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死んでから分かったことを力説された富士の湖でのバスフィッシング

この記事の所要時間: 143

俺は釣りが趣味で、富士の湖でバスフィッシングをしていた時の話。

朝から出かけぜんぜん釣れなくて、もう昼だし飯でも食うかと思い周りを見渡すと、木陰の丁度良い感じの石が椅子の代わりになりそうな感じだった。

 

ツナマヨを食べながら、だいぶ暖かくなってきたから梅干しとか殺菌作用がある具が良かったかな、なんて思ってるといきなりおっさんが横に立ってるの。

裏手は林になってはいたが、見通しが悪いと言うほどではなかったので、どこから沸いたんだ?と物すごく驚いた。

 

が、真昼間だし寒気とか無いし幽霊とかなんとかいうのは思いつかず。

地元の人だろうと思い「こんにちわ」と挨拶をすると、おっさんはこっちを見ながら「その石に近寄っていいかい」と聞いてきたんだ。

 

意味は判らなかったけど、地元ではなんか大切な物なのかもしれないし、ペットの墓なのかな?椅子にしてまずかったなーと思い、「すいません」って言葉が口に出て、その石から立ちあがったんだ。

すると、おっさんは石の近くに近寄ってこう言ったんだ。

 

「僕は死んだんだ」

 

意味が判らなかった。

はっきりと見えるし、幽霊らしい怖さと言うか何も無く・・と言うか、真昼間の晴天でちょっと熱い位だったんだし。

 

頭をよぎったのは「社会的に死んで自殺をしようとしている」人なのかな?ってイメージだった。

だけど、そう言われて僕は何を話して良いのか判らず、立ち尽くしていた。

 

続けておっさんは

「死んで判ったのは、水辺とか特定の石の近くだと意識がはっきりするんだけど、そこから離れると何も考えれなくなって消えそうになる。それが怖いんだ」

と喋って、石の側の木を一周ぐるりと回ろうとして木の陰に隠れたら、そこから消えていた。

 

おっさんが何を伝えたかったかさっぱり判らなかったし、怖い感じはなかったけど流石にダッシュで逃げたよ。

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