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もうすぐ死ぬ人の周りを彷徨く死神的な存在の黒い人

黒い人影は死神の象徴
この記事の所要時間: 250

ド派手な心霊話ではないので期待しないで読んでほしい。

もう終わってから大分たつが「人志松本の○○な話」で、たまに芸人達が怖い話を持ち寄る企画をやっていた。

その中で「黒い人」と言う話があった。

 

誰だったか忘れたが、話し手である芸人の甥っ子が近々死ぬ人を何人も言い当てる。

その甥っ子が芸人の婆ちゃん(入院中)も死ぬと言い出し、詳しく話を聞くと、もうすぐ死ぬ人は周りに黒い人影がうろついているからわかるのだ、とか言い出す。

 

その話の最後、昏睡状態の婆ちゃんが死ぬ間際に意識を取り戻したのだが、見舞いに来ていた芸人達ではなく、誰もいない方向を見ながら「この人達……誰?」と問いかけ、そのまま息を引き取る。

恐らく甥っ子の言っていた黒い人達というのは死神的な存在で、婆ちゃんは死ぬ間際にそいつらを見たんだろう、という話だった。

 

 

これをテレビで見た時、思い出した話がある。

もうかなり昔だが幼い頃、俺はしょっちゅう高熱を出しては親を煩わせる虚弱な子供だったそうだ。

んで、たぶん4~5歳位の時だと思うんだが、あまりの高熱に夜中に救急車を呼んで病院に担ぎ込まれた事があるそうだ。

(幼い頃の事なので俺自身は当時の事は覚えていない)

 

その時の話なんだが、昼過ぎ位から熱を出し、両親のベッドで俺は寝かされていた。

何度か母が様子を見に来たが、静かに俺は寝ていたと言う。

それが夜の11時過ぎごろ、そろそろ母も寝ようかと考え始めた時、突然俺が悲鳴をあげたんだそうだ。

それも生半可な声じゃない。

 

慌てて寝室に行ってみると俺がガタガタ震えながら「黒い人が来る!黒い人が来るから助けて!!」と泣き叫んでいた。

もちろん、部屋には誰もいない。

 

熱を測りなおそうと体温計を取りに離れた母に、俺はすがりついて

「行かないで!黒い人が来てるんだ!」

と繰り返した。

 

測りなおした結果、俺の体温は42度まで計れる体温計のマックスを振り切っていた。

様子も尋常ではないし、母は救急車を呼び俺を病院へ連れて行った。

病院に着いた頃にはもう俺は意識を失っていたんだが、幸いな事に若干熱もさがりはじめていた。

その日は入院したが、一晩点滴をうったら翌日には俺はケロっとしていて、前の晩の事など覚えていない様子だったそうな。

 

さっきも書いたが俺自身はこの時の事は覚えておらず、今から10年ちょっと前、高校生位の頃に母から聞いた話だ。

聞かされた時は、少々気味が悪い話だが、あまりの高熱を出すと本当に幻覚見たりするんだなぁ程度の感想しかなかった。

母も別にオカルト話として語っていたのではなく、体の弱い俺に手をやかされていたんだよ、というニュアンスで語っていた。

その後、この話の事もすっかり忘れていたんだが、テレビで「黒い人」の話を見て思い出したんだ。

 

今まで俺も母も幻覚だと思っていたが、あの時俺は、芸人の甥っ子が言っていた黒い人と同じものを見たんじゃないだろうか?

どういう訳か俺は助かったが、もしかしたら俺はあの時、死にかけていたんじゃないのか?と思うと、少し背中がひんやりした。

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