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邪悪な視線と書いて邪視と読む一種の呪い

 2016.01.10     都市伝説・ネタ     1件     Loadingお気に入りに追加
邪視のトレードマーク
この記事の所要時間: 1915

これは、俺が14歳の時の話だ。

冬休みに、N県にある叔父(と言ってもまだ当時30代)の別荘に遊びに行く事になった。

本当は彼女と行きたかったらしいが、最近別れたので俺を誘ったらしい。

小さい頃から仲良くしてもらっていたので、俺は喜んで遊びに行く事になった。

叔父も俺と同じ街に住んでおり、早朝に叔父が家まで車で迎えに来てくれて、そのまま車で出発した。

叔父は中々お洒落な人で、昔から色んな遊びやアウトドア、音楽、等等教えてもらっており、尊敬していた。

車で片道8時間はかかる長旅だったが、車内で話をしたり音楽を聞いたり、途中で休憩がてら寄り道したり、本当に楽しかった。

 

やがて目的地近辺に到着し、スーパーで夕食の食材を買った。

そして、かなりの山道を登り、別荘へ。

それほど大きくはないが、木造ロッジのお洒落な隠れ家的な印象だった。

少し下がった土地の所に、2~3他の別荘が見える。

人は来ていない様子だった。

夕食は庭でバーベキューだった。

普通に安い肉だったが、やっぱり炭火で焼くと美味く感じる。

ホルモンとか魚介類・野菜も焼き、ホントにたらふく食べた。

白飯も飯盒で炊き、最高の夕食だった。

 

食後は、暖炉のある部屋に行き、TVを見たりプレステ・スーファミ・ファミコンで遊んだり。

裏ビ○オなんかも見せてもらって、当時DTだったので衝撃を受けたもんだった。

深夜になると、怖い話でも盛り上がった。

叔父はこういう方面も得意で、本当に怖かった。機会があればその話も書きたいが…

 

ふと、叔父が思い出した様に

「裏山には絶対に入るなよ」

と呟いた。

 

何でも、地元の人でも滅多に入らないらしい。マツタケとか取れるらしいが。

関係ないかもしれないが、近くの別荘の社長も、昔、裏山で首吊ってる、と言った。

いや、そんな気味悪い事聞いたら絶対入らないし、とその時は思った。

そんなこんなで、早朝の5時ごろまで遊び倒して、やっとそれぞれ寝ることになった。

 

 

部屋に差し込む日光で目が覚めた。

時刻はもう12時を回っている。

喉の渇きを覚え、1階に水を飲みに行く。

途中で叔父の部屋を覗くと、イビキをかいてまだ寝ている。

寒いが、本当に気持ちの良い朝だ。

やはり山の空気は都会と全然違う。

 

自分の部屋に戻り、ベランダに出て、椅子に座る。

景色は、丁度裏山に面していた。別になんて事はない普通の山に見えた。

ふと、部屋の中に望遠鏡がある事を思い出した。

自然の景色が見たくなり、望遠鏡をベランダに持ってくる。

高性能で高い物だけあって、ホントに遠くの景色でも綺麗に見える。

町ははるか遠くに見えるが、周囲の山は木に留ってる鳥まで見えて感動した。

30分くらい夢中で覗いていただろうか?

丁度、裏山の木々を見ている時、視界に動くものが入った。

 

人?の様に見えた。背中が見える。頭はツルツルだ。しきりに全身を揺らしている。地元の人?踊り?

手には鎌を持っている。だが異様なのは、この真冬なのに真っ裸という事。そういう祭り?だが、1人しかいない。

思考が混乱して、様々な事が頭に浮かんだ。

背中をこちらに向けているので、顔は見えない。

その動きを見て、何故か山海塾を思い出した。

 

「これ以上見てはいけない」

と本能的にそう感じた。

 

人間だろうけど、ちょっとオカシな人だろう。気持ち悪い。

だが、好奇心が勝ってしまった。

望遠鏡のズームを最大にする。ツルツルの後頭部。色が白い。

ゾクッ、としたその時、ソイツが踊りながらゆっくりと振り向いた。

邪視を持つ化物

恐らくは、人間と思える顔の造形はしていた。鼻も口もある。ただ、眉毛がなく、目が眉間の所に1つだけついている。縦に。

体が震えた。1つ目。奇形のアブナイ人。

ソイツと、望遠鏡のレンズ越しに目が合った。口を歪ませている。笑っている。

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

目が合った瞬間、叫んでいた。

涙が止まらない。とにかく、死にたい。

異常なまでの鬱の様な感情が襲ってきた。

死にたい死にたい…半狂乱で部屋を駆け回っていると、叔父が飛び込んで来た。

 

「どうした!?」

「バケモン!!」

「は?」

「望遠鏡!!裏山!!」

叔父が望遠鏡を覗きこむ。

 

「~~~~~~ッ」

声にならない唸りを上げ、頭を抱え込む。

鼻水を垂らしながら泣いている。

 

さっきよりは、少し気持ちの落ち着いた俺が聞いた。

「アレ何だよ!!」

「○○子~ ○○子~」

別れた彼女の名前を叫びながら、泣きじゃくる叔父。

流石にヤバイと思い、生まれて初めて平手で思いっきり、人の顔をはたいた。

体を小刻みに揺らす叔父。

10秒、20秒…叔父が俺を見つめてきた。

 

「邪視」

「じゃし?」

「いいか、俺の部屋の机の引き出しに、サングラスがあるから持ってこい。お前の分も」

「なんで(ry」

「いいから持ってこい!!」

 

俺は言われるままに、サングラスを叔父に渡した。

震える手で叔父はサングラスをかけ、望遠鏡を覗く。

しばらく、望遠鏡を動かしている。

「ウッ」

と呻き、俺に手招きをする。

 

「グラサンかけて見てみろ」

恐る恐る、サングラスをかけ、覗き込む。

グラサン越しにぼやけてはいるが、木々の中のソイツと目が合った。

言い様の無い不安がまた襲ってきたが、さっきほどでは無い。

だが、心臓の鼓動が異常に早い。と言うか、さっきの場所では無い…ソイツはふにゃふにゃと奇妙な踊り?をしながら動いている。

目線だけはしっかりこちらに向けたまま…山を降りている!?まさかこっちに来ている…!?

 

「○○、お前しょんべん出るか?」

「は?こんな時に何を…」

「出るなら、食堂に空きのペットボトルあるから、それにしょんべん入れて来い」

そう言うと、叔父は1階に降りていった。

こんな時に出るわけないので、呆然としていたら数分後、叔父がペットボトルに黄色のしょんべんを入れて戻ってきた。

 

「したくなったら、これに入れろ」

と言い、叔父がもう1つの空のペットボトルを俺に差し出した。

「いや、だからアイツ何?」

 

「山の物…山子…分からん。

ただ、俺がガキの頃、よく親父と山にキャンプとか行ってたが、あぁ、あそこの裏山じゃないぞ?

山は色んな奇妙な事が起こるからな…

夜でも、テントの外で人の話し声がするが、誰もいない。

そんな時に、しょんべんとか撒いたら、不思議にピタッと止んだもんさ…」

 

そう言うと叔父は、もう一度望遠鏡を覗き込んだ。

「グウッ」

と苦しそうに呻きながらも、アイツを観察している様子だ。

 

「アイツな。時速何Kmか知らんが、本当にゆっくりゆっくり移動している。途中で見えなくなったが…間違いなく、このロッジに向かってるんじゃないのか」

「じゃあ、早く車で戻ろうよ」

「多分、無駄だ…アイツの興味を俺たちから逸らさない限りは…多分、どこまでも追ってくる。これは一種の呪いだ。邪悪な視線、と書いて邪視と読むんだが…」

「さっき言ってたヤツか…でも、何でそんなに詳しいの?」

「俺が仕事で北欧のある街に一時滞在してた時…イヤ、俺らが助かったら話そう」

「助かったらって…アイツが来るまでここにいるの?」

「いいや、迎え撃つんだよ」

 

俺は絶対にここに篭っていた方が良いと思ったが、叔父の意見はロッジに来られる前に、どうにかした方が良い、というものだった。

あんな恐ろしいヤツの所にいくなら、よっぽど逃げた方がマシだと思ったが、叔父さんは昔からいつだって頼りになる人だった。

俺は叔父を尊敬しているし、従う事に決めた。

それぞれ、グラサン・ペットボトル・軽目の食料が入ったリュック・手持ちの双眼鏡・木製のバット・懐中電灯等を持って、裏山に入っていった。

暗くなる前にどうにかしたい、と言う叔父の考えだった。

 

果たしてアイツの視線に耐えられるのか?

望遠鏡越しではなく、グラサンがあるとはいえ、間近でアイツに耐えられるのか?

様々な不安が頭の中を駆け巡った。

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コメント

    • 名前: (´・ω・)
    • 投稿日:2016/03/26(土) 19:33:24 ID:E3OTA4MjE

    間違いなく逃げるわww
    しかし、逃げても追ってくるとか怖すぎだろ。

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