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おねがいしますね・・ね・

 2014.11.11     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 129

会社帰りのバスでの出来事。

私は乗車中にウォークマンを聴いているとそのまま寝てしまい、降車するバス停を 乗り過ごしてしまうことがたまにある。

その日も起きているつもりが、いつの間にか寝てしまった。

 

しかし唐突に、まるで 人に起こされるかのようにガバッっととび起きた。

金縛り状態から無理矢理脱出するようなあの感じ。

瞬間我に返り、あ!また乗り過ごしたか?って思ったら、幸い まだ降りるバス停の2つ手前だった。

次のバス停では、けっこう人が降りていく。

私は、その背中をボンヤリ眺めながら、ああ次降りなきゃって眠いのを我慢していた。

バスが走り出した途端、真後ろの席で女性(声の様子で)が喋りだした。

「・・で・・・おねがい・・ね・・でね・・・ね・・おねがいしますね・・ね・」

携帯か・・って思った。私は携帯のお喋りがきこえるのが余り好きではない。

ただ私の住んでいるところは東京の田舎だから、バス停からさらに遠い人は、降りるバス停が近づくと携帯で家に迎えの要請をすることが多い。

次が降りるバス停だから、私は降車ブザーが鳴るのを待った。いつも降車ブザーを自分で押さないタチなのだ。

でも誰も降りないらしく、いっこうにブザーが鳴らない。

後ろの女性は相変わらず喋っている。声のトーンはますます下がり何を言っているかはわからない。私は少しだけムッとしていた。

仕方がないので自分で降車ブザーを押そうと手を伸ばしたその瞬間、ハッキリと

 

「お前にだよ」

と言って声が止んだ・・・・。

 

ん?と思って振返ると、乗客は私だけだった。

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