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マムシ酒以上の生命力に満ちた恐ろしい酒を造り出した男

マムシ酒
この記事の所要時間: 213

ある男がマムシ酒の造り方を調べた。

  1. 水を入れた一升瓶の中に、マムシを生きたまま入れる。
  2. 一週間ほど、水を取り替えながら余分な排泄物が全部出るのを待つ。
  3. 全部出たら水を捨て、焼酎を一升瓶の半分まで入れ、マムシが弱るまで待つ。
  4. 弱ったら、焼酎を瓶の口元まで入れ、3年ほど寝かせる。

と、ある。

 

その書物には、更にその裏話としてこんなことが載っていた。

マムシ酒の造り方は上記の通り。

しかし、本当にマムシ酒が滋養強壮に効く理由は以下にある。

工程の中で、マムシは焼酎で一杯の瓶に閉じ込められる。

このとき、マムシは
「苦しい!死にたくない!生きたい、生きたい!」
と、必死でもがく。

元々生命力の強いマムシが、更に必死で生きようとする。

この生命力が焼酎に溶け込むから、マムシ酒は素晴らしく効くのだ、と。

 

これを読んで男は理解した。

これから自分がやるべきことを。

より長く生きるために、より強力な力を得るために、何をすればよいのかを。

 

 

1961年、某県の神隠しで有名な山である男が逮捕される。

容疑は連続誘拐殺人。

逮捕されたとき、男は、
「自分は7年前から年を取っていない!酒の力!酒の力だ!」
と叫んでいたという。

男の隠れ家であった山奥の建物には、小さな酒蔵があり、そこには人の大きさほどの壷が置かれていた。

壷の下部には蛇口が付いており、用途は不明。

酒蔵にはいくつかの酒が貯蔵されていたが、これは警察が全て捨てたという。

 

「発見したとき、壷の中身は?」
という記者の質問に対し、

警察は、
「中身は空であった」
と発表した。

そして、壷はただちに破壊した、とも言った。

なぜ破壊したかに関しては、回答は得られなかった。

その後一ヶ月の間に、捜査にあたった警官全てが体調に異常を訴え、病院で治療を受けている。

中には、発狂した警官もいるらしい。

 

逮捕された男については、精神に異常ありとして、病院へと収容された。

男は二ヵ月後に病院で首を吊るまで、
「壷が呼んでいる、壷が呼んでいる」
と訳の分からないことを言っていたという。

尚、男が10年間毎日書いていた日記には、「酒」の造り方が事細かに載っていたらしいが、警察に保管されていたその日記は、現在行方が分からなくなっている。

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