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忘れ物癖がひどい生徒を躾ける忘れ物ノート

忘れ物癖がひどい生徒を躾ける忘れ物ノート
この記事の所要時間: 149

友人が小学生の頃、クラスにいつも忘れ物をする男の子がいた。

見兼ねた先生は「忘れ物ノート」というものを作り、男の子が忘れ物をする度にそのノートに記録を書かせていた。

男の子は先生に殴り飛ばされ、先生はいつも言っていた。

 

「いいか、俺はお前が憎くて殴っているんじゃない。
お前が少しでもちゃんとした人間になるように、お前のためを思って殴っているんだ」

 

しかし、男の子は忘れ物などしていなかった。

忘れたのではなく、ちゃんと前日に持ってきたのに無くなっているのだ。

ロッカーやランドセル、机の中を探しても無い。

 

 

ある日、男の子は近くの踏み切りで自殺をした。

バラバラになった男の子の遺体の中には何故か頭が無かった。

警察や処理班の人が周辺を探し回ったが、どこを探しても見つからない。

 

頭が発見されないまま男の子の自殺は近所に知れ渡り、数日後に先生の耳にも入った。

先生は呟いた。

「何も自殺までしなくても良いのに…」

 

男の子の物を隠していたのは、先生だった。

嫌な事や気に入らない事があると、その憂さ晴らしのために、忘れ物を理由に男の子を殴っていたのだ。

 

男の子から盗んだリコーダーやコンパスなどを片付けながら、次の標的は誰にしようか…と考えていると、ふと背後で人の気配がした。

「だ、誰だ…!?」

 

秘密を知られれば、憂さ晴らしが出来なくなる…。

先生は慌てて振り返り、そしてもう一度手元を見て驚愕した。

 

男の子の頭があったのだ。

頭を放り投げ、逃げ出そうと後ろを向いてまた叫び声をあげた。

先生の後ろには、首の無い男の子が「忘れ物ノート」を抱えて立っていた。

 

 

翌日、職員室で変死体となった先生とあの「忘れ物ノート」が発見された。

警察が忘れ物ノートを開くと、そこには震えた字でこう書かれていた。

忘れたもの:ぼくのあたま、せんせいのいのち。

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