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朽ち果てる寸前だった民家での怖くて悲しい思い出

 2016.05.22     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
朽ち果てる寸前だった民家での怖くて悲しい思い出
この記事の所要時間: 159

30年以上前の話です。場所は東京近郊。とても怖くて悲しい思い出です。

私は小学生低学年、近所の悪がき仲間と探検ごっこをしていました。

私と従弟、隣の悪がき、近所の悪がきの4人であちこち行きました。

 

まだ埋められていない防空壕の後や、川原の茂み、大きな公園の奥の森の中。

子供の私たちには広大な未知の空間でした。

お約束のエ□本などが落ちていて、まさに冒険でした。

 

公園のそばに古い民家があり、割と大きい屋敷でした。夏休みにそこを探検しようと言う事になりましたが、その時は隣の子は家族旅行で不在、3人でした。

門は鎖で閉じられ、立ち入り禁止と書かれており、生垣の隙間からもぐりこみました。

生垣で囲われた庭は背丈を超える雑草で覆われ、うっそうとした感じ。

建物は一部が崩壊していて、朽ち果てる寸前でした。

 

家の周囲を一回りすると雨戸が外れている場所があり、そこから中へ入りました。

かび臭い室内、腐った畳はぶかぶかで底が抜けそう、ゴミも散乱してました。

箪笥があったので何気なく開けて見たりしていると、奥の部屋からなにやら物音が。

 

ふすまを開けると中年の女性が座っていました。

女性は汚れきったグレーの浴衣姿で、恐ろしい顔でこちらを見ていました。

敷かれた布団の上に座って青白い顔で見ています、私はなぜか殺されると思いました。

私たちは「スイマセン!」と叫んであわてて逃走しました。

 

表へ出るとそとは真っ暗、私たちは一目散にうちへ帰りました。

不思議な事に、探検に出たのは昼飯のすぐ後、探検していたのはせいぜい十分くらい。

ところが、家に帰ると夜八時を回っていました。たっぷり叱られました。

 

暫くすると近所の子のお母さんが来て、子供が行方不明だと話しているのです。

私と従弟が事情を話すと、親たちは廃墟へ捜しに行きました。

その廃墟には誰もおらず、その子も見つからないまま翌日になりました。

朝になり警官がうちへ来て、いろいろ事情を聞かれたりしました。

 

その日の午後、公園の池に沈んでいるのが発見されました。

夏休みが終わるころ、廃墟は取り壊されました。

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