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バス釣りで訪れた秋田県八郎湖での恐怖体験

 2016.08.25     恐怖体験談     2件     Loadingお気に入りに追加
八郎湖 中央幹線排水路
この記事の所要時間: 65

5年前の8月、ダチと2人でトレーラーでアルミボート引いて、ハチロー(秋田県八郎湖)へバス釣りに行ったんですよ。4日間の予定で。
ところが、到着前日から、凄い雨で流入河川とか濁流なんですわ。

初日、西部やったんですけど、いまいちで、2日目から中央幹線排水路とかいう、ドブみたいな所でやったんですよ。
小雨の肌寒い中、一日中やって、そこそこ釣れました。

夕方帰ろうとした時、川の真ん中に人が立っているのが見えたんですよ。
200mくらい先に、ぼんやりと。

 

夕方、結構肌寒いし、釣りとか網とかやっている風でもなく、棒みたいに突っ立っているんですよね。
ダチと、なんか気味悪りぃなーとか言いながら、なるべく避けて端を通るようにボートを走らせていたんですよ。

「やべぇぞ!」
前に座っていたダチが言いながら、止めろと、手で合図をしてくるんですよ。

何だ?と思って見ると、さっきの突っ立っているヤツが、その時点でグレーっぽい作業服を着ている男のように見えました、
そいつが、まっすぐお風呂に入るみたいに沈んでいくんですよ。

自殺なのか? それとも何かしていて、倒れたのか?
助けなきゃ! 面倒な事になった・・・
いろいろな考えが、頭の中をグルグルと回りました。

 

全開で近づいていく中、その男は、もう胸くらいまで水に浸かっていました。
50メートルくらいまで近づき、こちらに背を向けた男らしい事が分かりました。
やばい、急げ!

「おいっ、アンタ! シッカリしろ!」
ダチが叫んでいました。
沈んでいく男は無反応でした。

・・・あれっ?・・・・・

ココって、そんなに深かったっけ?
次の瞬間、サササ・・・とプロペラに砂が当り、船外機のエンジンがストップしました。
全然浅いんですよ、そこら一帯。

行きは岸よりを釣りしながら流していたんで、そこら一帯がサンドバー(砂地の浅瀬)になっているのに気付きませんでしたが。
とりあえず、エンジンを上げて、エレキ(低速移動用の電動モーター)を少し水に突っ込んで男が沈んだ場所へ近づきました。

 

「待て! 止めろ!!」
「何で?」

「ちょっと、おかしいよ。離れた方がいい・・・」
振り返ったダチの顔は、血の気が引いてました。

「そうだな、そうしよう。」
ホラー映画なら、ここでエンジンがかからないのが定番ですよね。
その通り。さっきまで動いていたエレキが全く反応しないんですよ。

ほんの一瞬、顔を見合わせたり、今いる所の底を見たりしている間に男は沈んだのか消えたのか、いなくなっていました。
怖くて、しっかりとその辺りを見たり、周りを探したりは出来なかったです。

 

ダチが焦りながら、オールで底を押してその場からボートを離すようにしたんですよ。
俺は、少しでも深い所に出たら速攻エンジン下げて、かける準備をしました。
濁った水の底が見えなくなってきたところで、慌ててエンジンをかけました。

かかれ、かかれ、頼むから、かかってくれ。
スターターを、力いっぱい引っ張りました。
意外にも、一発でエンジンはかかりました。

「やったー! 早く、このクサレどぶ川から脱出しようぜ。」
ダチが、強がっていましたが、顔面蒼白でした。もちろん、俺もです。

行きに通った航路にボートを戻して、全開で走りました。
男がいた場所を通りすぎる時、ダチはじっとその辺りを見ていましたが、俺は怖くて見れませんでしたよ。
とにかく、全開で走り続けました。

 

ボートを下ろした場所と自分の車が見えてきて、助かったと思いました。

「なぁ、アレ、やばいヤツだよなー? まさか、ホントに人だったなんてことは無いよな。」
「当たり前だろ、ペラが底につく浅さだぜ、人間じゃねぇよ。」

「おー、でも、初めて見たぜ、ホンモン。」
そんな軽口を少しは叩けるくらいにまで落ち着いてきました。

少し冷静になって、気がつきました。朝より、少し減水してるようです。
「ちょっと減水してっから、ボート上げるのキツイぞ。」
「とっとと上げて、帰ろうぜ。」

その日、トレーラーを使えそうな所が無くて、比較的段差の無い所からズリ降ろしたんですよ。
ボートを岸に近づけて、急いで装備を車に投げ込みました。
その間、川の方はなるべく見ないようにしてました。特に、男がいた辺りは絶対に。

 

軽くなったボートの先を岸に引っ張り上げて流されないようにして、さあ、後はタックルを積むだけ。
ガシャ、ガシャ・・・

「あっ、チッキショー! ボックス(釣り道具箱)、ぶちまけたー!あれっ?・・・」
「ナニ、やってんだよ、早く拾えよ!」

「割れてる、こんなにでっかく・・・」
「えっ・・・」

ダチのプラノ(釣り道具箱)を見ました。
取手と留具の部分に、何ヶ所もひびが入っていました。

「・・・なんだ、こりゃ・・・」

多分、俺もダチも同じことを考えていたと思います。
でも、お互い口に出しませんでしたよ。
何かが始まったり、来たりするような気がして。

 

2人とも、無言で散らばったルアーかき集めて、車に投げ入れました。

いったい、俺たちが何をしたって?
昼間、他にも釣りをしていたヤツはいたじゃないか。
もしも、俺たちが何か間違えたのなら勘弁してくれ。
頼むから・・・・でも、駄目でした。

ボートを上げようとして車から川の方に振り返ると、俺のボートのすぐ脇にあの男がいました。
多分、俺が立ったらひざ位しかない水深の所です。
胸の辺りまで水に浸かって、上流のさっき沈んでいった方に向いていました。

俺とダチは凍り付いて、動けなかったです。
男が、ゆっくりと斜め上に浮き上がりました。
変な動き方でしたよ。

 

次の瞬間、ポンって感じで、男が俺のボートに乗りました。
足が途中で切れていて、何て言って言ったら良いか、木が生えているようにボートにくっついてました。

「もうー、ボートいらねぇや。」
声が出ていたかは、分かりません。
俺とダチは、車に飛び乗ってそこから逃げました。

走って、走って、とりあえず、サンルーラルまで来て、駐車場にメチャクチャな停め方をしてレストランに入りました。
ビールを頼んで、二人で顔を見合わせました。

「もう、ボート無くなってもいいや。あそこには戻れねぇよ。」
「あぁ、お前には悪いけど、俺も無理だ。」

その夜は、電気とテレビをつけっぱにして寝ましたよ。

 

次の朝、やっぱりボートが惜しくなって戻ってみました。

ボートは、昨日の場所にちゃんと有りましたよ。
昨日の夜レストランからくすねた塩をボートにまきました。
トレーラーに乗せて、宿の予定をキャンセルしてそのまま帰りました。

なんとなく気持ちが悪いので、そのボートは売っちゃいましたよ。
どこのショップかは言えませんけどね・・・。

画像出典元:t2design.blog96.fc2.com

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コメント

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/08/25(木) 21:01:15 ID:c4MjQ1MDE

    売るな!

    • 名前: 匿名
    • 投稿日:2016/08/25(木) 22:58:21 ID:M0MjUwMTE

    いろいろとクズだな。
    持って生まれたものは隠せないもんだ。

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