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食べてもいい?と聞いてくる唇おばけ

唇おばけ
この記事の所要時間: 32

これは、私が五歳のときに見た夢の話です。

すこし長くなるかもしれません。

気がついたら車の中にいました。

助手席できちんとシートベルトをしめて、両親が用事を済ませて戻ってくるのを待っていたのです。

 

どのくらい待ったでしょうか。

ふと見上げると、ミラーの真ん中に真っ赤な唇がはりついているのに気づきました。

その唇は

「こんにちは」

「今1人?」

「パパとママは?」

と丁寧な口調で私に話しかけてきました。

 

しばらく話したあと、唇は小さい私に優しい口調で問い掛けてきました。

「食べてもいい?」

 

私は急に怖くなり

「わかんない」

と繰り返しました。

幼女ながらに、冷静でいようと取り繕おうと必死でした。

その日は、そこで目が覚めました。

 

 

次の日の夜、私はまた車の助手席に座っていました。

またあの夢でした。

ミラーには、またあの唇が存在感をはなっていました。

「今日はいい?」

そう唇は昨日と同じように優しく言います。

私が親に聞いてきてもいいか聞くと、意外にも唇はいいよ、と許してくれました。

私は急いで両親のもとに走り、拙いながらも事情を話しました。

 

しかし、母は

「今大事な話をしてるからちょっとまって」

と一向に話を聞いてくれません。

 

私は

「食べられてもいいの!?」

と癇癪をおこしかけましたが、母に車に戻るように言われ、とぼとぼと車に引き返しました。

 

車に戻ると、まだ唇はミラーにいました。

「どうだった?」

「ちょっとまってって」

私はそう言って、うつむきました。

 

「○○ちゃん」

唇に名前を呼ばれて顔をあげると

車の中一面に唇がひろがっていました。

 

「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」
「食べてもいい?」

 

唇たちが口々にくりかえすのは、やっぱり

「食べてもいい?」

だけなのです

 

ざわ…ざわ…と不気味な声が私に問い掛けてくるのを泣きそうになりながら

「だめ!だめ!だめ!」

と出したこともない大声をはりあげて耳をふさぎました。

叫び続けて、気が付いたら目が覚めていました。

夢の話は、これで終わりです。

 

夢を見てからは、車や鏡を怖がる生活が続きましたが、

もともと悪夢に車がでてくることは度々あったので、しばらくしたら夢のことは思い出さなくなりました。

 

 

10年以上がたち、先日私は車の免許をとりました。

練習もかねてよく夜道にドライブに行っていたのですが、最近またあの夢を思い出してしまい、車に乗るのが怖くなってしまいました。

というのも、視界の端にうつるサイドミラーや窓ガラスに、あの唇がちらちらと見えるようなのです。

 

あの赤いグロテスクな程に生々しい唇が、またいつ

「食べてもいい?」

と口を開くかと思うと、恐ろしくてなりません。

 

そんなに怖くなくてすみませんでした。

画像出典元:chihirousagi.blogspot.jp

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