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土蔵に閉じ込められて気配と音を感じた「あんなモノ」

 2015.12.22     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 23

私は、小さい頃に土蔵に閉じこめられたことがある。

悪さして閉じこめられたとかではなく、事故で閉じこめられた。

友人の家の土蔵はおかしなものが多く、よく見せてもらっていた。

古民具や雑貨、玩具が多く、値打ちもないからと言われ貰った物も多かった。

 

その日も友人の家で土蔵の中を見せてもらっていた。

友人は飽きたらしく、いつの間にかいなかった。

土蔵の2階で正体不明の綺麗な石を見ていたところ、土蔵の扉を閉められてしまった。

友人のばあちゃんで、誰もいないと思ったらしかった。

大声を上げたが聞こえないようで、真っ暗な土蔵で動けなくなってしまった。

 

頭の中はパニックになっていたが、真っ暗で動けない。

あまりの心細さにしばらく泣いていたが、泣くのも疲れてしまった。

次は、どうしようもない暗闇に対する恐怖が沸いてきた。

空気すら動いていないようだが、土蔵のそこかしこでカサカサ音がする。

小さい音でもビクビクしていたら、急にもの凄く怖い気配が土蔵の中に出現した。

 

心臓がバクバクして、金玉の裏が痛いほどに寒くなった。

それは土蔵の1階部分に出現し、しばらくじっとしていた。

しばらくするとそれは動きだし、土蔵の中を這いずるような感じだった。

気配と音で、それが2階へのハシゴの下に来たのがわかった。

『登ってくる!』と焦りましたが、それはハシゴには登らず別の方向に這っていきました。

 

時間的には、どれくらい経ったかわかりませんでしたが、土蔵の扉がいきなり開きました。

2階まで届く光は、さしたるものでは無いはずですが、目が痛いほど眩しかった。

姿が見えない私を友人が探しに来てくれたのです。

外に出た後、友人のおばあちゃんが泣いて泣いて困ってしまった。

私は別に怒っても恨んでもいなかったのですが、這うモノの話をしたら急に泣き出してしまった。

 

おばあちゃんは、

「あんなモノにぃ…あんなモノにぃ…」

としきりに言っていた。

 

 

あれから、もうじき30年経ちますが、その「あんなモノ」の正体は未だ聞いていません。

友人のおばあちゃんはまだ生きています。

生きているうちに、聞きに行きたいと思っています。

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