2ちゃんねるやネットの怖い話・恐怖体験談や都市伝説などをまとめた背筋凍りつく系の恐怖読み物サイト。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

喪服の女が懐中時計を護っていた廃墟の空き家探索

 2016.02.08     恐怖体験談     1件     Loadingお気に入りに追加
廃墟の空き家探索
この記事の所要時間: 2117

高校生の頃、俺達のクラスに短期交換留学生が2人やってきた。

そいつらとの出来事を書こうと思う。

そいつらが来てから暫らくして、クラスの女子たちが留学生2人の事を軽く無視し始めた。

その時は原因は良く解らなかったが、俺たちはとくに深く考えず、差別するのも良くないと留学生2人と仲良くしていた。

2人ともいいやつで、日本のことも好きだというし、ぶっちゃけ当時はなんで女子から嫌われていたのか解らなかった。

 

 

そんな事が続いた夏休み少し前のある日。

俺たちは、以前から気になっていた廃墟になっている空き家へ、肝試しに行こうと計画をした。

行くメンバーは、俺、A、B、Cと、留学生のD、Eの6人。

DとEは当初メンバーに入っておらず、一緒に行きたいと言われたときも、あまり人数が多くなるとゴタゴタしそうなので断ったのだが、

迷惑はかけないからと押し切られて連れて行く事にした。

 

当日、土曜の夜8時頃、俺たちは空き家から一番近いBの家に泊まるという名目で集合し、そのままBの家で10時まで時間を潰してから現地へと向かった。

少し山道を登った先にある廃墟の空き家は、懐中電灯に照らされてやけに大きく見え、昼間見るのとは桁違いに不気味だったのを覚えている。

 

空き家に近付くと、どこから仕入れてきたのか、

Aが「裏の勝手口のドアの鍵が壊れてて、そこから入れるらしいぞ」と言ってきた。

雑草を掻き分け裏に回ると、勝手口ではなくただの裏口っぽかったが、たしかに鍵の壊れた扉があり、みんな一瞬躊躇したが中へ入る事にした。

 

ドアを開けて中に入ると、そこには先が真っ暗でよく見えない廊下が続いていた。

以前にも誰かが侵入した事があるようで、埃まみれの板張りの床にはいくつか靴跡も確認できる。

やはりここは有名なようで、俺たちのように肝試しにやってくるやつは結構いるようだった。

 

廊下を進むと、すぐに板張りされて更に何か色々と荷物が置かれて封鎖されている玄関に出た。

玄関の左手には和室らしき部屋が、右側は暗くてよく見えないが、ガラス張りの戸になっているので恐らく台所だろうか、

そして、台所のあるらしき側の壁に二階へと続く階段がある。

 

俺たちはまず左手の和室らしき部屋に入る事にした。

中に入ると結構広く、8畳くらいの部屋が2つ、真ん中を襖で仕切る構造になっている。

家具類は一切無いが、なぜかぼろぼろの座布団が一枚だけ落ちていたのを覚えている。

とくに何も無さそうなので、俺たちが外に出ようとするとCが何かを見つけたらしく

「ここ開くっぽいぞ」と床の間の辺りにしゃがみこんだ。

 

俺も言われて気付いたのだが、床の間の板張りの部分が一部ずれていて、どうもそこの板だけ取り外せるようになっているようだった。

先に部屋から出ていたA、Bと留学生2人も戻ってきたところで、最初に見つけたCが板を外してみた。

板を外すと、そこには幅40cmくらい、深さ30cmくらいの空間があり、中にこげ茶色の木の箱があった。

Cが板をあけた時の勢いのまま木箱を取り出し蓋を開けると、中には更に小さい桐製と思われる小さな小箱が納められている。

小箱そのものは、何年も放置されていたせいか黒く変色し、カビらしきものも生えているが、明らかに高そうな品物を入れているっぽいつくりだった。

 

Cも流石に躊躇したのか、桐の小箱に伸ばした手が一瞬とまった。

が、Bの「早くしろよ」という言葉におされてそのまま箱の中から小箱を取り出し、蓋を開けて中身を取り出した。

中には、素人目にも高そうに見える懐中時計が入っていた。

 

そのとき、さっきまであまり喋っていなかった留学生の片割れのDが、カタコトの日本語で「それ、高いの?」と聞いてきた。

俺は「よくわかんないけど、たぶん高いんじゃないかな、なんか金っぽい装飾もあるし、骨董品っぽいし」と返すと、DもEもそのことに興味津々っぽいようだった。

でも俺たちは当然持ち帰る気は無かった。

当たり前の事だが、こんな怪しい場所に明らかに「隠されてた」ようなものだ。当然、相応の理由があるはずだ。

 

そんな話をしていると、BとCの「…うわ」という声がした。何かにどん引きしているようだ。

2人の見ているほうを見ると、どん引きしているものの正体にすぐに気付いた。

最初のでかい方の木箱が入っていたスペース、箱を出した時は気付かなかったのだが、底のほうには明らかにお札と解る変色した紙くずが大量に落ちている。

Bが「この時計やばいって…早く戻して帰ろう…」と言うと、

Cも「だな、ちょっと洒落にならんわ…」と、時計を箱の中に戻した。

 

その時

メキメキメキッ!

と大きな音がして、Aが胸の辺りまで下に落っこちた。

どうもAのいた辺りの畳と床板が腐っていたらしい。

 

Aは「いった~」と声をあげて暫らく痛そうな顔をしていたが、怪我は無さそうで

「足が地面につかないから上に上がれない、引き上げてくれよ」と元気そうに言ってきた。

どうやら、下はすぐに地面では無く結構深いらしい、Aは開いた穴にぶら下がるような形になっているようだ。

 

俺たちは、そのマヌケな姿にさっきまでの気味の悪さから来る恐怖心も吹っ飛び、

Aを「かっこわる~」とAを指差しながらゲラゲラ笑った。

この間、DとEは殆ど俺たちと絡まず、2人でずっと何か話していた。

こういう状況なのに妙におとなしいのを、少し怪しむべきだったかもしれない。

 

が、そのままにしておくわけにはいかないので、俺とBとCがAの背後と左右にまわり引っ張りあげようとした。

しかし、どうも床板の部分が“かえし”のようになってしまているらしく、力ずくで引っ張りあげようとしても無理そうな感じだった。

さてどうしようかと考えていると、Aが「ちょっと静かに、なんか上から聞こえる」と言ってきた。

耳を澄ますと、微かだが二階のほうから何か聞こえてくる。

 

カリ…カリ…カリ…

壁か床を爪で引っ掻くような、そんな感じの音だ。

DとEはお札にはあまり反応しなかったのだが、流石にこの状況の異常さはきついらしく、かなり不安そうな顔をしている。

というか、よく見ると男同士なのに手を繋いでいる…

 

音はなおも二階から聞こえている。

Cが「ここ、俺たち以外誰もいないはずだよな…上に誰かいるってことは無いよな…?」と言うと、

Bが俺に「なあ、2人でちょっと確認に行かないか…」と言ってきた。

Aがかなり不安そうに「俺このままかよ!」と言うと、

「CとDとEでAを引き上げてくれ、俺たち見に行ってくる」と俺を誘って部屋を出た。

 

まず言いだしっぺのBが階段を上り、俺がその後に続いたのだが、Bが階段を登りきる辺りで立ち止まり、動かなくなった。

俺が「おいBどうした?何かいたのか?」と言うと、

Bは「しっ!静かに」と言って階段を登りきった先のほうを凝視している。

 

暫らくすると、Bは「おい、ゆっくりだ、騒がずゆっくり逃げるぞ」と小声で言い、俺に後ろに下がるように言ってきた。

どうもBは二階に何かを見たらしい。

俺が「なんだ、何かいたのか?」と言うと、

Bは「後で話す、ここはヤバイ、早く逃げよう」とだけ言った。

 

そして俺が降り始めたとき、突然Bが

「こっち見た!やばい!早く下りろ!」

と叫び出した。

 

何がなんだか解らずおれは階段を駆け下り、A達のところに向かうと、まだAは引き上げられていなかった。

Bが「何やってんだ!早くしろって!ここから逃げるぞ!」と言うと、AもCも事態がつかめず、

「なんだよB、何があったんだ?」と不安そうに聞いてきた。

 

その時、天井から聞こえていた何かを引っ掻く音が

ガリガリガリガリガリ!

と急に激しい音になり、次いで

…ギシ…ギシ

と二階を誰かが歩く音が聞こえてきた。

足音はゆっくりとだが、階段の方へ向かっているように聞こえる。

 

流石に俺とA、Cも何かヤバイという事が解り、無理矢理にでもAを引き上げようと力いっぱい引っ張る事にした。

その時、ふと俺が顔を上げたとき、床の間の方に信じられないものを見た。

なんと、DとEが懐中時計の入った箱を手に持ち、俺たちを置いて逃げようとしている。

 

すかさず、俺が

「おいD、Eお前ら何やってんだ!そんな事してる場合じゃないだろ、こっちきてA助けるの手伝えよ!」

と言うと、2人は一瞬こちらを振り向いたが、そもまま部屋を出て逃げて行ってしまった。

 

ありえない、この状況でこんな事できる神経が信じられなかった。

一瞬、俺とBが2人を追いかけようとしたが、まずはAを助けるのが先と気付き追うのをやめた。

そして、“かえし”になっている床板部分が問題という事で、急いでその部分を踏みつけて崩していると、とうとう足音が階段の近くまでやってきた。

 

そして、また

ガリガリガリガリガリ!

と激しく壁か床を引っ掻く音が聞こえてくる。

俺たちはかなり焦っていた。

夏場で熱いのもあるが、明らかにそれとは違ういやな汗をかいていた。

 

…ミシ

足音は、とうとう階段を下り始めた。

焦りながらも、やっとの事でAを引き上げることに成功した。

俺たちは大急ぎで部屋を出ると、もと来た廊下を戻り外に出た。

 

その時、俺は一瞬だが階段のところに人の足を見た。

一瞬だったので良く解らなかったが、白い足袋を履いているように見えた。

そして全員裏口から外に出ると、そのまま外に停めてあった自転車に乗り、全力でBの家まで逃げ帰った。

ページ:

1

2 3

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

怖いコピペの最新情報をお届け致します!
 閲覧回数:2,909 PV
 評価:12345 5.00 (1 件の評価)
Loading...Loading...
 カテゴリ:恐怖体験談
 タグ: ,  ,  ,  , 
 PR:怖い動画 - 心臓が弱い方も安心の完全無料

関連記事

ピックアップ

他サイトの更新情報

コメント

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/08/03(水) 11:44:30 ID:MxNDU2ODA

    おおう、久々に背中が寒くなったぜ…!
    わからないことだらけで終わる話は、なんかリアルで余計に怖い、だがそれがいい。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

検索

アーカイブ

2016年12月
« 11月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

怖いコピペSNS