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息を殺しながら部屋の様子を窺い建物を揺らす不審な男達

 2016.04.17     人から聞いた怖い話     1件     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 213

その晩、彼は眠れなかった。

テレビをつけようとしたら急にバチンと消えた。部屋中真っ暗になった。

ブレーカーが落ちたのかと思ったが、一階にわざわざつけに行くのも面倒だったので、そのまま横になることにした。

 

相変わらず眠れない、さらに眠れない。

下宿の裏庭から足音が聞こえた。その足音は一人ではなかった。二人、三人。

足音は息を殺しながら何かを探しているようだ。

 

だれかの部屋を探している。表からではなく裏から。

なんかやばいとは思ったが、幽霊とかその類とは考えなかった。

自分の部屋の下でも立ち止まったが、足音が完全に消えたのはその横の部屋の前だった。

 

少しして地震が起きた。

最初のうちはたいした揺れじゃなかったが、その揺れは止まずますます強くなってゆく。

地震じゃない。その時、思い出した。あの足音の主はどうなったんだ。

恐る恐る窓に近づく。カーテンを少しめくる。

 

揺れがまた激しくなる。窓を開けないと斜め下を見れない。

カタカタ音を立てる窓をガタガタと開ける。

その時、周りに明かりがなかったのにそこだけは見えた。

 

男が二人、斜め下の部屋の窓か壁に両手をついていた。ドンドンと揺らしていた。

驚いて後ろに飛びのいた。出口は裏庭とは逆だが、逃げられないと思った。

布団に包まり必死に他ごとを考えようとした。

 

その時、窓を開けたままだということに気がついた。

このままでは眠れない。でも窓には近づきたくない。

揺れは弱いながらもまだ続いていた。布団を被って窓を閉めにいく。

 

何でこんな日に風があるんだ。カーテンも揺れる。

見たくもない窓の外がチラッと映る。何もない、何もない。

またカーテンがめくれる、それは風ではなく、男の手だった。

そしてその瞬間、黒紫の男の顔を見た。

 

朝、気がつくと窓は閉まっていたらしい。

すぐに荷物をまとめて大学に行った。

 

それから数日、部屋に戻らなかった。

それでもどうしても必要なものがあるので、友人を連れて昼間に再び部屋に足を踏み入れた。

別に部屋は荒されてなかったが、そこら中に足跡がついていた。

 

 

私はこの話を聞いても、単なるやくざとか泥棒じゃないかと思いました。

それを彼に言うと、彼は怒ったようにこう言いました。

「壁や天井にも足跡がついてたんだぞ。」

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 カテゴリ:人から聞いた怖い話
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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/04/18(月) 02:27:43 ID:QzNzAxNjI

    えらい迷惑

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