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何人もが火事で焼け死んだという建物の地下で夜を明かした肝試しの成果

 2016.05.05     恐怖体験談     5件     Loadingお気に入りに追加
幽霊にごめんなさい!する人
この記事の所要時間: 1818

6年位前、当時私がまだ10代だった時の事です。

友人と私、それと2つ上の先輩の4人で深夜、地元で有名な心霊スポットに行くことになりました。

男4人で心霊スポット巡りとなんともむさ苦しい感じですが、友人は心霊的なものが特に苦手らしく、先輩達は友人をからかうつもりで

「○○(心霊スポット)今から行こうぜ。」と提案しました。

 

その場所は山奥にある建物で、車で向かいました。

その建物の地下で10人近い人間が火をつけて心中したとか、建物の裏手の崖から落ち武者が昇ってくるとかの噂がある所でした。

先輩達は「もちろん地下行くよな。」等と友人を脅かすように笑って言っていましたが、

いざ現地につくと、「うお。マジで怖っ。」といい、車から外観を眺めているだけでした。

 

私が「降りひんのか?」と先輩に尋ねると、「じゃあ、お前降りろよ。」と言うので、車を降りようとしました。

友人は現地についてずっと私のTシャツの裾を握りしめていましたが、「降りるわ。」と言い、離してもらおうとすると、

怯えた顔で、「やばい。ここはやばいて。絶対やばい。」と私に訴えかけてきました。

 

とりあえず先輩達が急かすので、友人の手を解かせて車を降りました。

そしてその建物の周りを歩いて、ぐるっと一周、裏手の崖も覗いてみて、車の前に帰りました。

先輩達は興味深そうに「なんか出た?」と聞いて来ましたが、私は「いやなにも。」と答えました。

 

そして誰も一向に車から出てこないので、前の座席の先輩達に

「お前らが行こうって言うたんやろ。降りろって。地下見るんやろ。」と言いました。

 

先輩は「お前怖くないんか。」と聞いてきたので、「あんまり。」と答えると、

先輩の片方(A)が、「じゃあ、明日までここで泊まってみろ。」と私に言いました。

私は「なんでこんなとこで寝にゃあかんのよ。」と、おそらく真っ当な意見を返しました。

 

すると先輩Aは「怖くないんやろ?10万やるって言うたら泊まるか?」と提案しました。

私は「前金で今払うんならやるわ。」と答えました。

先輩Aは「ええで。」と言い、財布の中から1万円札を10枚出しました。

 

私が「なんでこんなに持ってんの?」と笑いながら聞きましたが、

そういえば、先輩Aはパチンコやらスロットやらで大勝ちした、みたいな事をその日言っていました。

 

私は「後で返せゆうても返せへんで。」と念を押して金を受け取り、その提案に了承しました。

先輩達は「あほやこいつ」と笑っていましたが、私も「10万も出すほうもアホやろ。」と返しました。

友人は何も言わず、後部座席でうずくまっていました。

 

先輩達は私を置いて行く前に、「地下行って来い。」と楽しそうに言ってきました。

10万円も貰った私はさして気分も害せず受け入れて、地下に向かいました。

火事があったのは本当らしく、まっ暗な中でもライトの光で壁中焦げて真っ黒になっていました。

地下はそんなに広くもなく、目に付く所と言えばお風呂の浴槽のようなものだけでした。

 

車の前に戻り、「壁が真っ黒だった。火事でなんやらゆうてたやん。」と報告すると、先輩達は「おー」と嬉しそうに聞いていました。

そして明日の朝9時に迎えに来る、と約束をして、私一人を残して車で山を降りていきました。

 

残された私は「あいつ、ホンマに迎えくるんやろうな。」と少し心配しながら、その廃墟の一番マシそうな横になれる所をみつけて、埃を払い、座り込みました。

時刻は深夜1時くらいで、どうやって暇を潰そうかと、とりあえず携帯をいじっていました。

誰かに電話して時間を潰そうにも時間が時間ですし、電波はギリギリアンテナが一本立つか立たないか程度なので、あきらめました。

 

しかしこう山奥にもなると、怖いのは幽霊より野犬とかじゃないのか。と考えました。

廃墟は地下以外は外に剥き出しですし、地下は汚れがひどい上にさすがに気味が悪い。

これは、うかつに寝ると危ないな。と考えていました。

あまりに暇なので、もし幽霊が出てきたら。等と考えたりもしていました。

「まあびっくりはするかなあ・・。」等と思っていたら、睡魔が押し寄せて私は簡単に眠りに落ちていました。

 

目を覚ますと、午前5時を過ぎたところでした。

夏場だったので結構明るくなっていたし、私は山を迷わない程度に散歩することにしました。

野うさぎがいて軽く感動したりして、こういう自然もいいなあと思い廃墟に帰り、9時を待ちました。

 

9時になっても先輩は来ませんでした。

電波の良さそうな場所を探して電話をかけたのですが、友人の家で泊まった先輩二人は、「すまん寝てた。」と寝起き声で言っていました。

大体予想通りだったので私は「ええからはよ来い。」と強めに言って、迎えを待ちました。

 

迎えが来たのは11時半を過ぎたところで、先輩二人と友人、あと先輩Aの彼女が車に乗っていました。

先輩達は「なんかあったか?」としきりに聞いて来ましたが、私は「特に何も」とありのまま話しました。

つまらなさそうでしたが、「まあそんなもんだろう。」という結論に落ち着き、早速山を降りるため私を乗せ車を発車させました。

 

発車して間も無く、私は自分の足元が誰かに掴まれているのに気がつきました。

後部座席は端から私・友人・先輩Aの彼女となっており、二人とも両手は見えていました。

私は総毛立ちましたが、「ええ?このタイミング?」とも考えちょっと可笑しくなりました。

 

私は夏場なので膝までのパンツだったこともあり、直に足を掴まれていました。

掴まれているというより、その手は思い切り爪を立てて食い込ませるように痛みを与えてきました。

しかし私が騒ぐことによって車中がパニックとなり事故を起こすのが狙いかな。とも考えました。

私は「なんかありそうな聞いた事あるような話しやな。」と思いながら必死に平静を装い、また一番見られてはいけない隣にいる友人に気づかれないよう、前のめりに座って影で隠していました。

 

山を降りる手前辺りでその掴む手の感触がなくなり、ガソリンスタンドに寄った後、先輩Aの彼女がミニストップでポテトが食べたい。と言い出したので寄る事にしました。

私は皆が車を降りた後、先輩Aだけこっそりと呼び、他の3人と違う場所に移りました。

先輩Aは「どないしたん?」と聞いてきて、私は「危なかったでぇ~。」と息をつきました。

 

よく分からないという表情の先輩Aに正体不明の手の爪による血のにじんだ足を見せ、

「降りる時に足掴まれてた。」と言うと、先輩Aの顔は正に真っ青になっていました。

 

先輩Aは「マジか?自分でやったとかじゃないんか?」と聞いてきましたが、私は綺麗に切った爪を見せ

「こんな爪でどうやってすんな痕つけれんねん。まあどっちでもええけど焦ったわ~。」と答えました。

 

「お前、なんで黙ってんのん。そん時、言えよ!!」

「そんなもんお前、言うたらパニックになって事故るかもしれへんやないか。」

 

「あ~・・・そうか。」

「ナイス判断やろ。」

 

「おお。」

「(友人)と(彼女)には言うなよ。トラウマなるで。」

 

「分かってるけど俺にも言うなよ。怖いわ~・・。」

「いや、誰かに言いたいやんか、やっぱり。」

等と言うやりとりをした後、他の3人に黙ったまま買い物を済ませ友人宅に戻り、私はすぐ自宅に戻ることにして、解散しました。

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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/05/05(木) 01:02:09 ID:AyNzM2OTY

    廃虚に泊まるとか幽霊掴むとか…す…凄すぎる!なぜにそんなに冷静でいられるのか…考えられん(゜゜;)

    • 名前: 百目鬼
    • 投稿日:2016/05/05(木) 09:49:47 ID:AyNzM2OTY

    幽霊ってやっぱり冷たい?

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/05/05(木) 13:13:59 ID:EyMDIwNjE

    そもそも何故、霊って恐ろしく感じるんだろう
    特に何が出来るわけでもなし (やれて身体を掴む程度)
    本当に居るのすら良くわからない

    人間の遺伝子に、霊的なものを恐れる仕組みが組み込まれてるんですかね

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/05/06(金) 01:57:31 ID:IxNDE2MzI

    ちょっと……語り手勇気ありすぎ!! 冷静すぎ!!

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/09/12(月) 00:11:19 ID:MwNzE3MDM

    めっちゃ糞度胸すぎてワロたw
    センス良すぎ、冷静すぎ。幽霊共がびびっとるわw

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