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京都の貴船神社で噂されていた丑の刻参りの実態

 2016.01.14     恐怖体験談     1件     Loadingお気に入りに追加
京都の貴船神社
この記事の所要時間: 645

貴船神社で遭遇した怖い話。

かなり昔の話なんで、伝わりにくかったらご勘弁。

免許取り立ての頃って皆そうだと思うけど、車の運転が嬉しくてよく夜中に車であっちこっち行ったもんだった。

 

その日は、俺を入れて男3人女2人の5人組で友人の運転する車に乗り、特に行くあてもなくドライブしてた。

ちょうど今くらいの季節で当然というか何と言うか、肝試しにでも行くかって流れになった。

どこに行こうかって話をしていて、最初は深泥池に行こうってなったんだけど、以前に俺と友人がちょっと怖い目に遭ったので猛反対した。

 

そうしたら、女の子の一人が貴船神社の丑の刻参りの話を始めた。

みんな丑の刻参りのウワサは知っていても、実際にやってないだろうと思っていた。

今みたいにネットが普及する前の事だったから、こういう怖いウワサは人から伝え聞く話ばっかりだったし、まして人伝に聞く話は眉唾ものだと思っていた。

じゃあ、本当にやってるか確かめようって事になり、軽い気持ちで貴船神社に向け出発した。

 

深夜にこんな所を車が通っているはずも無く、辺りは静まり返っていた。

真夜中で車もいなかったので、構わないだろうと思い手前の駐車場ではなく、参道入り口の鳥居の前に車を停めておいた。

後でこれが幸いするとは、この時は微塵も思っていなかった。

 

懐中電灯なんか準備していなかったので、山の間から射す月明かりを頼りに参道を昇り始めた。

月が明るくて風も気持ちよくて、肝試しというより夜の散歩みたいな雰囲気で、普通に話をしながら歩く余裕すらあった。

参道のゆるい階段を上りきり、門をくぐって手前の広くなっている所にたどり着いた。

さすがに木がうっそうと茂っていて月の光も射して来ず、さすがにさっきまでの冗談を言い合うほどの余裕は無くなっていた。

 

ちょっと躊躇いもあったんだけど、とりあえず奥へってことで暗闇に目を凝らして建物を回り込み、奥の木立の方へ入っていこうとした。

予想以上に暗く静かなのとさっきまでの余裕が無くなったせいか、皆一様に無口で雑草や木の枝を踏む音が結構響いているように感じた。

丑の刻参りの釘を打つでも聞こえて来るかと思ったが、そんな音は聞こえて来なかった。

 

意を決して。とか言うと大げさだが、皆顔を見合わせ

「行くぞ」

って感じで、足を踏み入れた。

 

木立の方へほんの数メートル踏み込んだ時に、明らかに自分たちの足音とは違う物音を聞いた。

皆驚いて足を止め、茂みに身をかがめて息を殺し、聞き耳を立てていた。

物音は、木立の奥から聞こえてくるようだった。

ガサガサと、草や木の枝を踏む音が近づいて来るように感じた。

その音は、明らかに人間の歩く足音だった。

 

じっと暗闇に目を凝らしていると、遠くの方で白い物がチラチラと動いているのに気がついた。

チラチラしているのは、白い服を着た人が木の間を通っているからで、真っすぐという訳ではないが、確実にこちら側へ近づいて来ている。

さすがに皆マズいと感じたのか、小声で

「誰かいるな…」

「ヤバくない?…逃げようか。」

などと囁いていたが、これ以上近づくと気づかれそうに感じたので、とりあえず木立から出ようとした。

 

茂みを5人組で動くとなると、さすがに気をつけていても音が出る。

白い人影がぴたりと歩くのをやめたので、気づかれたと思い、皆一気に茂みから走り出た。

とにかく、こんな所で出会うヤツに関わったらロクな事がないと思い、必死で走った。

 

後ろの木立から

「あー!!」

とも

「わー!!」

ともつかない叫び声が聞こえたときは、洒落にならないくらい怖かった。

 

女の子はパニック状態で

「キャー!!」

と叫んでいたが、俺達も気がついたら

「うわー!!」

と叫び声を上げていた。

 

とにかく女の子を置いて行けないので、慌ててサンダルが脱げて裸足になっているのも構わず、男全員で後ろから急き立てるようにして走った。

走りながら振り返って後ろを確認すると、明らかに着物を着た人影がこちらを目指して走って来ていた。

俺達は必死で

「こっちに来んな!!」

とか

「おらぁ!!ぶっコロすぞ!!」

とか、口々に意味の無い事を叫びながら走っていた。

 

参道のゆるい階段で誰も躓かなかったのは奇跡的だった。

とにかく捕まったら洒落にならないと思い、すぐに乗り込めるように車の持ち主に

「鍵!車の鍵!!」

と叫んでいた。

 

普段では出せないくらいのスピードで、一気に参道を駆け下りて車に飛びついた。

鍵が空くまでの時間が、物凄くもどかしかった。

鍵が開いた瞬間、皆飛び込むようにして車に乗り込んだ。

助手席に回り込んだ俺が最後に参道の方を見たら、参道の中程で車に乗り込んだ俺達を見て諦めたのか、着物を着た人は立ち止まってじっとこちらを見ていた。

多分、その人影は女の人だったと思う。

車を切り返す時に慌ててガードレールを擦ったが、その間にもこっちに走って来るんじゃないかと気が気じゃなかった。

運転している友人は車をぶつけた事を気に掛ける余裕も無く、相手は徒歩なのに追いかけて来ないかバックミラーで確認しながら必死で逃げ出した。

 

町中へ出て、ようやく安心してお互いを見やると、みんなボロボロになっていた。

男の一人が膝を擦りむいていたので、恐らくこけていたんだと思う。

女の子も裸足で走っていたので、足が血だらけだった。

 

もしもあの時、すぐ近くに車を停めていなかったら。

もしもあの時、捕まっていたら。と考えると、心底ぞっとした。

画像出典元:miner8.com

丑の刻参りとは?

丑の刻参り、丑の時参り(うしのこくまいり、うしのときまいり)とは、丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種。

典型では、嫉妬心にさいなむ女性が、白衣に扮し、灯したロウソクを突き立てた鉄輪を頭にかぶった姿でおこなうものである。

連夜この詣でをおこない、七日目で満願となって呪う相手が死ぬが、行為を他人に見られると効力が失せると信じられた。

ゆかりの場所としては京都府の貴船神社が有名。

丑時詣(うしのときもうで)、丑参り(うしまいり)、丑三参り(うしみつまいり)とも。

 

「うしのときまいり」という言葉の方が古い。

古くは祈願成就のため、丑の刻に神仏に参拝することを言った。後に呪詛する行為に転ずる。

京都府の貴船神社には、貴船明神が降臨した「丑の年の丑の月の丑の日の丑の刻」に参詣すると、心願成就するという伝承があったので、そこから呪詛場に転じたのだろうと考察される。

また、今日に伝わる丑の刻参りの原型のひとつが「宇治の橋姫」伝説であるが、ここでも貴船神社がまつわる。

橋姫は、妬む相手を取殺すため鬼神となるを願い、その達成の方法として「三十七日間、宇治川に漬かれ」との示現を受けたのがこの神社である。

それを記した文献は、鎌倉時代後期に書かれ、裏平家物語として知られる屋代本『平家物語』「剣之巻」であるが、これによれば、橋姫はもとは嵯峨天皇の御世の人だったが、鬼となり、妬む相手の縁者を男女とわず殺してえんえんと生き続け、後世の渡辺綱に一条戻橋ところ、名刀髭切で返り討ちに二の腕を切り落とされ、その腕は安倍晴明に封印されたことになっている。

出典元:ja.wikipedia.org

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コメント

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/03/31(木) 03:13:22 ID:YwODc4Mzk

    あの名刀で二の腕を切り落としたとは、いやはや、鬼の腕を切り落とす位に、切れ味は素晴らしかったのだな。

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