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善意のお手伝い募集で導いてもらう行き先

宅配業者による善意のお手伝いで導かれた絶命
この記事の所要時間: 242

僕は某宅配会社で働いてるんですけど。

その日も普通に仕事をこなしていました。

マンションに荷物を届けることになったんです、12階に。

 

別に珍しくともなんともない話ですよ。

山口さんというお宅でした。

 

その日は彼女と約束があって、早くかえりたかったんですよ。

なので階段を使って走って12階まで行ったんです。

 

軽い荷物だったのでそこまで疲れることもなく、無事に山口さんにお届けすることができました。

帰り道、何気なく山口さん家の隣の家を見ました。

玄関ですけどね。張り紙があったんです。

年老いて足腰が悪くなり、ゴミを捨てに行くことができません。
どなたか代わりに手伝ってくださいませんか?

彼女との約束のために早く行きたかったけど、困ってる人をほっとけないというか…

 

僕はチャイムを鳴らしてしまいました。

あ、この際ゴミを捨てる日は…とかいうのはおいといてくださいねw

70歳ぐらいのおじいさんがね、出てきたんです。

 

僕は言いました。

「あの、張り紙を見て…」

 

すると、

「おぉっ、ありがとな。ちょっと用意するからこれでも食べて待っててな。」

とても優しい口調で、そう言われお菓子をいくつか渡されました。

 

5分ほど待ったでしょうか。

おじいさんに小さめのダンボールを渡されました。

ガムテープできちんと閉じてあって、ゴミとしては少し不自然な気もしたんですよ。

だけど、まぁいいかって。

 

「お預かりしました。では、捨てておきます。」

「えぇ、ありがとう。わざわざすまんね。よろしくね。」

「では。」

 

中身が重かったので、エレベーターを使うことにしました。まぁ溜まってたんだろうな。

本当に足腰が悪そうだったし。とてもいい人そうだった。だけど、やけに寂しそうだったな。

そして僕が来たとき、ガッカリしてた気がします。

あぁ、もうすぐ6階だ。

 

ダンッ!!

 

びっくりしました。エレベーターの階表示が6を指した途端に、ダンボールが天井にものすごい大きな音をたててぶつかるんです。

急にダンボールがあがったので、少し笑ってしまいましたよ。

だってありえないですもんね。

 

僕はすぐさま中身を確認しました。

するとね、鉄アレイにピアノ線がぐるぐると巻きつけられてるんですよ。

びっくりですよね。えぇ、すぐに12階まで戻りましたよ。おじいさんの部屋まで。

 

部屋に着いたら、僕はこれまで以上にビックリしました。

そして、少し笑ってしまったことを後悔しました。

今日は彼女との約束はなしだな、とかこのお菓子どうしよう、とかなんだか冷静でした。すぐに警察に連絡して。

警察が来るのを待ちました。

 

 

もうお分かりですよね?おじいさん、自殺されてたんですよ。

あ、「お手伝い」って話なんですけどね?

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