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人ならざる存在とのコミュニケーション

この記事の所要時間: 439

前に見た、実話小説だか漫画だかの怖い話。

警備員になりたての男がいた。

これは、彼が警備にあたっていたあるビルでの話である。

 

その日、男は少々体調が優れなかった。どうも風邪を引いたようである。

鼻水や咳はそれほど酷いこともなかったし、なにしろ始めたばかりの仕事に早々と穴を空けたくもなかったので、まあ大丈夫だろうと仕事についた。

実際、最初はそれ程でもなかった。

しかし、長時間の仕事、おまけに深夜にかかるシフトだったので、段々辛くなってきた。

それでも、交代の先輩警備員が来るまでは何とかそつなく仕事をこなすことができた。

 

無事引き継ぎを終え、そのまま即家に帰っても良かったのだが、仕事を終えたからということで気を抜いたからか、体のだるさはいっそう強くなっている。

男は少し考えて、仮眠室で休んで帰ろうと思い立った。

数時間ばかり眠れば、体調もマシになるだろうと考えたのである。

 

と、男は不意に目を覚ました。全く唐突にである。

時計を見ると、どうやら2時間程眠っていたようだ。

気分は大分良くなっていて、しかし、はて、どうしていきなり目を覚ましたのだろうと思っていると、 コンコン  音がする。

誰かが仮眠室のドアをノックしたのだ。

 

先輩だろうかと思って、男は体を起こしながら

「はーい」

と返事をした。

 

扉を開けて、先輩が顔を出すのを待っていたのだが、どれだけ待っても何の音もしない。

あれ、と思って男がドアを開けて廊下を覗いてみると、誰もいない。

おっかしいなあ、気のせいかあ?

男は首を捻りながらドアを閉め、布団に戻った。

 

寝惚けていたのかもしれない。

まだ本調子じゃないからなあ、そう思って、横になろうとしたら、  コンコン  また音がする。

絶対に気のせいじゃない。

男は跳ね起きて、もう一度ドアを開けたが、やっぱり今度も誰もいない。

おかしい。絶対に気のせいじゃない。

その時ふと、もしかしてこれは幽霊という奴じゃないのかと、気が付いた。

 

男は、元々幽霊を信じているとも信じていないとも言えないような、そういったものに無関心な質だったが、

どちらかというと恐がりではなく、そういったものを楽しむタイプであった。

だから、ちょっとおもしろいことを思い付いたのである。

 

「もしかしてここに幽霊がいるんですか。もしいるんなら、ノックして下さい」

 

沈黙。男はドアをじっと見詰めていたが、何の気配も窺えない。

なんだやっぱりとがっかりしたところで、 コンコン  ノックは来た。

やった!男は怖がるどころかますます面白くなって、よぉし、コミュニケーションを取ってやろうと思い立ち、

「あの、それじゃあ、今から幾つか質問したいと思うんですけど、もしYesならノック1回、Noならノック2回で答えて貰えませんか」

と言ってみた。

すると、 コン  ノックが返ってくる。

 

そこで、男はYes/NOで答えられる様々な質問をその幽霊にぶつけてみた。

性別やら、年代やら、そんなことをである。

思い付くことをあらかた聞き終えてしまった男は、最後に調子に乗ってこんなことを聞いてみた。

「あのー、病気で亡くなったんですか?」

コンコン

 

「じゃあ、事故ですか?」

コンコン

 

「ええと、じゃあ…」

そこで男は、自分は聞いてはいけないことを聞いてしまったのではないか、そう思い至った。

病気ではない。事故でもない。それなら…。

男に思い付くのは、もう、あと一つしかなかったからである。

 

男はゴクリと唾を飲んで、先程からノックが繰り返されるドアを、漸く恐ろしそうに見つめながら、

「殺されたんですか?」

と言った。

 

今までそれほど間を置かずに返ってきていたノックの音が暫く止んで、男がドアから目を離せずにいるといきなり、

ドン!

と部屋の壁が叩かれた。

 

男がぎょっとしてそちらの方を見ると、なおも、ドン!ドン!ドン!ドン!壁を殴るような音が聞こえる。

それも、最初に叩かれた箇所からだけではない。

四方の壁一面から、天井から、床から、 ドン!ドン!ドン!

ドン!ドン!ドン!ドン!ドン! 音が聞こえる。

それがどんどん早くなる。

それがどんどん大きくなる。

凄まじい勢いで、凄まじい音で、四方八方から壁を叩く音が聞こえ、部屋中に反響するそれに男はついに耳を塞いだ。

彼が覚えているのはここまでで、どうやらそのまま気絶してしまったらしい。

 

 

翌朝、先輩警備員に起こされた男は昨夜の出来事を必死になって説明したが、殆ど相手にしてもらえなかった。

ただ男が思うに、先輩の表情からして何も思い当たる節がない、というわけでもないらしい。

しかし結局何も教えて貰えず、まさか心霊現象が起こるから此処を外してくれと言って通る筈もなく、彼は今も警備員を続けているが、

件のビルの時だけは、深夜から早朝のシフトには入らず、また仮眠室にも決して近づかないと決めているそうである。

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