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朽ち果てたハイキングコースでの恐怖体験

 2016.07.25     恐怖体験談     コメントを書く     Loadingお気に入りに追加
朽ち果てたハイキングコース
この記事の所要時間: 237

 2002年の夏に兄と相模湖へツーリングに行った時の話です。

行きと違う道で帰ろうという話になって、暫く山道を走っているとちょっとした林の中に入りました。

夏らしく蜩がメット越しでも分る位に大きく鳴いています。

先行する兄がバイクを端に止めたので、倣って止めると左側の雑木林の中に鉄パイプで作られたゲートがあり錆びきった看板に『~ハイキングコース』と書かれていました。

ゲートからは中途半端に舗装された道が山頂に向かって伸びていますが、長い間放置されていたのか雑草に覆われていました。

欝蒼と生い茂る木々で日差しが遮られ昼尚暗い場所に余りにマッチしていて、チープなホラー漫画みたいだったので暫く指差して笑ったりデジカメを撮ったりしました。

 

 さんざん笑った後に、まだ日も高いのでそこを登る事になり二人でゲートをくぐると、兄にデジカメ持って行かないのか?と言われ、確かに上でも面白い物が撮れるだろうと思い、無意識にメットインに閉まっていたデジカメを取り出すと、するっとデジカメが手を滑り地面に激突。

メディアカードがいかれたのか、撮れない状態になってしまいました。

自分で言うのも何ですが、私は慎重なタイプの人間なのでこのようなミスは滅多にしないのですが、壊れてしまったものはしょうがないと諦め、登山道を登り始めました。

道は急勾配で膝を手で押しながら登る程でした。

 

 雑草や蜘蛛の巣を掻き分けながら10分程登ると頂上に着きました。

頂上には腐り果て原型を留めていない木製のベンチとテーブル、真っ赤なペンキで塗り潰された標識がありました。

DQNさんでもいらっしゃったのかなと兄に言おうと思ったその時です。

先程登ってきた道の左側、登山道より更に角度の厳しい位置から「あぁ」と子供と言うか赤ん坊の声が聞こえました。

幻聴かと思い確認を取ると兄も聞いていました。

 

 どうしたものかと固まっていると再び「あぁ」と聞こえました、もう言葉は要りません。二人して一目散に登山道を駆け下ります。

と言ってもとても急なので身体を横に向けながらカニ歩きになったりしながらでしたけど。

帰り道も半ばに差し掛かった時、地面に白い液体が大量に撒かれているのを見ました。

何だろうと思い兄を呼び止めようと思ったのですが、兄も怖かったのでしょう、既に遥か遠くに先行していました。

取り残されるのが怖くて急いでその場を後にし、バイクの処まで辿り着きました。

 

 白い液体について兄に、登っていた時あった?と聞くと、無かったと言いました。

膝を手で押しながら登る様な道だと地面が目の前に有るので、二人して見落とす事は考え難いですよね。

とにかく不気味だったのでさっさと帰路についたのですが、哀しいかな方向音痴。

帰る方向に向かっていたはずなのに、また先程の山道に入ってしまいました。

件の朽ちたゲートの前を通り過ぎる時フルスロットルだったのはご愛嬌です。

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