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暗闇よりも真っ黒な存在と対峙したあの夏の夜

 2015.12.09     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
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今から15年くらい前の話。

俺は小4、妹は小3。2人部屋の2段ベッドで寝てた。

部屋には、ベッドの横に通路を挟んで机が2つ並んであって、枕元には小さなタンス、その向かいにドア、足元のほうに窓があった。

季節は夏頃、部屋にクーラーがなかったから寝苦しい夜だった。

下のベッドで寝てた俺は、あまりの暑さに目が覚めた。

ドアのほうにある掛け時計を見ようと、寝ている体制のまま左を向いた。

暗くてよく見えない。

目を凝らしてみて見ると、ドアが2、30センチくらい半開きになっていることに気づいた。

影がいた。

暗くてよく見えなかったが、暗闇に溶けるように薄暗いドア、その隙間から、それ以上に真っ黒な顔らしきものと、ドアを掴んだ指先らしきものがそこにあった。

 

そのとき俺は、顔も確認できないその影を妹だと思った。

「おい○○! 早く寝ろよ!」

返事はない、そのなんとも言えないその影とにらみ合った。

すると、突然影が点滅して、消えてしまった。

「・・?」

不審に思った俺はベッドから起き上がって、ドアのほうに向かった。

ドアを完全に開けてみる。誰もいない。

時計を見ると、深夜1時すぎ。上の段にも妹は確認できた。

隣部屋で寝ている両親のもとに行ってみる。2人とも寝ている。

「…、寝ぼけてたんかな。」

寝起きで頭がボーっとしていたこともあり、それほど深く考えずにベッドに戻った。

そしてまた睡魔が襲ってきた。

 

しばらくして、目が覚めてしまった。

相変わらず、すごい汗をかいている。

ただ、寝汗ではない。それとは、種類の異なったいやな汗だ。

怖かった。なぜだかはわからなかったが、恐ろしく怖くなった。

見たくない。見たくない。見たくない。

左の後頭部がしびれるような感覚に陥った。見たくない。

けど、俺は見てしまった。ドアのほうを。

 

完全に開かれたドア、そこには暗闇よりもさらに濃い影がいた。

座っていた。三角座り、体育座りのように見えた。

視線が動かせなかった、見たくないのに。

頭と思われる所、後頭部からなにかが出ていた。棒状なもの。

 

…。……、ポニーテール。

 

上の段で寝ていた妹が寝返りをうった、ベッドが軋む。

声を洩らした、その瞬間に影は消えてしまった。

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