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山に棲まう巨漢の物の怪ダイダラボッチ

ダイダラボッチと驚く人
この記事の所要時間: 822

長野は茅野の友人を訪ねた帰り道。

夜11時近かったろうか。

甲府を抜け、雁坂道を走っていた。

助手席には同行した友達が寝ているのか、無言でシートにうずまっていた。

 

長い県境のトンネルを抜けて少し経ったころ。

山道の崖側のほうに人間らしき姿がヘッドライトに浮かんだ。

ちょっとびっくりしたものの、そのまま通り過ぎる。

「今の見た?」

友達は起きていたようで、いきなりそう切り出した。

「見たよ。人みたいだったよな」

「あれ、生きている人間じゃない気がする」

いきなり何を言い出すのか、こいつは。

「なんだよ…変なこというな」

鼻で笑ってみたものの、正直、夜の山道でそんなこと言われたら気持ちのいいもんじゃない。

 

少し走ったとき、助手席から
「おい、見てみ、あれ」
と声がした。

また、崖側に人間らしき影があった。

ヘッドライトがあたると、それは確かにさきほど見た「人間らしきもの」と同じようである。

「おい、スピード落とすな」

慌てて、離しかけた右足をアクセルに置く。

「目を合わせるなよ。見えないふりをしろ」

「あれ…マジで…か?」

「たぶんな。また来るぞ」

 

さらに2,3分走ったところで、またしてもそれは現れた。

もう、疑いようがない。ヘッドライトの明かりで見る限りでも今までのものと、同一人物であった。

「…三つ子が夜道のドライバーを脅かそうとしてるのかもな」

言ってはみたものの、自分でもそんなわけが無いと思う。

そしてまた現れた。

「四つ子じゃ、ないよな…」

「おまえ、なんかおかしいと思わないか?」

「おかしい?」

「ああ、たぶんまた出てくるからよく見てみな。よく見ちゃまずいと思うが」

 

また2,3分後、お約束のように現れる。

確かに違和感があった。同じ人物なのは間違いないのだが。

「奴、こっちが止まるまで出てくるつもりかな」

「じゃあ、止まれば終わるってこと…か…」

「止まったところでろくなことは起こらんだろうよ。まあ、見えないふりをしていたほうがいいだろう」

「だけど、たしかにおかしい、何か違和感があったよ」

「俺も自信がないけど、次きたらはっきりするだろ」

 

そして、それが現れたとき、はっきり違和感の正体がわかった。

「でかくなってるよな」

「なってるよな」

今いるそいつは、ざっと見ても身長が2mを軽く超えていた。確かに人間じゃない。

「ははは…狐や狸が化かす時代でもないよな…」

乾いた笑いで言う。それでも友達が隣にいるから、乾いていても笑いが出る。

ひとりだったら、笑いじゃなく小水が出ていたかもしれない。

「とにかく無視しろよな。関わってもいいことはないと思うから

 

次に出たときは、さらに大きくなり3メートルかそれに近いような気がした。

そんな調子でおよそ3分おきに現れる。徐々に大きくなりながら。

正直、恐怖で言葉も発せられなかった。ただ道にあわせてハンドルを動かすのが精一杯であった。

最初はほとんど人間の大きさであったと思う。

それが、このまま現れ続ければ、いったいどこまで大きくなるのだろうと考えると、とてつもない恐怖であった。

おそらく友達もそうだったのだろう。10回を過ぎたころから、一言もしゃべらなかったのだから。

 

14、5回は出たと思う。最後には10メートル近くになっていたはずだ。もう気づかないふりにも無理がある。

しかし、ちょっとした里の集落の灯りが見えると、そいつは姿を現さなくなった。

3分が過ぎ、5分が過ぎ、10分と過ぎても姿を見せない。

「もう出ないみたい…かな…」

「逃げ切れたか…」

まだ不安は残るものの、どことなくほっとした空気が包む。

大したことのない、行灯式の看板や自販機の灯りがこのときばかりは頼もしく思えた。

 

集落を抜けたはずれに、自販機が並べてある駐車可能なスペースがあった。

お互い喉がカラカラだったので缶コーヒーを買った。

そして、車を車道に戻して徐々にスピードを上げる。

ふとサイドウインドーを見ると、闇に浮かんだ山が、巨大に膨れ上がった物の怪のような気がした。

ダイダラボッチとは?

ダイダラボッチは、日本の各地で伝承される巨人である。

類似の名称が数多く存在するが、本稿では便宜的にダイダラボッチと呼称する。

山や湖沼を作ったという伝承が多く、元々は国づくりの神に対する巨人信仰がダイダラボッチ伝承を生んだと考えられている(鬼や大男などの妖怪伝承が巨人伝承になったという説もある)。

 

各地の伝承

 

山を作る・運ぶ

  • 富士山を作るため、甲州の土を取って土盛りした。そのため甲州は盆地になった。
  • 富士山を作るため近江の土を掘り、その掘った跡地が琵琶湖となった。この伝説の縁で1968年に富士宮市と近江八幡市は夫婦都市となっている。
  • 上州の榛名富士を土盛りして作り、掘った後は榛名湖となった。榛名富士が富士山より低いのは、もう少し土を運ぼうとしたが夜が明け、途中でやめたためである。
  • 浅間山が、自分より背の高い妹の富士山に嫉妬し、土を自分にわけろといった。富士山は了解し、だいだらぼっちが自分の前掛けで土を運んだ。
    しかし浅間山は土の量が足りないと怒り、彼を叩いた。その際にこぼれた土が前掛山となった。怒りだした浅間山はついに噴火してしまった。
  • 西の富士、東の筑波と呼ばれる関東の名山の重さを量ろうとし天秤棒に2つの山を結わえつけ持ち上げると、筑波山のほうは持ち上がったが富士山は持ち上がらない。
    そのうちに結わえていたつるが切れ、筑波山が地上に落ちてしまった。その衝撃でもともと1つの峰だった筑波山は、2峰になってしまったという。
  • 信州佐久で土を運んでいた時、モッコの綱が切れ、平尾山と糠塚山ができた。

 

足あと・手のあとを残す

  • 上州の赤城山に腰掛けて踏ん張ったときに窪んで出来た足跡が水たまりになった。木部の赤沼がそれである。
  • 長野県大町市北部の青木湖、中綱湖、木崎湖の仁科三湖はダイダラボッチの足あとである。
  • 茨城県水戸市中央部の千波湖は、かなり大きいがダイダラボッチ(この地方ではダイダラボウと呼称)の足跡である。
  • 遠州の山奥に住んでいたダイダラボッチが子供たちを手にのせて歩いている時に、腰くらいの高さの山をまたいだ拍子に子供たちを手から投げ出してしまった。
    びっくりした子供たちとダイダラボッチは泣き出してしまい、手をついてできた窪みに涙が流れ込んで浜名湖となった。
  • 現在、東京都世田谷区にある地名「代田」(だいた)や、さいたま市の「太田窪」(だいたくぼ)はダイタラボッチの足跡である。
  • 長野県戸隠の大座法師池、三重県志摩郡の大王町はダイダラボッチに由来する地名である。
  • 静岡市のだいらぼう山頂には全長150mほどの窪みがあるが、ダイダラボッチが左足を置いた跡と伝えられている。
    琵琶湖から富士山へ土を運ぶ途中に遺したものであるという。
  • 相模原市の伝説ではデイラボッチと呼ばれ、富士山を持ち上げ違う場所に運ぶ途中、疲れたので、富士山に乗っかり休んだところそこにまた根が生えてしまいもちあげようとするが、持ち上がらずそのときふんばった所が今の鹿沼公園であるという。
  • 小便をしようと飯野山(香川県中部)に足をかけた際に山頂付近に足跡が付いた(現在もその跡であるという伝説の足跡が残っているが非常に小さい)。
    なお、その小便の際に出来たのが大束川といわれる。
  • 愛知県東海市の南側に加木屋町陀々法師(だだほうし)という地名があり、ダイダラボッチが歩いて移動する際に出来た足跡が池になったとして伝説が残っている。
    名古屋鉄道八幡新田駅西側にあったが2000年(平成12年)頃に埋め立てられており、現在その形跡はない。
  • 信州佐久安原大久保(長野県佐久市安原)にある二つの丸い水田は、デイランボーの足跡だと言われる。

 

休む・洗う・食べる

  • 赤城山に腰掛けて、利根川で足を洗った。
  • 羽黒山には人間がまだ誕生しない大昔、でいだらぼっちが羽黒山に腰掛けて鬼怒川で足を洗ったという言い伝えがある。
  • 長野県塩尻市の高ボッチ高原はダイダラボッチが腰を下ろして一休みした場所であるという。
  • 「常陸国風土記」によると、茨城県水戸市東部にある大串貝塚は、ダイダラボッチが貝を食べて、その貝殻を捨てた場所だと言われている。
    その言い伝えから、近くにダイダラボッチの巨大な石造が創られている。
  • 碓氷峠で休んでいる時に、足が妙義山まで届き、その足の指を猪が芋と間違えかじったので、猪を握り潰して浅間山で猪鍋を煮た。
    なお、鍋をこぼした場所から塩気のある温泉が湧いたと言う。

 

人間を助ける

  • 秋田県の横手盆地が湖であったので干拓事業を行った際、ダイダラボッチが現れて水をかき、泥を掬ったため工事がはかどった(鳥の海の干拓伝説)。
    このダイダラボッチは秋田市の太平山三吉神社の化身と考えられている。
    太平山及び山麓の太平地区の名は現在「たいへい」と読まれるが、明治期までは「おいだら」と読まれており、由来を巨人「オイダラボッチ」であるとする説(秋田の今と昔)がある。
  • 昔、東信濃は湖の底だったが、デイランボウは「岩鼻」という山を砕き水を排出し、平地を作ってくれた。
    それから後、その土地を、大佐久(南北佐久)と小佐久(小県)と言うようになった。
出典元:ja.wikipedia.org

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