえてから聞こえなくなるまで何かに見とれるような・・・そんな感覚でぼーっとしてたのは憶えてる。

さすがに結構時間過ぎてるし、もういないだろうなあっと思ったときに気づいたんだ。

 

何かが足りなくないか?って・・・

だってこういう旅館では普通、スリッパを履くだろ?

あれって歩くと音がすごく目立つんだよ。ゆっくり歩いてもペタン、パタン、ってそんな感じの音がしてしまうんだ。

なのに、ノックの音が止んでから今までそんな音はしなかったんだよ。

でも、そのことに気づいたときには遅かった・・・

俺はさっきのノックの音が気になって扉の前まで歩いてたんだ。

足音がしなかったことに気づいて、ドアノブに手を伸ばしかけてたのを止めたそのとき

 

とんとん・・・

 

またノックの音がした。

近くまで来たせいか、さっきよりはっきりと音が聞こえた。

恐くて、ドアノブに手を伸ばしかけていた状態のまま俺はその場で立ち尽くしてた。

そしたら、また

 

とんとん・・・
とんとん・・・
とん・・・とん・・・

 

今度はさっきより間が少ない感じでノックがした・・・

音が止んでも、やっぱり歩く音は聞こえなかった。

それでつい、俺もドアを叩いてみたんだ。

 

コンコン・・・

 

木造だから俺が叩いたらそんな音になった。

だけど、何の反応もない。

それで俺は、鍵を開けてドアを開けたんだ。

だけど、そこには誰もいなかった。

気になって廊下に顔を出してみると、誰かが角を曲がったような姿を見た。

こんな時間に?誰が?何で?

俺は気になって誰か知らないけど、その姿を追ってみたんだ。

 

このときに止めておけばよかったんだ。

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