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「霊視士 大山傑士」いわゆる霊が見えるオッサン

見えるオッサン
この記事の所要時間: 348

【百物語も】短編怪談大募集!【話が進む】

126 :霊視士 大山傑士 :2014/05/01(木)02:27:52 ID:???

霊視士 大山傑士 「序章」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。
周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。

私にとって不幸だったのは小学生の頃クラスに大山という子がもう一人いたことだ。
そいつは「オーヤン」と言うあだ名がついた。だがフケ顔の私に付いたあだ名は「オッサン」だった。
あいつさえいなけれ私のあだ名は「オッサン」ではなく「オーヤン」だったはずだ、悔しい。

あれ以後、私のあだ名はずっとオッサンである。最近ではあだ名に年齢が追いついたせいでシックリくるのがなんか悔しい。

 

それはさておき、
私はいわゆる「見える人」である。
神社の宮司や寺の住職は私を「霊視士」と勝手に位置付けてくれちゃってる。

物心つく頃には普通の人間には見えないものを視覚的に認知できた。
人によって見方感じ方というのはそれぞれのようで、脳に直接映像が流れる感じも入れば普通に視野に入ってしまう人がいる。
私の場合は後者にあたるのだが、さらに私の場合は視野に入って来た情報を意図的に脳内でコントラストを高めるような処理をすることで見えにくい弱霊でも感知できる。

ようするに私は見える幅が他の霊能力者や見える人と比べて桁外れに広いのだ。
ただし、私は見えているだけで対象の正体とかわからないし除霊なんかも当然できない。
とは言え霊の類いを確実に見れる私の能力はある種の職業の方には受けがいいようで、地元の神社や寺で時々呼ばれることがある。

神社の宮司も寺の住職も霊能力者ではないが(気配くらいは感じるらしいがアテにならない)、神事や法事においては本人以外の力を借りてそこそこ霊力を発揮できるようで除霊もそれなりに効果ある。
ただし本人達は除霊が巧くいったかどうか私抜きには確認できないのだがw
というか、そもそも除霊を頼みにくる人達で本当に霊に憑かれているケースなんかほとんど無い。
相談者をコッソリ見て何も憑いていないことを宮司や住職に告げると彼らはニヤリとする。

「調べたところ何かの霊に憑かれているとか霊症にかかっているということは一切ございません。何もしなくても問題はございませんが、もし気になるようでしたらお祓いいたしますが如何しますか?」
こう言われると
「じゃあお願いします」
とほとんとの人は応じてしまう。その割合実に9割以上!これで相談料+お祓い料をゲットである。

ボロい商売だがこちらは嘘は吐いていない。極めて健全な商売である。
しかし中には本当に憑かれてしまったケースもありこちらはチトやっかいだ。
そういった私の体験談を酒を飲みながら書き連ねいていこうと思う。

 

127 :霊視士 大山傑士 :2014/05/01(木)02:28:49 ID:???

霊視士 大山傑士 第一話「桜の季節」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。
周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。

日本が最も華やかで美しい季節「春」・・
でも美しい期間は桜舞う短い期間のみ、その後は華やかではないが新緑の美しい日本へと変化していく。
まあ、無理矢理言葉を作るのは止めましょう、理屈抜きに桜は良いもんですわな。

同居している母方の婆様が信州の生まれで高遠城や三峰川の桜の話をちょくちょくしてくれまして、そんなに美しいなら婆様が生きてるうちに一度花見がてら里帰りさせてあげようかと言のですが、「しんどいからいい・・」と寂しい顔して呟くだけ。
今年で99歳になるうちの婆様だが、最近弱気になりがちなのが少々気になる。

 

それはさておき、
うちの近所にはまるまる桜だらけのS山がある。
下の方は公園で上に上ると展望台と霊園があって年中何かと人が絶えない山である。

ある年、農会の花見でS山の公園に場所の仲間一人と確保に行ったときの事。
ここは桜の季節は超人気スポットなので週末の場所確保は至難の技だ。前日の夜に夜桜花見客が帰った後に入れ替わるように場所を確保しなければならない。
ところで桜の木も古木となると時折何かが憑いている事がある。まあ憑いているのか巣くっているのかはわからない。
桜の木自体が祭壇的な役割を持ち野良神を呼ぶのかもしれないがまあ実のところ解らない。
わからないこと尽くしだが一介の一見える人の俺にはなんとも判断しようがない。

この公園には2つの何かが存在している。
一つは雲のようなモコモコしたもので桜の花に沿って纏わり付いている。
もう一つは四足動物のような何かが桜の古木を登ったり降りたりしている。
この二種は仲が悪いようでモコモコが四足動物の巣くう桜の木の枝に侵入するやいなや、四足動物がダーと枝を伝って威嚇して追い払う。
まあ一種の縄張り争い的な何かって感じだ。

で、この四足動物の桜の下で宴会してるグループの酔っぱらった一人が突然、
-えろえろえろえろぉ、うげぇぇぇぇぇぇ!!!-
と吐いた。

その直後、もの凄い殺気というか怒気を四足動物が発した。
少し間を置いてそのグループは何故か殴り合いの喧嘩をはじめ、シラケムードの中かたづけだけはキッチリして帰っていった。
間髪入れずに場所を確保しようとする仲間。しかしそれを俺が阻む。

「オッサン、なんで止めるんや」
「いや、ゲロ臭そうやろ?もう少し待って他の場所にしようや」

そんな僅かなやり取りの間に別のグループの場所取り係が占拠した。
結局2時間程待たされたが別の場所の確保に成功、その場で夜を明かした。

翌日、朝9時頃に農会のメンバーがやってきて花見を楽しんだが、例の四足動物の下に陣取ったグループは殴り合いの喧嘩をしていた。

 

128 :霊視士 大山傑士 :2014/05/01(木)02:30:38 ID:???

霊視士 大山傑士 第二話「除霊失敗」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。
周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。

私自身は自ら入信した宗教とかは無い。
が、我々日本人とは面白いもので生まれるとすぐ地元の神社の氏子になり、なぜか死んだ後はお寺のお世話になる。
まあ生粋の神道関係者やキリスト教信者、カルト宗教信者はどうか知らんが。
世の中いろんな宗教があるが、今のところ私が深く関与しているのは地元の神社とお寺だけですんでいる。

 

それはさておき、
今日は昼過ぎから地元の寺の住職から除霊の誘いが入っている。
面倒くさいが誘いに付き合えば、後で住職のおごりで飲みにいけるので断りはしない。

昼過ぎに寺に着いて相談者をこっそり覗く。
– あ、これアカンやつや –

今回は今までのような相談者の思い込みではなく本当に何か憑いていた。
守護霊とやらの可能性も否定はできないが、相談者になんらかの被害が出ているところを見ると恐らく守護霊ではない。
除霊でガッポリお金が入ると思っている住職にそのことを告げると明るい顔はみるみる曇っていった。

とりあえず憑いているモノの視覚的な特徴をメモして渡す。
住職はメモを見てからもっともらしい説明を相談者にする。
そしてダメ元で除霊が始まった。私は隣部屋の相談者の死角になる位置からこっそり覗き見する。

うん、たしかに相談者に憑いているものは反応はしているし多少苦しんでいるのかもしれない。
が、やっぱり全然ダメで追い払えない。そりゃそうだろう、この住職は実は除霊の修行などほとんど積んでいないのだから。
除霊が終わりかけた頃に住職に×のジェスチャーを送る。

「残念なのですがとても強い霊が取り憑いており拙僧の力では追い払えませんでした」
そう言ってお帰りいただいた。

こういうケースの場合、相談料・お経料を取らないところが悪徳霊感商法とは違うところだ。
残念だが今日は飲みに行けないようなので家に帰って仕事をした。

 

129 :霊視士 大山傑士 :2014/05/02(金)01:44:58 ID:???

霊視士 大山傑士 第三話「パチ●コ屋にて」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。
周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。

私は若い頃パチ●コ屋によく打ちに行った。
私が20代後半の頃はまだ現金機が主流でパチ●コ台のスペックも楽しく遊べるものが多かった。
今のようにリーチがかかってから1分以上も時間を費やしたあげくハズレるなんてバカスペックではないし千円で15回転~20回転しか回らないようなボッタクリ釘調整でもなかった。
90年代は一回の出玉平均2400発前後・LN制1000円あたりの平均回転数30回転前後(等価交換無制限遊戯でも25回転前後)・保留玉連チャン有り・・店も客も確かに共存していたのだ。
フィーバークイーンIIやエキサイトジャックのような面白い台でまた遊びたいものだが、今の時代はヤヤコしい上にボラれる一方で楽しめないから嫌いだ。

 

それはさておき、
ある夏の日の晩、熱帯夜でたまらんかった私はパチ●コ屋に涼みに行くことにした。
昔と違いパチ●コを打つことなどしない。
待ち客のための大型テレビの前で持ち込んだビールとツマミを店にバレないようにチビリチビリと飲み食いしながら野球中継に集中する。
いやもしかしたら店にはバレているのかもしれないが見て見ぬふりをしているのかもしれない。

その野球も早く終わり時刻は21時を回ったころ・・
– 頃合いだな –
私はパチ●コ客を観察する。

パチ●コ客もこの時間帯になると色が分かれだす。
勝って余裕な者、ちょい負け・ちょい勝ちで一安心な者、大負けして熱くなっている者、逆に青くなっている者、発狂している者・・
人それぞれいろいろな思いを巡らせているのだが基本は良くない思念だ。
そんな負の思念を発散させている連中が大勢いる場所で、奴ら邪霊の類いが集まってこないはずがない。

見渡せば居るわ居るわホールは邪霊の巣窟と化している。
ホール内を歩きまくり泳ぎまくるそれら邪霊(実際は何かはわからんが)を、まるで水族館で魚を見る感覚で眺めた後、最後のビールを一口ゴクリと喉を鳴らせて飲み干し店を出た。

家に帰ると家族にタバコの臭いが染み付いた私を露骨に嫌そーな目で見られたが無視して風呂入って寝た。

 

130 :霊視士 大山傑士 :2014/05/03(土)02:40:06 ID:???

霊視士 大山傑士 第四話「精霊と害虫」

私の名は大山傑士(おおやま たけし)。
周りの者はみな私の事を「オッサン」と呼ぶ。

宮司や住職は私を霊視士と勝手に位置付けてくれちゃってるが私の本業は園芸農家だ。
パンジーやベゴニアのような花苗からポトスやドラセナにガジュマルなどの観葉植物まで幅広く生産している。

 

それはさておき、
うちで生産しているガジュマルは「キジムナー」という赤い神の子供の姿をした精霊が宿る樹と言われている。
しかしながらウチでも長くガジュマルを生産してきたが未だにキジムナーさんとやらには遭遇したことはない。
かわりに遭遇するのは「カイガラムシ」「ハダニ」などの害虫ばかり。
まあ害虫対策はしっかりしているのでそうそう大きな被害にはならない。
しかし発生したのなら当然薬剤で駆除する。
駆除と言えば聞こえは悪く無いですが要は虫の大量虐殺ですな。

で、ここからが私にだけ起る弊害で、死滅させた直後より何やらガジュマルにポツポツしたモノが見える。
最初は害虫の生き残りかと思ったが、よーーーーーーーく見ればそうではなくコイツらには実態が無い。
早い話、虐殺された害虫の霊ぽい何かのようだ。
まあこれらは弱霊のようで死後数分~2日ほどで成仏(?)して消えて無くなるからいいのだが。

ところで前述の精霊キジムナーだが実はこれ沖縄の精霊らしく、いくらガジュマルを生産しているとはいえ本州にはいるわけないのだ。
いつか沖縄旅行にでも行く日があれば目にすることもあるかもしれない。

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