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高1で両親に捨てられた自分と頭の中で考えている事を読んでくる可笑しな彼女との共同生活

 2016.01.30     悲惨な話     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
統合失調症の患者さんが描いたミステリアスな絵
この記事の所要時間: 637

十数年前、自分がまだ高校生の頃に付き合っていた彼女の話。

高1の夏休み前に父親の会社が倒産した。

家計が厳しくなり、学校に許可を貰って近所の仕出し弁当を作ってる工場でバイトすることに。

昼は学校、そのまま夕方~夜は工場でバイトそんな生活が続いた。

 

父親は仕事から解放された喜びからか、就活するどころか毎日遊んでいた。

必死に働く自分とは裏腹に毎日遊んでる父親を見て苛立ったが、落ち込むよりは良いということでそのままにしておいた。

そんな生活が秋くらいまで続いて、失業保険も終わり焦らないといけないはずの時期になっても父親は就活もしないで毎日遊びに行っていた。

 

 

ある日、そんな父を見てか母親が貯金を持って蒸発してしまった。

母親もパートで家計を手伝っていたので、蒸発した悲しみよりも先に生活が心配になった。

それから母親が戻らず2週間位たった頃、

「ちょっと母さんを探しに行ってくる」

と父親も蒸発してしまった。

結局、二人とも帰ってくる事は無かった。

 

いきなり一人ぼっちになり、お金も手持ちの分しかなかったのでさらに生活が厳しくなり、高校も休業してバイトに専念することになった。

その時は高校も休学してバイトをフルタイムで出来るし、月15万位いくし持ち家だから余裕だろと生活に関しては楽観的に考えていた。

実際の生活はギリギリで、風呂も服も洗わず工場の弁当を貰って食べるという生活が続いたりもした。両親を思い出して泣いたりもした。

友達も居なく、頼る当ても無く精神的にも肉体的も辛かったが、たまに父方の祖父と祖母が来て世話をしてくれた。

 

一緒に暮さないかと誘われた事があったが、

「もうちょっと待って両親が帰って来なかったらお願いします」

とか言った。

なんでそんな事言ったのかは忘れたが、そう言いながら後悔してたの覚えてる。両親の事は既に諦めていたし。

まぁ、その時は不幸のどん底で人間不信にでもなってたんだと思う。

 

 

その年のバレンタインの日。

バイトから上がろうとしていたら、職場の年下の女の子からチョコレートを渡され告白された。

もちろん自分はOK、付き合う事になった。

ずっと誰とも話さなかった毎日の反動か、彼女とは喧嘩も無く本当に幸せな毎日を送れた。

彼女は独特な世界観を持ってて、考え方とかも他の人と変わってて、会話が噛み合わなかったりしたけどそれが逆に喧嘩をしないで済んだ理由かもしれない。

 

春頃に、彼女が家に居させてと深夜に家にやって来た。

話しを聞いたところ、父親の借金が原因で家を追い出され、そんな父が嫌になり逃げてきたらしい。

俺の家はボロい家だったが、彼女と一つ屋根の下、二人暮らし。

夢の様な願っても無いチャンスだったので、OKして同棲生活が始まった。

 

次の日の朝、俺がボーっとしてたら彼女が変な事を言い出した。

「私、人の心が読めるんだ。今さ、頭の中で○○の曲歌ってたでしょ?」

俺はあっけに取られながらも、寝ぼけて鼻歌でも歌ってたんだろうな…とか考えてた。

だが、俺の考えとは裏腹に彼女は何かある度に俺の頭の中を覗いて来た。

俺は恐怖もあったが、また一人になるのも嫌だし同棲生活は楽しいし続けてた。

 

彼女が家に来てから、おかしな事が起こり始めた。

家の隣の畑から深夜お祭り音がしたり、夜寝ようとすると隣の部屋から変な音するし。

そんな狂った生活が続き、季節は夏へ。

彼女はもっと変な事を言い出した。

「前に人の心が読めるって言ったけど、実はあれは嘘で○○(俺)の近くに居ると○○の心が聞こえるんだよ。他の人も聞こえるって言ってるし。」

「でも私は○○の事を好きなのは変わらないし、本当に今まで嘘ついててごめん。」

 

俺も

「嘘だろ?」

と言ったが、彼女は真面目な顔してるし本当の事だと信じた。

 

凄く怖くなって、俺はそれから何も考え無いようにして

「ちょっと出かける」

と言って家を出て、人の居ないような農道をフラフラと歩いていた。

日も落ち始めた頃、やたら空が眩しくなってきた。

俺はボーっとその空を眺めていた。

 

 

それからしばらくして、気が付いたら病院のベッドの上だった。

近くに看護婦さんが居たので話を聞いた。

俺は自分が熱中症で倒れたんだと勝手に思っていたが、どうやら違ったようだ。

それどころか、この病院に入院して既に1年近く経ってる。

さらに、ついさっきまで起きてて何か行動してたらしい。もちろん、俺には記憶が一切無い。

外を見ると初冬って感じで寒そうだった。

さっきまで夏だったよな…とか混乱する俺の元へ医者の人がやってきて、状況を説明してくれた。

 

高1の年明けに、自宅で撹乱状態の俺をたまたま世話に来た祖母に見け、そのまま119番してくれたらしい。

正直、さっき家を飛び出して熱中症で倒れたと思ったのに、こんな事を話されても理解出来ない。

そもそも高1の冬って彼女と出会う前だし、じゃあ彼女との記憶は?そもそも彼女は存在しないのか?平然を装ってたが、頭の中はほぼパニック。

ベッドの中で頭を整理しても整理しても全然理解出来なくて、一週間くらい食事も殆ど食べられなかった。

でもよく考えるとバイト先で高1の自分より年下の彼女に会うことはありえないし、あの生活自体矛盾だらけだったし現実を納得せざるを得なかった。

一時は自殺しようとも考えたが、結局ビビりな自分では死ねなくて今まで統失の治療をしながらダラダラと生きてます。

 

今でも彼女の事は好きだし、夢であの同棲生活を見たりする。そして泣いたりする。

おかしな彼女も、そんな彼女を持った幸せな自分も、まだ違う世界で幸せに暮してるのかな?とか思ってみたり。

統合失調症とは?

統合失調症(とうごうしっちょうしょう、独: Schizophrenie、仏: Schizophrénie、英: Schizophrenia、SZ)とは、精神障害の一つ。

症状は連合障害(認知障害)や自生思考、幻覚、妄想等であり、罹患者によって症状のスペクトラムも多様である。

エミール・クレペリン、オイゲン・ブロイラー、クルト・シュナイダーが共通して挙げている当該疾患の特徴的で頻発の症状は「思考途絶(連合障害)」と「思考化声(自生思考)」である。

日本では2002年まで、精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた。

発症のメカニズムや根本的な原因は解明されておらず、また、単一の疾患ではない可能性が指摘されており、症候群である可能性がある。

様々な仮説が提唱されているものの、未だに決定的な定説の確立を見ない。

精神疾患としては深刻なもの(英語: Severe mental disorder)に位置づけられるが、治療可能な病気でありながら、患者の大部分(2人に1人)は受診につながっていない。

この疾患の担当診療科は精神科であり、精神科医が診療に当たる。

世界保健機関は、低中所得国を対象とした改善計画 Mental Health Gap Action Programme (mhGAP) を開始し、クリニカルパスおよび診療ガイドラインを作成し公開している。

出典元:ja.wikipedia.org

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