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「リアル」本当に悪いモノは時間をかけて蝕み続け決して終らせない

 2016.05.23     都市伝説・ネタ     7件     Loadingお気に入りに追加
本当に悪いモノは時間をかけて蝕み続け決して終らせない
この記事の所要時間: 496

何かに取り憑かれたり狙われたり付きまとわれたりしたら、マジで洒落にならんことを最初に言っておく。

もう一つ、俺の経験から言わせてもらうと、一度や二度のお祓いをすれば何とかなるって事はまず無い。

長い時間かけてゆっくり蝕まれるからね。祓えないって事の方が多いみたいだな。

 

俺の場合は大体2年半位。

一応、断っておくと、五体満足だし人並みに生活できてる。

ただ、残念ながら、終わったかどうかって点は定かじゃない。

 

 

まずは始まりから書くことにする。

当時、俺は23才。社会人一年目って事で、新しい生活を過ごすのに精一杯な頃だな。

会社が小さかったから、当然同期も少ない。必然的に仲が良くなる。

その同期に東北地方出身の○○って奴がいて、こいつがまた色んな事を知ってたり、やけに知り合いが多かったりした訳。

 

で、よく『これをしたら××になる』とか、『△△が来る』とかって話あるじゃない?

あれ系の話はほとんどガセだと思うんだけど、幾つかは本当にそうなってもおかしくないのがあるらしいのよ。

そいつが言うには、何か条件が幾つかあって、偶々揃っちゃうと起きるんじゃないかって。

俺の時は、まぁ悪ふざけが原因だろうな。

 

当時は車を買ってすぐだったし、一人暮らし始めて間もないし、何よりバイトとは比べ物にならない給料が入るんで、週末は遊び呆けてた。

8月の頭に、ナンパして仲良くなった子達と○○、そして俺の計4人で、所謂心霊スポットなる場所に、肝試しに行ったわけさ。

その場は確かに怖かったし、寒気もしたし、何かいるような気がしたりとかあったけども、特に何も起こらず、まぁスリルを満喫して帰った訳だ。

 

3日後だった。

当時の会社は上司が帰るまで新人は帰れないって暗黙のルールがあって、毎日遅くなってた。

疲れて家に帰って来て、ほんと今思い出しても理解出来ないのだが、部屋の入口にある姿見の前で、『してはいけないこと』をやったんだ。

試そうとか考えた訳ではなく、ふと思い付いただけだったと思う。

 

少し細かな説明をする。

当時の俺の部屋は、駅から徒歩15分、八畳1R、玄関から入ると細い廊下があり、その先に八畳分の部屋がある。

姿見は部屋の入口、つまり廊下と部屋の境目に置いていた。

俺が○○から聞いていたのは、『鏡の前で△をしたまま右を見ると◆が来る』とか言う話だった。

体勢的に、ちょっとお辞儀をしているような格好になる。

 

「来るわけねぇよな」なんて呟きながら、お辞儀のまま右向いた時だった。

部屋の真ん中辺りに何かいた。見た目は明らかに異常。

多分160センチ位だったと思う。髪はバッサバサで腰まであって、簾みたいに顔にかかってた。

っつーか、顔にはお札みたいなのが何枚も貼ってあって見えなかった。

なんて呼ぶのか分からないけど、亡くなった人に着せる白い和服を着て、小さい振り幅で左右に揺れてた。

 

俺はと言うと…、固まった。

声も出なかったし、一切体は動かなかったけど、頭の中では物凄い回転数で、起きていることを理解しようとしてたと思う。

想像して欲しい。

狭い1Rに、音もない部屋の真ん中辺りに何かいるって状態を。

 

頭の中では原因は解りきっているのに、起きてる事象を理解出来ないって混乱が渦を巻いてる。

とにかく異常だぞ?灯りをつけてたけど、逆にそれが怖いんだ。いきなり出てきたそいつが見えるから。

そいつの周りだけ青みがかって見えた。

時間が止まったと錯覚するくらい静かだったな。

 

とりあえず俺が出した結論は、『部屋から出る』だった。

足元にある鞄を、何故かゆっくりと慎重に手に取った。

そいつからは目が離せなかった。目を離したらヤバいと思った。

後退りしながら廊下の半分(普通に歩いたら三歩くらいなのに、かなり時間がかかった)を過ぎた辺りで、そいつが体を左右に振る動きが、少しずつ大きくなり始めた。

と同時に、何か呻き声みたいなのを出し始めた。

 

そこから先は、実はあんまり覚えてない。気が付くと駅前のコンビニに入ってた。

兎にも角にも、人のいるコンビニに着いて安心した。

ただ頭の中は相変わらず混乱してて、『何だよアレ』って怒りにも似た気持ちと、『鍵閉め忘れた』って変なとこだけ冷静な自分がいた。

結局、その日は部屋に戻る勇気は無くて、一晩中ファミレスで朝を待った。

 

空が白み始めた頃、恐る恐る部屋のドアを開けた。良かった。消えてた。

部屋に入る前にもっかい外に出て、缶コーヒーを飲みながら一服した。

実は何もいなかったんじゃないかって思い始めてた。本当にあんなん有り得ないしね。

 

明るくなったってのと、もういないってので、少し余裕出来たんだろうね。

さっきよりはやや大胆に部屋に入った。

『よし、いない』なんて思いながら、カーテンが閉まってるせいで、薄暗い部屋の電気を点けた。

 

昨晩の出来事を裏付ける光景が目に入ってきた。

昨日、アイツがいた辺りの床に、物凄く臭いを放つ泥(多分ヘドロだと思う)が、それも足跡ってレベルを超えた量で残ってた。

起きた事を事実と再認識するまで、時間はかからなかった。

ハッと気付いてますますパニックになったんだけど、…俺、電気消してねーよ…ははっ。

スイッチ押した左手見たら、こっちにも泥がついてんの。

 

しばらくはどんよりした気持ちから抜けられなかったが、出ちまったもんは仕方ねーなと思えてきた。

まぁここら辺が俺がAB型である典型的なとこなんだけど、そんな状態にありながら、泥を掃除してシャワー浴びて出社した。

臭いが消えなくてかなりむかついたし、こっちはこっちで大問題だが、会社を休むことも一大事だったからね。

 

会社に着くと、いつもと変わらない日常が待っていた。俺は何とか○○と話す時間を探った。

事の発端に関係する○○から、何とか情報を得ようとしたのだ。

昼休み、やっと捕まえる事に成功した。
以下、俺と○○の会話の抜粋。

 

「前にさぁ、話してた『△すると◆が来る』とかって話あったじゃん。昨日アレやったら来たんだけど」

「は?何それ?」

「だからぁ、マジ何か出たんだって!」

「あー、はいはい。カウパー出たのね」

「おま、ふざけんなよ。やっべーのが出たってんだよ」

「何言ってんのかわかんねーよ!」

「俺だってわかんねーよ!!」

 

駄目だ、埒があかない。

○○を信用させないと何も進まなかったため、俺は淡々と昨日の出来事を説明した。

最初はネタだと思っていた○○も、やっと半信半疑の状態になった。

仕事終わり、俺の部屋に来て確かめる事になった。

 

夜10時、幸いにも早めに会社を出られた○○と俺は部屋に着いた。

扉を開けた瞬間に、今朝嗅いだ悪臭が鼻を突いた。

締め切った部屋から熱気とともに、まさしく臭いが襲ってきた。

帰りの道でもしつこいくらいの説明を俺から受けていた○○は、

「・・・マジ?」と一言呟いた。信じたようだ。

 

問題は、○○が何かしら解決案を出してくれるかどうかだったが、望むべきではなかった。

とりあえず、お祓いに行った方がいいことと、知り合いに聞いてみるって言葉を残し、奴は逃げるように帰って行った。

予想通りとしか言いようがなかったが、奴の顔の広さだけに期待した。

臭いとこに居たくない気持ちから、その日はカプセルホテルに泊まった。

今夜も出たら終わりかもしれないと思ったのが本音。

 

翌日、とりあえず近所の寺に行く。さすがに会社どころじゃなかった。

お坊さんに訳を説明すると、

「専門じゃないから分からないですね~。しばらくゆっくりしてはいかがでしょう。きっと気のせいですよ」

なんて呑気な答えが返ってきた。世の中こんなもんだ。

その日は都内では有名な寺や神社を何軒か回ったが、どこも大して変わらなかった。

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コメント

    • 名前: 百目鬼
    • 投稿日:2016/05/23(月) 07:58:37 ID:M4OTY3MDQ

    長すぎて読む気しないかな?

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/05/23(月) 17:19:49 ID:kxMTQ3MTE

    いやぁ 名作を載せましたね 天晴れ

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/05/23(月) 21:28:09 ID:g2NjIzMDE

    三行でまとめてください。

      • 名前: 怖い名無しさん
      • 投稿日:2016/05/23(月) 21:59:06 ID:A2NzM2MzA

      心霊スポット行ったり、変なおまじないやった
      化け物に憑かれた
      お祓いできなかった

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/06/13(月) 05:22:19 ID:czNjc1MTM

    Tちゃんは書けず喋っていたのは○○くんであった

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/06/19(日) 14:40:37 ID:UwNjQwNTE

    要するに呪い拡散系の話なのか。謝っていたってことは。

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2016/07/28(木) 09:59:26 ID:M4ODg5MTU

    少し怖かったけど、
    とても良い話で感動しました!

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