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死んだ者に名前を付けると憑かれるという堕胎児への命名

 2015.12.07     都市伝説・ネタ     2件     Loadingお気に入りに追加
とある亡骸への命名行為
この記事の所要時間: 236

生きているときの名前を死後も呼び続けるのはかまわないのだが、死んだものに名前をつけると憑かれるという。

たとえば、道に転がる野良猫やカラスの死骸など。

もっと我々に近づけるなら、堕胎した赤ん坊がそうである。

 

元彼女は堕胎した。

望まれない子というべきかどうか、あのころはとにかく若かったとしかいえない。

学生という身分であったため、自分には堕ろすことしか考えられなかった。

おなかの子の相談をしに来た彼女を説得し、ひたすら謝りながら病院に向かったのを覚えている。

そのとき、彼女は堕胎に関して賛成ではあった(やはり社会的地位の問題であろう)が、やはり手術が終わると泪をためて待合室に現われた。

ひどく景色が歪んでいたが、無意識に自分も泪を流していた。

 

 

それから数ヶ月たったころだ、突然、彼女と連絡が取れなくなる。

少し前まで、いつもと変わらず接していたので気になり、彼女の下宿先のアパートを訪ねてみた。

アパートに着いて合鍵で中に入ろうとすると、ドアが開かない。

どうやら、元々鍵は開いていたようで、それを自分が閉めなおしてしまったようだった。

もう一度、鍵を回して中に入る。

ドアを開けて真っ先に目に映ったのは、宙に浮いた彼女の首吊り死体だった。

 

その後、慌てて彼女をロープから外した。

息はなかった。

そのときの僕は、自分でも恐ろしいくらい落ち着いていた。

夢ではないかとさえ思っていたほどだった。

しかし、ある瞬間に一気に現実に引き戻され、錯乱してしまったのだが、それは本題から逸れるので割愛する。

 

その、夢心地のなか、視覚は彼女に向いていたのだが、聴覚は別のものを捕らえていた。

なにか聞こえる。

はっきりとは聞き取れなかったが、どうやら人の声のようだった。

その音源に目を向けると、そこには小さな箱と比較的新しいノートがあった。

遺書かと思ったが、そうではなかった。

ノートを開いてみる。

それには、日記のように日付が羅列されていて、まだ数ページしか書かれていなかった。

 

そのノートのなかの手記に良く出てくる単語は「タクヤ」であり、その語がとても目に付いた。

タクヤが~とか、タクヤと~とか書かれていたからだ。

タクヤという知り合いは一人いたが、漢字が違っていたためそいつではないとすぐに分かった。

それでは一体誰なのかと思っていたところに、こんな記述を見つけた。

タクヤが最近『ママ』と呼ぶようになった
と。

そこで自分は、ようやくこれが育児日記であることに気がついた。

何故こんなものがあるのか、全くもって意味が分からなかったが、もう一つの箱を見たときに分かった。

箱には「タクヤ」と書かれている。

 

その中には、あの時堕ろしたであろう、親指大の小さな赤ん坊の亡骸が入っていた。

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 カテゴリ:都市伝説・ネタ
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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2015/12/09(水) 14:52:50 ID:cwMzU2NTY

    憑かれたって、投稿者にとっては大変便利な言葉だよね。

    彼女は堕胎の精神的ダメージが大き過ぎたのでしょ?だからこその変な日記や幻聴、挙げ句の果ての自殺でしょ。

    投稿者は大してダメージ無かった、それだけ。

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/01/11(月) 06:48:36 ID:MxOTg4NjU

    そもそも堕胎した胎児は持ち帰れないし

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