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目に見えない者と闘う祓い師の末路

目に見えない者と闘う祓い師の末路
この記事の所要時間: 26

俺が子供の頃の話なんだけど。

俺は山の中の小さな村に住んでて、家から少し離れた所に爺ちゃんが住んでた。

その爺ちゃんは、今で言うお払いみたいなことをしていて、狐憑きや村で切れない木があるとの爺ちゃんに頼っていた。

俺はそんな爺ちゃんに憧れ、よく家に遊びにいってた。

 

 

そんなある日、いつものように爺ちゃんの家に行き、縁側で喋ってた。

「俺も大きくなったら爺ちゃんみたいになりたい」

目に見えない者を倒す爺ちゃんは、ヒーローそのものだった。

 

だけど爺ちゃんは

「やめとけ、こんな事をしても何の得にもなりゃせん・・・お師さんもそうじゃった。」

 

広い庭を見渡し

「もうここまで来よった・・・わしもそろそろか・・・」

と呟いていた。

 

 

それから数ヶ月した頃、学校の帰り道で爺ちゃんに会った。

爺ちゃんは田んぼの中を四つ足でグルグル歩き回り、蛙を捕まえ食べていた。

爺ちゃんの目はギョロギョロしていて、舌はだらしなく垂れ下がり口の周りは泥だらけだった。

 

あまりの光景に俺は怖くて動けずに、ただ見ていた。

そして、爺ちゃんが俺に気づくと低い唸り声をあげた。

俺は走って逃げ、親に爺ちゃんのことを告げた。

 

 

それから数日して爺ちゃんは死んだ。

葬式の時、大人は爺ちゃんの顔を見ることを許してくれなかった。

 

それから少したって爺ちゃんの家で、日記を見つけた。

それは爺ちゃんのお師さんが、死んだ時のことが書かれていた。

 

お師さんの身体が弱くなるにつれ、力も弱なっとる。祓ってもきりがない。

どこからともなく物の怪が現れ、お師さんに入り込む。

苦しんで絶命した時は、恐ろしい形相だった。

 

こういう事に携わってると奴らから怨まれるのは当然・・・

力を無くした時に、復讐にくる。

わしも同じ目に合うのだろうか。

 

俺は爺ちゃんが縁側で話したことを理解した。

向こうから見れば、爺ちゃんは敵で、祓い逃した奴や人間に悪さをする奴は、いつまでも復讐の時を待っている。

そして、お払いをする人間の最期は静かに死ねないという事を・・・

画像出典元:www.flickr.com

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