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薄汚れたスーツを着た女の生き霊を見かけたコンビニの深夜バイト帰り

 2016.06.15     恐怖体験談     4件     Loadingお気に入りに追加
スーツを着た女の生き霊
この記事の所要時間: 98

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない? 334

 

492 :本当にあった怖い名無し:2016/06/14(火) 20:07:35.97 ID:H4WkH5zj0.net[1/6]

 駅前の コンビニの深夜バイトをしていた時、シフトがいつも一緒にだった相棒との話。

 

 偏見もあるが、経験上深夜のコンビニでバイトをやる奴は大体どこか変な奴が多い。

そいつは吃音が激しく少しコミュ障気味だったが、だからと言って全く話せないということもなく、普通に馬鹿話も出来るようなやつだった。

ただ、どんな時でもニコニコというより、引きつりながらもニヤニヤしているような不気味なところが、少し気になっていた。

 

 ある日、バイトが終わって家に帰ろうと自転車に鍵をさしたところで、自転車がパンクしているのに気がついた。

変な奴にイタズラされたかと、その日は仕方なく二つ駅を超えた実家まで電車に乗って帰ることにした。

改札を抜けると、そこには電車を待っている相棒がいた。

 

493 :本当にあった怖い名無し:2016/06/14(火) 20:09:40.99 ID:H4WkH5zj0.net[2/6]

 そういえば相棒はわざわざ隣の市から電車で通っていたなと思い出し、方向も同じだったので、声をかけて一緒に帰ろうと思った。

声をかけようと近づいた時、相棒の様子がいつもと違う事に気がついた。

冬だというのに額に汗を浮かべながら、ニヤニヤと何かを見つめているのだ。

 

 声がかけづらくなんとなく相棒の視線を追うと、反対側のホームに黒いパンツスーツのOL風の女性が立っていた。

OL風の女性は眉間に深くシワを寄せ、相棒をにらみ返しているようだった。

早朝から変な男にニヤニヤ見つめられたらさぞ気持ち悪かろうと思い、俺は相棒に声をかけて窘めようとした。

 

 しかし相棒は視線をOL風の女性から外すことなく、自分の人差し指をなめ、その指をあろうことか俺の目の上になでつけてきた。

汚ねえ、とのけぞる俺の腕を掴んだ相棒は、それでも視線をOL風の女性から外すことなく、顎でOL風の女性の方向を見るように俺に促してきた。

訝しみながら視線をやった俺は、思わず唾を飲み視線を逸らしてしまった。

 

 そこには薄汚れたスーツを着た丸ハゲの女が裸足で立っていたからだ。口の端に泡になった唾を貯め、歯をむき出しにして睨む女は、どう見ても普通じゃなかった。

黙って下を向いている間に、上りも下りも何本か電車が通り過ぎた。そうして暫くすると、相棒が俺の肩を軽く叩いた。

見れば女の姿はすでになく、駅には通勤客が電車を待っているごく普通の風景になっていた。

もう大丈夫だから、と言った相棒は、駅のベンチに座ろうと持ちかけ、言う通りに俺がベンチに腰掛けると、相棒持参の水筒の水を飲むように言ってきた。

水筒の水は果汁のジュースを物凄く薄めたような味がした。

 

494 :本当にあった怖い名無し:2016/06/14(火) 20:11:37.53 ID:H4WkH5zj0.net[3/6]

「あれ、なに?」

一息ついた俺は相棒に尋ねた。

 

「な、なんて言えばいいのかな。難しいな」

「幽霊?」

「に、似たようなもん、かな」

 

「いやー、マジでびびったわ。俺初めて見たよ、幽霊」

「そ、そうなんだ」

 

「なに、朝とか関係ないんだ。夜だけだと思ってた。あれか、人身事故で死んだ女の幽霊とか? あれ」

「ちょ、ちょっと違う」

 

「つーかなに、お前見える人? すげーじゃん。TV出れるじゃん」

「や、やな事しかないよ」

 

「あれ、つーか俺も見えたじゃん。俺も凄くね」

「ご、ごめん」

 

「ごめん? なにが? 超能力者じゃん俺ら。お金稼げちゃうよ。この力」

「ち、力じゃない。ひ、開いちゃっただけ」

 

「なんだよー、テンション低いなー。マジでTVに売り込もうぜ。俺ら。超能力コンビでさ」

「さ、詐欺師に住所氏名がバレて嬉しい? お、同じ事だよ」

「は?」

 

「み、見えちゃうと寄ってくるよ。た、対処できる? お、俺は対処できなくて、小さい時に声を盗られたよ。だ、だから、い、今でも、う、うまくしゃべれない」

「マジ?」

 

「よ、よくあるんだ。俺の近くに長くいると感染するみたいに、ひ、開いちゃう事が。だ、だから同じ人とシフト組まないでくれって、て、店長に言ってたのに」

「え、マジなの? 色々やばいの?」

 

「さ、さっきのは特にやばい」

「え?」

 

「あ、あれ、元は多分生き霊。す、姿が生々しすぎるから。じ、人身事故にあったってよりも、こ、故意に人身事故を起こしてた女の生き霊。あ、悪意が喜びと混じってる。そ、相当性格がねじ曲がってるね」

「生き霊? 元?」

 

「じ、人身事故を起こしてた女の思念が、あ、悪意を核に独立して形になってる。も、元の女は精気を今でも抜かれてるけど、も、もうコントロールはできてない。せ、精気が流れ続けてる限り、あ、あれはどうやっても消えない。し、死人の念なんかより、よっぽど強い」

「え? もしかして、祟られた? 俺?」

 

「た、多分大丈夫。あれ、か、髪なかったでしょ? い、一回、誰かに祓われてる。な、なんて言えばいいかな。女は、か、髪に霊力があるから、あ、あれだけなくなってると祟る力は少なくなる。だ、大分強引に祓われたみたいだね」

「OK、OK。弱ってるのね。うわー、びびったわ、マジ」

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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/06/15(水) 21:20:49 ID:IzMDM0ODU

    主も吃音君もいい奴だと言うことはよくわかった。
    吃音君の話を面倒くさがらずにしっかり聞いている主と、自分以外には害がないように気を使う吃音君に好感。

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/06/16(木) 07:08:18 ID:Y1MDcyMzc

    神仏に頼るしかないのか

    • 名前: 名無しさん
    • 投稿日:2016/06/16(木) 08:13:40 ID:EwMDc4ODQ

    そこまで長くないよ

    • 名前: 宜保あいこ
    • 投稿日:2016/06/16(木) 19:48:38 ID:Q2OTM3OTY

    おれは左足ばかり怪我する。そのうち

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