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「あやかし草子」後味の悪い話

神様への願い事
この記事の所要時間: 614

後味の悪い話 その168

529: 本当にあった怖い名無し 2017/02/03(金) 23:06:30.51 ID:PyzLddEi0

今夕刊紙で連載してる宮部みゆきの「あやかし草子」がかなり後味悪いな

江戸のとある長屋で、願掛けのために塩断ちをしようという女房を殴った男がいた。
事情を聞かれ、男は子供時代の悲劇を語り始めた。

男はとある子だくさんの大店の末っ子だった。
始まりは彼が10歳くらいのころ、よその大店に嫁に行った長女が、そこの姑にいびり出されたことからだった。
一人息子をその家にとりあげられ、息子に会いたい長女は塩断ちをして毎日神社に願掛けに出かけていた。

邪を清める塩を断ってたのが災いしたのか、ある日願掛けの帰りに、長女は女の姿をした化け物に声をかけられる。
「行き逢い神」と名乗るその女妖怪は、店の裏の納屋の戸を開けて自分を入れてくれたら、代わりになんでも願いをかなえてやろうと長女に言い、ころりと話に乗った長女が言われた通り納屋の戸をあけておくと、行き逢い神は話通りに納屋に住み着き始めた。

だが、長女が息子を返してほしいと願うと、行き逢い遭い神はもう一つ条件を出す。
「誰かの命を差し出せ」…
そんな恐ろしいことは出来ないと長女は拒むが、やがて息子会いたさに、とうとう奉公人の一人の命を差し出すと言ってしまう。
そして翌朝、その奉公人が死んでいるのが見つかると、長女は自分のしでかしたことの恐ろしさに気付き、すべてを家族に打ち明けた後、首を吊って自殺してしまった。

それからすぐ、例の姑がこんな子はくれてやると息子を店に連れてくるが、母である長女は自殺、しかも行き逢い神などという恐ろしい妖怪の力で戻ってきた子など引き取れないと、その子は寺に入れられてしまった。

恐れおののいた一家は納屋に近付かないよう用心するが、誰かの命を差し出せばなんでも願いがかなうという誘惑は人を狂わせていく…。

 

530: 本当にあった怖い名無し 2017/02/03(金) 23:09:24.37 ID:PyzLddEi0

この家の次女はブスだが性格はよく、とある大店の息子と恋仲だった。
一方、三女は美人だったが性格が悪く、主人公の上の兄が病弱だったためいつもその面倒を見させられていて不満たらたらだった。
三女は考えた。こんなの不公平だ。姉の彼氏は自分にこそ相応しい。
そして三女は納屋に行って行き逢い神に願った。面倒ばかりかける弟の命をくれてやるから、姉の彼氏を自分のものにしてくれ、と。

願いはかない、弟は死んで、次女の彼氏は三女と結婚できなきゃ死んでやると騒ぎはじめ、寝ても覚めてもただひたすら三女のことばかりで食事もロクにしない、ほとんど狂人のようになってしまう。三女は彼氏のそんな姿を見てもなお、望み通りと大喜びで、家族に向かって得意げに自分が願ったのだと教える始末だ。

一家が怒りや恐怖を通り越して呆れ果てる中、彼氏の変わりようを悲しんだ次女は、自分が彼を説得してみると言って彼の家へとでかけるが、そこで次女は彼に毒を飲ませて自分も首を吊って死んでしまった。
そしてそんな悲劇を引き起こした三女は、父親によって座敷牢へと閉じ込められる。

 

531: 本当にあった怖い名無し 2017/02/03(金) 23:11:27.55 ID:PyzLddEi0

ところで、この家の跡取りは次男夫婦で、長男は遊び人だったせいで父に家を追い出されてしまっていたが、売●宿を開いてそこそこの暮らしを送っていた。

そんな長男だったが、度重なる不幸で店が傾き始めたことを知って主人公にこっそり会い、彼から事情を聞かされて、だったら引っ越してはどうかと提案する。
道楽で追い出された息子がそんなことを言っても父や跡取りの次男は反発するだろうから、まずは母や次男の奥さんに話をつけようとするが、こそこそ会っていたのが次男にバレ、行き逢い神騒動で精神的に追い詰められていた次男は、長男が家を乗っ取るつもりなんだと疑い、騒ぎ始める。

そこで長男は堂々と店を訪れ、そんなつもりはない、みんなを救いたいだけだと説得をすると、父も次男も納得し、家族揃って引っ越しの算段を始めた。
と、実はまったく納得などしていなかった次男が、長男の脇腹を包丁でグサリ…
長男はその場で絶命する。

跡取りが人殺し、しかも相手は長男となれば、もはや店はお終いだ。
そこで父はやってはいけないことをやってしまう。そう、行き逢い神に願ったのだ。「長男を生き返らせてくれ」と。そしてその生贄は、座敷牢に閉じ込めた三女…

願いはかなった。三女は死に、長男は生き返った。だが、猿の手やペットセメタリーほど悪質ではなかったものの、長男はただああ…とかうう…とか呻くだけの、まさに生きた屍でしかなかった。
しかしそれで充分だった。次男が殺したということがバレなければ店は存続できる。
長男は病気ということでしばらく家で寝かされていたが、やがて愛人が看病すると引き取り、それから数か月して完全に動かなくなって、病死したということで片づけられる。

それから次男は兄を手にかけたことなどなかったかのようにきびきびと働き、店は徐々に持ち直していくが、またも悲劇が一家を襲った。
次男の奥さんに子供ができるが、難産の末に子供は無事産んだものの、命を落としてしまったのだ。
そして悲劇はそれだけではなかった。赤ん坊の脇腹に、一筋の赤い痣があったのだ。
そう、ちょうど長男が包丁で刺されたのと同じ場所に…。
それを見た次男は、長男が化けて出たと、赤ん坊を掴んで家を飛び出し、赤ん坊ともども身投げしてしまった。

 

532: 本当にあった怖い名無し 2017/02/03(金) 23:12:30.33 ID:PyzLddEi0

もう、店を続けることはできなかった。奉公人たちに暇を出し、気落ちした父はそれから間もなく亡くなった。
家に残ったのは、やはり気落ちして半病人となった母と、まだ子供の主人公、そして行き逢い神だけだ。

ある日、ほとんど寝たきりの母が、納屋に連れて行ってくれと主人公に頼んできた。
自分の命と引き換えに家を出て行ってくださいと頼むために。
主人公は、行き逢い神が姿を見せたら火をつけるつもりで、母を背負って納屋へと赴く。

頭を床にすりつけて、どうか出て行ってくださいと願う母親の前に行き逢い神が現れた。
最初から誰か一人を差し出してそう願ってればよかったのにバカだねえと嘲りの言葉をぶつけられ、かっとなった主人公は思わず殴りかかるが、あっけなく吹き飛ばされて気絶してしまう。

主人公が気が付いた時には土下座をしたまま絶命した母だけが残されていた。
主人公は泣きながら家を飛び出して知り合いに保護され、そしてその夜、店の近所の者が、まるで生き血を吸ったかのような艶やかな赤い振袖を着た奇妙な女が裏口から出ていくのを目撃する…

というところまでが今日までの連載分。まだなんかオチがありそうだが、だとしてもすっきり爽やかな終わりにはなりそうにないな。

 

引用元: http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1482271466/

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