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不幸を願う神社と幸福を願う神社に奉納する際の決まり事

 2016.05.06     オカルト・超常現象     1件     Loadingお気に入りに追加
不幸を願う神社と幸福を願う神社に奉納する際の決まり事
この記事の所要時間: 22

ハイキング中に見つけた奇妙な神社。

谷底の道の両脇に鳥居を構え、急斜面に石段を積み上げ、向き合っている神社。

まあ、急ぐ山行ではないので、まず右側の石段を登り始めたが、気まぐれを起こした自分を恨みたくなるほどきつい登りだった。

 

ようやく上までたどり着くと、小さなお堂があり、こんな場所にしては珍しく多くの絵馬がぶら下がっている。

絵馬というより、木簡に近い代物だが、そこに書かれているのは、何者かを深く怨み、不幸を願う気持ち。

木簡には、記入者の持ち物と思われる時計や、筆記用具などが縛り付けられている。

未記入の新しい木簡が、黒い木箱に入れられている。

 

嫌な気分で石段を降り、下まで行けば、そこには向き合って建つ神社の石段。

どうするべきかと考えたが、このまま立ち去るのは非常に心残りなので、先ほどの神社を背中に感じながら、目の前の石段を登りつめた。

小さなお堂に、ぶら下がった木簡。

向き合った斜面の、似たような光景の神社。

 

手にとって読んだ木簡に書かれていたのは、誰かの幸福や成功を願う言葉。

記入者本人に向けられた言葉もある。

そして、やはり身の回りの品が結び付けられている。

幸福を願う気持ちに触れても、なぜか心温まらない。

 

腑に落ちぬ思いを抱えて石段を降りていると、竹箒を持った老人が登ってくる。

老人は俺の顔をじっと見つめ「奉納に来た顔じゃないな」

そのまま石段に腰を降ろしてしまった。

成り行き上、俺もそこに座らざるを得ない。

 

老人によれば、木簡を記入し、奉納するなら、両方の神社でそれをしなければならないという事だった。

怨むだけでは駄目。

幸福を願うだけでも駄目。

決まりを守らない場合、記入者本人を、とんでもない不幸が見舞うとの事だった。

 

「死ぬんですか?」

「寿命が伸び、ひたすら苦しんで生き続ける」

 

「幸福を願うだけでも?」

「そのようだ」

 

怨み、不幸を願う木簡は、幸福を願う木簡よりも圧倒的に多かった。

そして、もうひとつの決まり事を教えられた。

自らの不幸、幸福を願って奉納してはならない。

 

首都圏に、この山はある。

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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/05/06(金) 01:58:52 ID:IxNDE2MzI

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