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ピンクの肉塊に顔が蠢く妖怪ぬっぺふほふを見た山のあぜ道

妖怪ぬっぺふほふ
この記事の所要時間: 232

小さい頃、妖怪の類が大好きで田舎の祖父の家に帰った時は、大喜びで妖怪が出そうな田んぼとか、山とか探し回ってた。

8才くらいの時だし、小さい子が1人で出歩くのは危ないってので祖父も一緒に着いてきてた。

ある日、いつものように夜の9時頃祖父と山のあぜ道を歩いてた。

「妖怪いないかな!」

「○○ちゃんがいい子にしてたら出てこんのよ~」
とかいう会話を交わしていたような覚えがある。

 

歩いて15分後くらいに、道のわきに狸が死んでいるのを見た。

狸なんてめったに見ないし興味津々で駆け寄ってみると、物凄い異臭がした。

匂いが脳にそのまま来る感じ。全身に悪寒が走った。

子供ながらなんとなく危険な感じがして、祖父の所に戻ろうと振り返った。

 

ぬっぺほふっていう妖怪知ってる?

名前の通り、外見はピンクの肉の塊に小さい手と足が付いていてどこか間抜けな妖怪。

水木しげるの妖怪図鑑に乗っていると思う。

 

それが目の前にうずくまっていた。

確かにピンクで肉の塊だったんだけど、間抜けとかそういう物じゃなくて垂れた肉がまるで顔のようにうごめいてた。

本当に怖かったのを覚えてる。

目を反らせなくて固まっていると、それは消えた。

消える瞬間、顔が歪んだように見えた。

消えた瞬間に私は失神して、気付くと祖父におんぶされて下山していた。

 

祖父曰わく、
「○○ちゃんが急にいなくなって探していたら、山道の脇で倒れていた」
との事。

その後は、家族にこっぴどく叱られた。

誰に話しても信じてもらえないと思って、この十数年誰にも言わなかった。

でも、今思うと妖怪は本当にいるんじゃないかと思う。

祖父だけは、信じてくれたのが強く頭に残っている。

妖怪ぬっぺふほふとは?

ぬっぺふほふまたはぬっぺっぽうは、『画図百鬼夜行』や『百怪図巻』などの江戸時代の妖怪絵巻にある妖怪。

顔と体の皺の区別のつかない、一頭身の肉の塊のような姿で描かれている。

 

文化時代の随筆『一宵話』に、ぬっぺふほふに似たものが現れた話がある。

1609年(慶長14年)、駿府城の中庭に、肉塊のような者が現れた。形は小児のようで、手はあるが指はなく、肉人とでもいうべきものだった。

警戒の厳しい城内に入り込む者は妖怪の類であろうと思われたが、捕まえようにもすばやく動いて捕まえられない。

当時の駿府城に住んでいた徳川家康が、その者を外へ追い出すよう命じたため、家来たちは捕獲をあきらめて城から山のほうへと追い出した。

後にこの話を聞いた薬学に詳しい者は、それは中国の古書にある「封(ほう)」というもので、白澤図にも記載があり、この肉を食べれば多力を得る仙薬になったと口惜しがったという。

出典元:ja.wikipedia.org

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