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改築工事現場の病院に現れた人ならざる気配

 2016.07.12     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
病院にまつわる怖い話
この記事の所要時間: 226

 十数年前、埼玉で病院の改築したときの話。解体工事中にまだ事務所を構えてなかったから、解体予定の診察室Aに仮に事務所を構えて仕事をしていた。

家が遠かったし若かったから帰るのもめんどくさくて、しょっちゅうその街で呑んで事務所で寝ていた。

 

 ある夜、いつものように呑んで事務所に戻ったものの眠気が来ず、図面チェックしてたら「ペチペチペチ」って拍手みたいな音が聞こえてきた。

現場に浮浪者侵入とかあったもんで音のする方に確認しに行った。場所は1フロア上の診察室Bからのようだった。

その時は心霊現象とかそういうのは頭の片隅にもなくて、泥棒だったらひっぱたいちゃるとバール片手に部屋に入った。

 

 すると、さっきまでしてた音がピタリと止まった、見回しても異常はなし。ところが、部屋を出てしばらくするとまた聞こえる…

入るとやはり誰もいない、出るとまた音がする。俺は次にそーっと部屋に入った、すると音はしてる、でも誰もいない…

これはきっと家鳴り(材質の伸縮で音が出る)だと思い部屋を出ると、微かに笑い声がした気がした。

それで流石に怖くなってダッシュで現場を出て駅前のビジネスホテルに泊まった。

 

 で、情けないけど怖かったもんで本気で事務所を探して、現場から歩いて3分くらいのマンションの一室を借りて事務所にした。

一週間くらいだったかな?なにもなくやはり飲み歩いて新しい事務所に泊まっていた。

そしてその日も呑んで帰ると「カチャカチャ」って小さい音がする。まああんまし気にせずにいたんだ、でトイレに大をしに行った。

洋式便所に腰かけて用を足してると、目の前の壁から「ペチペチ」って例の音がしてきた。え?マジかよ?とビビってまた駅前のビジネスホテルに逃げた。

 

 翌朝、事務所に戻ってトイレに行ってみると昨日音がしてた壁の腰かけた目の高さくらいのところに小さい手形がうっすらついてた。

血とかそう言うのじゃないんだけど、赤錆びのような泥のようなうっすらとした小さい手形、流石にこれは普通じゃねえよ!と近所の寺を探して住職さんに話して部屋に来てもらった。

すると、住職さんがボソッといった。

「小さい子だからね、迷子でついてきちゃったんだね、帰らせてあげないと」

で、お経をあげてくれた「他の人もいるかもねえ」と、そのあと現場の病院にも来てくれてお経をあげてくれた。

 

 それ以来、そう言うことはぱったりなくなり無事に工事は完了した。で、これも不思議なもんなんだけど坊さんに来てもらった後日、気付くとトイレの手形は掃除もしてないのに消えていた。

あと蛇足だけど、坊さんへのお布施は現場経費として認めてもらえず、懐の痛さにも泣いたよw 現場やってると色々あるんだよね…

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