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死者を棺に納める納棺師が語る霊体験

 2016.02.20     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 46

乳癌で入院してた母親が、つい先程亡くなったと友達から連絡があった。

俺は納棺師をしてて葬儀の事には詳しいので色々話をし、納棺をさせて欲しいと言ったら友達は快く承諾してくれた。

会社で説明すると、早退していいと言ってもらい、納棺に必要な物品までくれた。

 

通夜が19時なので、式場移動の18時までには納棺を終わらせないと行けない。

17時に式場の控え室に着き、挨拶もそこそこに親友の母のご遺体へお参り。

友達の遺族の方々に納棺に立ち会うか聞くと、みんな遠慮すると言った。

死に化粧が終わってから棺に御移動する前に呼びますと言い残し部屋へ。

 

納棺の準備をしようと、上着を脱いだ時にガシッと腕を掴まれた。

腕を掴んだのはお爺さんだった。

お爺さんは凄い形相で

「おんしゃ我が◯◯(←多分母の名前)になにすんのじゃ!」

と怒鳴られ、俺はかなりビビった。

 

だってホント控え室(12畳程の広さ)には誰も居なかったし気配もなかった。

でも、友達のお爺さんだし俺は納棺のことを説明しようとしたが、お爺さんは怒りの形相のまま

「おんしゃぁ!◯◯をどこへつれてくきじゃがろ$%&&!!!!」
(後半聴き取れない意味不明)

「◯◯が△△(ふどうなんとか)の血をひいちょるがや$%&#」
(おなじく聴き取れない)

「みことのしきみをたわわんかのじゃっていうたがや!!」
(全然違うと思うけどこんな感じのこと言ってた、やはり意味不明)

 

このままでは埒があかないと思い、一度お爺さんと外へ出て遺族の方々に説明してもらおうと一緒に部屋を出ようとした時、そこでふと違和感を覚えた。

(あれ?なんでこのお爺さん白の浴衣着てんの?)

 

納棺師だと見慣れてるので気づくのに遅れてしまったのだが、お爺さんが着てるのは白装束、所謂死に装束だった。

これはまずいと思い、とにかく一旦部屋を出ようとお爺さんの腕を振り払おうとするが、全然振りほどけない。

必死に掴んでる指を引き剥がそうとしてると、お爺さんが言葉をはっする。

 

「そげなことで◯◯を連れ去るつもりじゃっとのやな。むだだじゃこのあっきちょうぐ(?)めが」

(ここもニュアンス的に書いてます)

 

そういってニタッと笑うと、入り口とは別方向(炊事場のある扉の方)へ俺を引きずっていく。

本気でやばいと思った俺は、必死で抵抗するもお爺さんの力はすごかった。

仕事柄各宗派のお経や祝詞はある程度覚えてはいるが、咄嗟には出てこない。

やばいやばいやばいやばい・・これしか頭になかった。

 

そのとき入り口の扉が開かれ、ご遺族の方の男性(50代後半ぐらい)の方が部屋に入ってきた。

その途端、お爺さんが「もう少しじゃったのにな」と言って、ご遺族の男性が入ってきた入り口の方へ猛ダッシュ。

男性は突然のことに放心してたが、お爺さんが突進してくるのにびっくりしてた。

そして、ぶつかる!ってところでお爺さんはスッと消えた。

俺と男性は呆然・・2分ぐらい呆然としてたかもしれない。

それから一旦二人で部屋の外へ。

 

友達に今起こったことを説明した。

友達曰く、お爺さんは6年前に亡くなってる。

俺が見た容姿を説明(禿ていて、かなりガリガリに痩せていた)したが、全く違うとのこと。

しかも、友達の宗派は神道なので死装束も着てないとのこと。

あと、母親の名前は◯◯って名前じゃないってことでした。

 

友達に説明してうちに落ち着いたので、今度は俺と友達そして男性の3人で部屋入り、無事友達のお母さんを御納棺させて頂きました。

納棺師をやってて、初めて霊体験をした話でした。

この話の後にも先にも一切こういったことはありません。

納棺師とは?

納棺師(のうかんし)は、死者を棺に納めるために必要な作業と関連商品の販売を行う職業人である。

映画『おくりびと』でその存在が世間に知られることとなり納棺師に対する興味と職業としての納棺師、産業としての納棺が知られた。

呼称は他に湯灌師、復元納棺師と決まった規定はない。

 

主に葬儀社からの依頼で火葬までの遺体の状態を管理しつつ、遺族や参列者等が故人と対面できる様に遺体の見栄えを整える。

具体的には、ドライアイス等で内臓や体全体を冷やし腐敗の進行を抑えたり、表情を整え臭いを抑える含み綿、経帷子等の衣装に着替えさせ顔剃りや化粧をする。

変死体の場合は死因に沿って遺族にショックを和らげるような処置をする。

出典元:ja.wikipedia.org

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