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薄暗い公園にある「お増の池」での怖くて悲しい逸話

この記事の所要時間: 712

これは私が実際に体験したお話です。

私は以前から毎朝ジョギングすることを日課としていました。

あの日も早起きした私は、張り切ってジョギングに出掛けたのです。

私が走るのは決まって、近所の公園にある大きな池の周囲をぐるりと囲むジョギングコースでした。いつもそのコースを何周か走っていたのです。

 

しかしその日は、池の様子がいつもと違っていることに気付きました。

池全体にうっすらと靄が掛かっているのです。それに加え、纏わりつくような重たい空気…。

早朝ということもあり、まだ薄暗い公園は何となく不気味に感じられました。

(何だか今日は気持ち悪いなぁ…)

少し考えて、その日はジョギングをせずに帰ろうかとも思いましたが、せっかく習慣づいたジョギングを簡単にやめてしまうことに抵抗を感じた私は、気分が乗らないながらもいつものように池の周囲を走り出しました。

後々、それが間違いだったのだと思い知らされることになるのですが…。

 

 

私は走っているうちに、もう一つおかしなことに気付きました。それはジョギングコースに私以外、誰もいないということでした。

早朝とはいえ、いつもならジョギングやウォーキングに勤しむ人は何人か見かけています。顔見知りになったおじさんも、その日は見かけませんでした。

(どうして私しかいないんだろう。別に天気が悪いってわけでもないのに)

しんと静まり返った公園に、私の足音だけが響いています。

鬱蒼とした木立に囲まれた池の周囲を走る私は、だんだんと心細くなっていきました。

 

そしてコースの中ほどまで来た時です。

それまで感じていた、べたつくような空気がいっそう重く感じられた私は思わず足を止めました。

一体この空気の原因は何なのだろうと周囲を見渡した私は、おかしなものを見つけました。

左後方、池の淵から数メートル程離れた水面に蓮の葉が浮いています。

この池のあちこちに蓮の葉は沢山浮いているので、それ自体は何もおかしいことはないのです。しかし私が見た蓮の葉は、不自然に浮き上がっています。

例えるなら何かが、蓮の葉を下から持ち上げているかのように。

(何、あれ?魚が下にいるのかな?)

池にいる魚の仕業かとも思いましたが、そうではないようです。何か丸い形をしたものが、蓮の葉を全体的に持ち上げている感じでした。

やや恐怖を感じていた私でしたが、それよりも好奇心の方が勝っていたようです。その不思議な蓮の葉を、じっと見つめていました。

すると、そんな私の視線に気付いたかのように、蓮の葉はさらにゆっくりと持ち上がっていきました。

私は驚きながらなおもそれを凝視し続けます。やがて蓮の葉の下から現れたものは――。

 

大きく見開かれ、真っ赤に血走った二つの目でした。

「!!」

私は悲鳴を上げることもできず、その場に硬直してしまいました。視線を外すことも出来ません。

その二つの目は、しばらくぎろりと私を睨み続けていましたが、やがて蓮の葉をのせたまま、ゆっくりとこちらへ近づいて来ました。

私は逃げようとしましたが、体が言うことをききません。

あまりの恐ろしさにがたがたと体が震えていたことを憶えています。

ついに“それ”が池の淵のすぐそばまで近づいて来た時、ようやく私の体は開放されたように自由になりました。

体が動くと気付いた瞬間、私は公園の出口に向かって一目散に駆け出していました。ただただあの恐ろしいものから逃れたい、それだけでした。

一度も後ろを振り返ることはなかったのですが、なぜか“あれ”が私を追ってきていることが分かりました。

息は切れ、足はがくがく震えていましたが、私は必死で走り続けました。そしてようやく公園の出口が見えてきました。

やっと“あれ”から逃げられる、とほっとしたその瞬間、

 

がしり

 

恐ろしいほど強い力で左肩を掴まれました。

あまりに強い力で掴まれたので、それ以上先に進むことも出来ません。

心臓が壊れそうなくらい早鐘を打っています。

私は泣き出したくなるのを堪えながら、ゆっくりと掴まれた左肩の方を振り返りました。

「!!?」

振り返った私の眼と鼻の先にいたのは、人の姿をしたものでした。

 

「人の姿をしたもの」という言い方はおかしいのですが、全体がどろどろに腐っていて、やっと人の形を留めているようだったからです。

顔も、あの血走った目以外の顔のパーツが全く分かりません。頭のあちらこちらから、長い髪の毛の束がだらりと垂れ下がっています。

そう、先程蓮の葉の下に隠れていたものの正体はこれだったのです。それから発せられる酷い臭いが私の鼻を突きます。

あまりのショックと恐ろしさに、私は気が遠くなっていくのを感じました。

アスファルトに倒れる衝撃を最後に、私は何も憶えていません。

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