2ちゃんねるやネットの怖い話・恐怖体験談や都市伝説などをまとめた背筋凍りつく系の恐怖読み物サイト。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

十七が坂と呼ばれる曰くつきの坂

 2016.02.14     都市伝説・ネタ     1件     Loadingお気に入りに追加
十七が坂と呼ばれる曰くつきの坂
この記事の所要時間: 1322

私の地元に「十七が坂」という坂がある。

この坂はある曰くつきの坂で、地元では少し有名だ。

一説によると、この坂で子供が転ぶと、その子供に17才の時に災いが起きると言われている。

私が子供の頃も、怖い話の1つとして、この坂は近所の子どもたちの間で大変に有名であった。

 

 

小学生時代のある日、私はM君という友人と、他の友人と数人で、外で自転車に乗って遊んでいた。

するとしばらくして、同じクラスのちょっとヤンチャな、ガキ大将的なグループと遭遇した。

話をするとガキ大将グループは、これから十七が坂に度胸試しに行くという。

話の流れで我々のグループも付き合わされることになり、自転車で列を作って、一緒に十七が坂に向かった。

 

程なくして十七が坂に着いた我々。

しかし度胸試しと言っても、そのような少し怖い逸話があるというだけ。

十七が坂自体は、少し急なことを除けば、都心の住宅地にありがちな至って普通のコンクリート造りの短い坂であり、見た目が不気味なわけでも周辺が薄気味悪いわけでもない。

 

昼間で明るかったこともあり、そこにいるだけでは何の度胸試しにもならないので、ガキ大将グループの面々はわざと坂の途中で自転車のハンドルから両手を離したり、ペダルの上に立ったりして、けして転んではいけないこの坂で、わざと転びそうなことをすることで、自分達の勇気を競い合った。

我々のグループは度胸試しをするつもりは毛頭なく、ただガキ大将グループのサーカスを坂の上から呆然と眺めていた。

やがてガキ大将グループの一人が、そんな我々の様子に苛立ち、「お前らも何かやれ」と言い出した。

不本意ながら、我々のグループの代表として、私もサーカスに参加することになった。

 

私は自転車で坂を下り、坂の途中で少しだけウイリーしようとしたり、片手離し運転で蛇行したりした。

しかしガキ大将グループは、自分たちは大したことをやっていないにも関わらず、私のパフォーマンスに満足せずに、私を「ふぬけ」、「根性なし」と言って茶化した。

私は自棄になって、自転車で両手放しで拍手しながら坂を下りたり、両手を大きく広げて歌いながら坂を下りたりし、これでもかこれでもかと次々と危険なことをして、ガキ大将グループの笑いを誘った。

やがてその場は、私専用のサーカス・ショーになっていった。

 

いくつかのパフォーマンスを経て、私が自転車で両手放しをし、歌を歌いながら蛇行運転で坂を下っていたとき、私はついにバランスを崩して転倒してしまった。

坂の途中で自転車から転げ落ち、コンクリートの地面に手や肘などを打ちつけ、擦りむいてしまった。

ガキ大将グループの面々は痛がる私を見て大爆笑。

私が17才で死ぬことが決まったと言って、腹を抱えて笑っていた。

坂の上から私のグループの数名が、私を心配し自転車に乗って私のいる坂の中腹まで下りてきた。

 

痛みが一段落して、私がふと坂の上を見ると、私と特に親しい友人であったM君はただ一人、私の近くへ来ずに坂の上で自転車に跨ったまま呆然と立ち尽くしていた。

なぜM君は来ないのか、私が不思議に思うと、別の友人が「怖いんだって」と教えてくれた。

臆病なところがあったM君は、少し急な坂である十七が坂を自転車で下りるのが怖いので、ただ一人その場でじっとしていたのだった。

 

私の一人サーカスという余興が終わり、ガキ大将グループも満足したようなので、我々は私の傷の手当の目的もあって、一旦、家に帰ることにした。

私は自転車を押して坂を上がり、M君のいる坂の上へ向かった。

すると、M君のいる場所まであと2メートルほどのところで、M君が突然、「うわあ!」と声をあげた。

そして、まるで誰かに押されたかのように、M君は急に自転車ごと前につんのめるような形で、こちらに向かって突進してきた。

 

M君は私の横を抜け、坂の中腹まで行くと自転車から放り出され、頭から転げ落ちて顔を思い切りコンクリートに打ち付けた。

右の額あたりを強打し、顔面の右半分を擦りむいたM君の顔は血まみれとなった。

M君は顔を上げると、ショックで声を出さないまま、ただボトボトと血を垂らし、じっと痛みに耐えていた。

 

M君が転んだ時の衝撃音に驚き、近所のオバさんが近づいてきた。

オバサンはM君を手当し、救急車を呼んで、M君は病院へと運ばれていった。

検査の結果、M君は骨には異常はなかったものの、顔面や肘や膝、肩、手のひらなどにたくさんの擦り傷を作り、特にコメカミのあたりには挫滅創という、大きめの傷ができてしまって、一生傷となってしまった。

 

M君は体に大きな異常は無かったので、翌々日から学校に登校した。

しかし十七が坂の件がよほどショックだったのか、話しかけても無言なままで、自然と会話ができるようになるまでには随分と時間がかかった。

私はM君が転ぶ前、坂の上から急に飛び出してきた原因について知りたかったので、そのことをM君に尋ねた。

 

M君は十七が坂の上で、誰かに後ろから押されたと言った。

はじめ、M君は後ろに人の気配を感じたので、誰かと思って振り返ろうとすると、突然後ろからドン!と押されたという。

私が坂を上がってM君に近づいていたとき、坂の上にはM君しかおらず、M君を押すような人物は周りに一人もいなかった。

しかしM君は適当なことを言って茶化すタイプでも、人を欺くタイプでもなかったので、M君が嘘をついているわけではなさそうだった。

原因が分からぬまま、ただ不気味な印象だけが、坂の思い出と共に私の記憶に刻まれた。

 

 

M君と私は中学で別々の学校となり、付き合いはあまり親密ではなくなった。

十七が坂の件は当時の私にとって印象的なことではあったが、私はやがて時と共に、そのことを忘れかけていった。

まして、十七が坂で転んだM君や私の身に、17才の時に何か災いが起きるかも知れないとは、全く想像すらしなかった。

しかし、その考えが一変したのは、M君と私が15才の時、高校に入学したての頃だ。

 

中学時代ではなかなか会う機会が無かったけれど、高校生になったので久々に会おうとでも思ったのか、M君ともう一人の友人が、15才の時、私の家を訪ねてきた。

私はM君を見るなり、大変に驚いた。

M君は中学時代にどういう訳か、クラスで少し人気者となり、中学デビューのような感じで少し垢抜け、不良っぽくなっていた。

しかし驚いたのはそのことではなく、彼の顔にある痣(あざ)だった。

 

まるでパンダのような、顔面の、大きな赤黒い痣。

M君があの時、十七が坂でぶつけたコメカミ、一生傷となったその挫滅創を中心として、半径5cmばかりの、円形の痣が、彼の右の顔面に広がっていたのだ。

小学校を卒業するまでは、彼の顔にそんなものはなかった。

中学時代に何度か会った時も、そんなものはなかった。

しかしまるで突然、何かの呪いにでもかかったかのように、ここ数年で突如そんな痣ができていた。

 

M君に痣の話をしてみると、意外にも彼はあまり気にしていないようで、まして呪いなどとは思ってもいないようだった。

ただ、コメカミの辺りは、たまに痛むそうで、十七が坂の件はその度に思い出し、忘れたことは無いという。

傷跡は何の前触れもなく、突如として痛みだす。

そのことでM君は、自転車などに乗っていて突如の痛みにバランスを崩し、危険な目にあったこともあると言った。

まさかそれが呪いの影響によるものとは信じていなかったが、傷が痛むたび、どうしても彼は17才での災いについて意識せざるをえなかった。

 

彼はその時まだ15才で、災いの起きる年齢の17才とは関係がない。

仮に何らかの呪いで、傷跡の痛みで事故が起きるとしても2年も先の話だ。

しかし2年後には、本当にどうなるか分からないよ、とM君は冗談めかして言った。

そしてその時は、同じく転んだ私も無事ではないと言って、二人して大声で笑った。

ページ:

1

2

この記事が気に入ったら
いいね!してね♪

怖いコピペの最新情報をお届け致します!
 閲覧回数:1,787 PV
 評価:12345 5.00 (1 件の評価)
Loading...Loading...
 カテゴリ:都市伝説・ネタ
 タグ: ,  ,  , 
 PR:怖い動画 - 心臓が弱い方も安心の完全無料

関連記事

ピックアップ

他サイトの更新情報

コメント

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/02/15(月) 01:24:03 ID:A1ODYxODQ

    庚申ってのが既に答えになっている気がするな。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

検索

アーカイブ

2016年12月
« 11月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

怖いコピペSNS