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「さとり」山に住み人の心を読む化け物

覚(さとり)
この記事の所要時間: 33

ほんのりと怖い話スレ その120

492: 本当にあった怖い名無し 2016/10/06(木) 09:53:28.90 ID:voBCABiZ0

友人に連れられて祖父が山歩きをしていた時のこと。

登った山はそんなに高くはない山だった。
日帰りだしゆっくり行こうということになり、山道を登ってゆく。
途中、開けた場所でお昼をとりまた山を登りはじめる。
すると霧が出てきた。
ヤバいなあと思って、霧が晴れるのを待とうということになった。

霧が晴れたころ、また登りはじめようとしたときどこからか声が聞こえだしたそうだ。
なんだろうと思って声のするほうに目をやると、ひときわ大きな岩の上に痩せ形で毛むくじゃらの獣とも人ともつかないものがいてそれが声を発していた。
無表情で祖父らを見ている。
すると、その毛むくじゃらのやつはこうつぶやいたそうだ。
「なんだ? ありゃなんだべ? 化け物だべか?」
それは祖父が思ったことだった。

急に心を読まれたのでビックリしていると今度は、
「さとりだ!さとりが出た」
そう言った。
すると友人がわなわなと震えながら、同じことを言った。
「さとりだ!さとりが出た!」
どうやら友人の話によるとあいつは山に住む神様みたいなもんで人の心を読むんだっていう。

慌てて山を降りようとするとさとりが通せんぼをする。
「なんで? なして前を塞ぐんだ」
さとりがつぶやく。
どうやらまた心を読まれたらしい。
すると友人が祖父の手をひっつかむと
「さとり、儂の心を読んでみろ!儂は前へ行かん、儂は前へ行かん」
そう言いながら前へ進むとなぜかさとりは自らどいた。

黙ったまんま山をずんずんと下りていくと、山の入り口のとこまで来た。
祖父が友人に「どうして心を読まれなかった? 俺が行こうとした時にゃ前をふさがれたのに」
そう言うと友人は笑いながらこう言った。
「ああ、ありゃね考えてることの反対のことを言ったまでのことさ。つまり前に行こうと考えると心を読まれるけど前に行かないと考えるとさとりは心を読んで自らどくってわけ」
わかったようなわからないような気持ちだったが、不思議な体験をしたもんだ、と祖父は笑った。

 

画像出典元:seiga.nicovideo.jp
引用元: http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1474201478/

覚(さとり)とは?

 覚(さとり)は、日本の妖怪の一つ。鳥山石燕による江戸時代の妖怪画集『今昔画図続百鬼』に記述があるほか、日本全国で人の心を見透かす妖怪として民話が伝えられている。

 多くの民話では、山中で人間の近くに現れ、相手の心を読み「お前は恐いと思ったな」などと次々に考えを言い当て、隙を見て取って食おうとするが、木片や焚き木などが偶然跳ねて覚にぶつかると、思わぬことが起きたことに驚き、逃げ去って行ったとされている。

 同様の伝承は宋代の『荊楚歳時記』でも紹介されていて、こちらには漢代の『神異経』・『西荒経』に記載がある西方の山奥に住む人間の姿をした一本足の怪物山魈が登場する。この山魈は人の心は読まないものの遭遇すると高熱を発して死に至る妖怪であり春節の時期には人里に下りてくるとして非常に恐れられていたが、杣人が暖を取ろうと燃やしていた伐採した竹が爆ぜるのに驚いて逃げかえっていき、春節に爆竹を鳴らす由来となっている。

出典元:ja.wikipedia.org

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