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雑木林の地面にあった小さな穴の先で見たドラえもん的な世界

この記事の所要時間: 154

子供の頃、小学五年生くらいだったか、早朝、友達と二人で雑木林にカブトムシをとりにいった。

蜜を仕掛けた木に向かう途中、友達が変なものを見つけた。

地面に小さな穴があった。

小枝やら葉っぱや土をどけると、穴はかなり大きいことがわかった。

 

子供の俺たちなら余裕で通れるくらいだった。

それに、かなり奥まで続いているようだった。

かなりテンションの上がった俺たちは、穴の奥を探検することにした。

緩い傾斜をしばらく降りて驚いた。

 

後日の友達の表現を借りると、野球場を三つくらい足したような、ものすごい広い空間が広がっていた。

その真ん中に、銀色の茶碗を逆さにしたような金属製と思われるやたら大きな物体があった。

置いてあるのではなく、浮いていた。

その周りには梯子が沢山かかっていて、何かの作業をしているようだったが、人は誰もいなかった。

 

そのあたりの地面には、同じような質感の金属製と思われるテントくらいの小さな物体が二十個くらいあった。

俺たちが来た穴から続く通路は階段状になっており、下に降りられるようになっていたが、俺たちはなんとなく降りるのを躊躇した。

俺はビビってるのを悟られるのが嫌で、降りてみるか、と言ったが、友達が断固拒否した。

 

マガジンのMMRの話を例に出し、これはヤバイとしきりに訴えていた。

俺たちはもと来た道を帰り、カブトムシはあきらめて家に帰った。

俺は持っていたインスタントカメラで中の様子を撮影していた。

 

祖母に頼んで現像してもらおうとしたが、事情を聞いた祖母が気持ち悪がり、カメラごと捨てられた。

その後、その林には何度も遊びに行ったが、穴にはなんとなく嫌な感じがして入ることはなかった。

友達がひたすらビビっていたため、穴の話は誰にもしなかったので俺たち以外は知らなかったと思う。

 

俺が高校生の頃に林は潰され、ニュータウンに変わった。

穴や中のことの詳細はわからないが、俺たちは確かに見た。

なんとかして写真に記録しておけばよかったと、今ほんとに後悔してる。

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