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自業自得な被害者に対する悪口を言っちゃった自責の念

 2016.04.29     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
この記事の所要時間: 258

人生で何度かあった金縛りで一番怖かったものを。

大学受験前に行ってた予備校の国語の先生は、名講師だったけど、異常に厳しくて口も悪かった。

いつも講義に入る前に、「最近の若者は馬鹿ばっかり」とか「お前らは全く」とか、渇を入れる話題で授業を始めてた。

 

たまには、時事的な話題にふれてその毒舌を披露される。

9・11の話題にしても「俺は白人が死んでざまあ見ろとしか思わん」とかけっこう過激なことを言ったりしていて、生徒は凍り付いて聞き入っていた時もあった。

 

その日も時事事件の話題ではじまったんだけど、個人特定が可能なのでそのままは書かないが、

当時、ひとりの女性が知り合った男性に殺害されるという事件が起こっていて、殺害方法が残忍だった点で大きなニュースになっていた。

 

それを先生は、「自分で自分を守れない女が悪いんだよ」と言い捨てた。

私はただ単純に、なんてひどいことを言うのだろう、死んだ人に対して。という感想を持ったと思う。

 

そしてその予備校の帰り、友人とバスを待っている時にその先生の言った内容についての話題になり、私と友人は「ひどいよね」「亡くなった人に対してあんな言い方はちょっと」と話していた。

私はその時、被害者が犯人に出会ったきっかけが、援○交際で金銭を受け取る目的だったらしいと報道されていたことを思い出し、

「うかつにそういう行為に手を出した被害者も悪いけどね」と言ったと思う。

 

そして家に帰り着いて、すこし仮眠したかった私は、ベッドで横になっていた。

すると、あの金縛りになる直前の、恐ろしいほどゾワゾワとした、「くるぞくるぞ」という感覚が襲ってきた。

とたんに「ヤバイ!」とおもって飛び起きようとしたけれど間に合わなくて体ががちがちに固まった。

 

意識してないのに目線が、ベッドの向かいの机の上にあった漆の盆に誘導される感覚がした。

(これは高校の工芸の課題で仕上げたもので、うるし塗りをして鏡面仕上げに磨いたものを記念に机の上に鏡代わりに飾っていた)

その漆の盆を、見ようとも思っていないのに、見てしまった。

まるで、そっちを見ると何かいつもなら無いものがあるかのように、注目してしまった。

 

そこにはニュースで見たあの事件の被害者の顔が、隅っこのほうに、握りこぶしくらいの大きさで映っていた。

特徴ある目つきや髪の感じを覚えていたのでそれを見た私は、ほんとにヤバイと思って目をそらそうとしたけど、そらせない。

汗だくで固まっていると「私の悪口言ったでしょ」「私の悪口言ったでしょ」と聞こえた。二回。

 

私は気を失って、目が覚めるとすっかり夜になってて、階下から聞こえる家族の夕餉の団欒の声に救われた。

急いで下に下りて母にそのことを話すと、「そのお盆は捨てましょ・・」と言われ、怖くて触れなかったので母に言って取ってもらい廃棄した。

 

「被害者も悪いところがあった」と言ってしまった罪悪感が見させた幻覚だったのかもしれないとも思うけど、そんなに小心者だという自覚はなかったな・・

なんにしろ今思うのは、殺すほうが断然悪い。被害者の落ち度なんてそれに比べたら何でも無いです・・

最後に言いたいのは、行くんなら先生のとこじゃないかなぁ・・ってことくらいか。

 

駄文失礼しました・・。

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