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ファンレターの指示に従った映画監督の怪談

この記事の所要時間: 29

昔、深夜のTV番組(関西のみ?)で、その日の企画は怪談だったのですが、その話の中の一つに映画監督のH氏にまつわる話がありました。

ある時、H氏はスランプに陥っていました。

幾ら悩んでも、全く次回作のアイディアが浮かんできませんでした。

 

そんな中、自分宛てのファンレターの中に一つだけ目にとまった物がありました。

その内容は、

ホテル(H氏の泊まっている)から、こういう道順に進んでいけば石畳に出るから、その先にいる子供の後に付いていけば、貴方の映画は完成する。

といったものでした。

 

H氏は、その手紙の指示に従いました。

すると、その手紙通り、石畳があり、その先には子供もいました。

子供は奥のアパートの一室に入っていきました。

中に入るのに戸惑ったH氏は、窓の隙間からその部屋を覗いてみました。

 

そこには、子供の姿は無く、バスローブを着た女性が髪をとかしていました。

暫くすると、その女性の後ろから黒い影が現れ、刃物でその女性に襲い掛かりました。

それを見ていたH氏は、急いで警察に連絡して、駆けつけた警官と共に部屋に入りました。

しかし、部屋の中には誰もいなく、争った跡もありませんでした。

 

警官は、H氏に

「映画の制作で疲れている所為で、何か見間違えたんじゃないですか?」

と言い、その場を去っていきました。

 

 

数ヶ月後、H氏の映画は無事完成し、それは見事大ヒットしました。

その映画のヒットを祝うパーティーの最中に、H氏宛てのプレゼントが彼の元に届きました。

何だろうと思い開けてみると、それは一本の映画のフィルムでした。

早速、私に対する挑戦か?とその場にいた人達と一緒にそれを見てみました。

 

そこにはH氏の姿が映っていました。

こんな映画に出た覚えはないぞと思いながら見ていると「はっ」と気がつきました。

「これは、ひょっとして数ヶ月前の・・・・そうかまんまと騙されたという事か」

 

この事をみんなに話し

「監督の私が撮られている事に気がつかないとは」

とみんなで笑っていた時、H氏に電話がかかってきました。

 

「はい、Hですが」、

「こちら***警察ですが、実はあの後、例のアパートを調べた結果、あの部屋の床下から身元不明の女性の白骨死体が出たのですが・・・・・」

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