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妖怪海坊主と柄杓にまつわる民話

海坊主と柄杓にまつわる民話
この記事の所要時間: 220

海坊主の民話。

むかしむかし、ある夏の事です。

漁師(りょうし)たちが海で魚を取っていましたが、どうした事か、今日は思うように魚が取れません。

 

「仕方ない、もっと沖へ行こう」

「そうだな。これでは、かせぎにならん」

そこで船を沖へ移動させると、今度は面白いように魚が取れます。

 

そこでついつい、夢中で取っているうちに、すっかり日が暮れてしまいました。

「さあ、今日は、もう帰るぞ」

そう言って漁師たちがアミをしまっていると、突然波の中から、坊主頭の様な物が、浮かび上がってきました。

 

「でっ、出たー! 海坊主(うみぼうず)だー!」

漁師はみんな、ブルブルと震え上がりました。

 

「なにをボヤボヤしている! はやく船をこいで、浜(はま)へ逃げるんじゃ!」

船頭(せんどう)の言葉に漁師は我に返ると、懸命に船をこぎ始めました。

しかし、海坊主も泳いで来て、船べり(→船の側面)に手をかけました。

 

そして、恐ろしい声で言います。

「ひしゃく。ひしゃくをくれえー。ひしゃくをくれえー」

「わかった、いまやる」

 

漁師の一人が、ひしゃくを渡そうとすると、

船頭は、そのひしゃくの底を素早く打ち抜いて、船べりから、なるべく遠くへと投げました。

「それ、今のうちに、全力でこぐんだ」

 

一方、海坊主は遠くへ投げられたひしゃくを追いかけていきましたが、そのひしゃくの底が抜けている事に気がつくと、

「よくもだましたな! 待てぇー!」

と、すごい勢いで船を追いかけてきました。

 

しかし船は間一髪(かんいっぱつ)のところで浜へ着くと、みんなが浜へと駆け上がったので、海から出ることが出来ない海坊主にはどうすることも出来ません。

海坊主は、しばらくうらめしそうに漁師たちを見ていましたが、やがてどこかへ行ってしまいました。

 

「ああ、恐ろしかった。しかしどうして、ひしゃくの底を抜いて、遠くへ投げたんじゃ?」

漁師の一人が聞くと、船頭はこう答えました。

 

「これからもある事だから、よぉ覚えておけよ。
もしあの時、海坊主の言う通りに、底のついたひしゃくを渡してしまったら、
海坊主はそのひしゃくで海の水を船にくみ入れて、最後には船を沈めてしまうんだ。
かと言って、ひしゃくを渡さないと、海坊主は怒って船を壊してしまう。
だから、底を抜いたひしゃくを渡すんじゃ」

 

それを聞いて、漁師たちはさらに震え上がりました。

画像出典元:radjalopy.blogspot.jp

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