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「廃鉱山異聞」ほんのりと怖い話

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この記事の所要時間: 751

ほんのりと怖い話

460: 廃鉱山異聞【1】 2017/06/13(火) 00:14:07.11 ID:dUD16U5T0
今から5~6年ほど前、アウトドア仲間と廃鉱山に行った。
人数4人で、自分A、同じ年のB、一つ下のC、Cの嫁さん(C嫁)、みな30過ぎのいい大人。
普段はそれぞれのアウトドアライフを送っているが、たまに河原でバーベキューをする仲。
そのバーベキューで話が盛り上がり、「こんど皆でキャンプしようね~」と交わした約束で福井の鉱山跡に行った。
秋の終わり冷える時期だった。ダム湖沿いの細い道をジムニーで走破し、鉱山跡に着いた時は昼過ぎ。
ちょうど都合の良い平地にテント張って、タープ貼って、鍋など用意して食事と酒をはじめた。
決して景色が良い場所では無い。
川を挟んで向かいの山肌が鉱山跡で、自分たちのいる場所あたりが住居跡だろう。
くるっと見て回ったが、ところどころ石垣があったり、朽ちて無くなった家屋の残骸があった。

 

461: 廃鉱山異聞【2】 2017/06/13(火) 00:15:18.97 ID:dUD16U5T0

そして、山間の夜は早い。4時ぐらいには日が沈み、急速に冷えてくる。
昼間からダラダラと贅沢な時間を過ごし、そのままバーベキュー的なディナータイムに突入する。
「こういう楽しみは若いうちには分からないな」などとのたまいながら、ふと気が付くと8時を過ぎていた。
まだまだ宵の口なんだが、腹もいっぱい、酔いも回った。軽くかたずけてそれぞれテントに潜り込む。

ゆさぶられて起きるとCとC嫁がそばにいた。
C嫁「Aさん、ちょっと様子がおかしいんですよ・・・」
CはBを起こしにいった。
自分「どうしたんですか?」
C嫁「ちょっと、外見てもらえますか?」

月が煌々と照らし、ライト無しでもなんとか歩ける。
Bも出てきて、Cが指さす鉱山跡を見る。
・・・・・?・・・なにが?
と言いかけたとき、“ゴッ、コーンッ!”と何かがぶつかるような鈍い音が聞こえた
。山の中腹、のぼっていける道の先から聞こえる気がする。

 

462: 廃鉱山異聞【3】 2017/06/13(火) 00:17:39.95 ID:dUD16U5T0

B「なんですかね?ガケ崩れかな?」
雨は降っていない。増水もしていない。
またしばらくすると、“ゴッ、ゴッ、コーンッ!”と聞こえる。
光量の大きいLEDランプをジムニーに付けてあったのを思い出し、Bが車のエンジンをかける。
スモールランプに照らされながら、多少の推理を話し合った。

1:山向こうの工事かなにかの音が反射して聞こえている説
2:鉱山のトンネルが崩れる音説
3:山崩れ、ガケ崩れの前兆説
4:誰かが、犯罪的な事をしている説
5:動物、例えば鹿などが頭突きをしている説

一番恐れたのは、4番と5番。

4:誰かが犯罪の隠ぺいに来ている可能性、つまり殺人と及び死体遺棄。
ずいぶん前だがダム湖が渇水のとき冷蔵庫から遺体が見つかった事件があった。
つまりそういう事が起こり、また起きた可能性がある山間なのだ。
これが真実なら自分たちは目撃者になってしまう。組織的なものならかなり危険だ。(ヤクザとか)

5:動物の何かの音、と言うのも怖い。こんな鈍い音を出せる動物は限られている。
鹿か猪、もしくは“熊”だ。
誰も熊に出会った事はないが、火を恐れないとか、獲物に執着するとか、
目や鼻を攻撃できる距離はすでに喰われている最中とか、
4人いるから安心じゃなくて、熊にしてみれば的がでかくなっただけと理解している。

 

463: 廃鉱山異聞【4】 2017/06/13(火) 00:19:51.05 ID:dUD16U5T0

ちなみに、ガケ崩れなどの危険性は、今いる広場の条件的に心配は無い。
向こうの山がどれだけ崩れてもここまでは絶対に届かない。そういう場所に陣取っている。

ともかく、必要なものだけ持ってもう一台の車にC夫妻、
これからライトをつける車に自分とBが待機した。
先にC夫妻が逃げ出せるように移動して全員が目くばせする。

B「それじゃAさん、いきますよ!」
自分「おうっ!」

車の屋根に取り付けたLEDライトが水平よりやや上を照らす。・・・特に何も見当たらない。
Bが箱乗りしてライトの方向を変えていく。サーチライトのようだ。
しばらく音の方向を探って照らして見たが何も見つけることはなかった。

自分「これは、1番か2番じゃないかなぁ?」
B「だと良いですけどね、、、、どうします?」
エンジンはかけっぱなしで、C夫妻と相談した。で、C嫁の「寝れなくない?」の一言で撤収することにした。
何もかも一緒くたに詰め込んでその場を離れることに。時間は12時少し前。
ダム湖のたもとまで戻り、ひらけた場所でふたたび協議し、不本意ではあるが少し下った駐車場で夜を明かした。

7時前には目が覚めて、一応、忘れ物が無いか確認するため現場に戻ることにした。
湖面には霧がかかり、遠くの山々も霧もやで美しい。
そうこうするうちに昨日の場所にたどり着き、
取りこぼした備品を拾い、ごみも拾い、“昨日のはなんだったんだろうね?”と鉱山跡を見ながら話していた。

 

464: 廃鉱山異聞【5】 2017/06/13(火) 00:21:46.38 ID:dUD16U5T0

C「きっと鉱山で亡くなった人の亡霊ですよw」
自分「うむ、実はオレもその可能性が一番高いとおもふ、デュフッw」
C嫁「なんで幽霊って夜中に出るんですかねー?」
と、言いつつ固形燃料で湯を沸かし始めた。
明るくなってしまえば昨日の恐々した気分もどこへやら。
“じゃ、オレちょっと見てくるから、目玉焼きとソーセージね!”
と、Bが軍手に拾った木の棒を持ち鉱山跡に歩き出す。
“じゃ、オレも目玉焼きにベーコンね!”と、自分も軍手をはめながらBの後を追った。

“じゃ、オレはゆで卵に海苔とみそ汁ね!”と言ったCに、自分とBがツッコミを入れる。
「お前は嫁を守らんかい!」

川向うと言っても谷では無い。
水たまりが少しあって、砂防ダムが何個も連なっている。
その一つを伝い向山の道跡をのぼる。
昨日はこんなとこまで来なかったが、改めて建物の跡が散在しているのに気が付く。
レンガ造りの遺構がある。ズリと呼ばれる石山、砂利山がある。
近くで見ると人間が居たニオイというか、空気が実感できる。
一応道らしきものはあるのだ。遠く見下ろした所にC夫妻が手を振っている。

 

465: 廃鉱山異聞【6】 2017/06/13(火) 00:23:30.94 ID:dUD16U5T0

B「Aさんあれが坑道じゃないですか?」
そうそうに引きかえすかと思いきや、結構な距離を黙々と進んだBが指さした。
もう一山くらいの距離に荒涼とした岩場があり、かなり遠目ではあるが穴が空いているような・・・。
それでも進み始めるBを見て、さすがに音をあげた。
自分「Bさん、おらぁもう無理だ、オレはここで徳川の軍勢をくいとめる!必ず薩摩へたどり着くのじゃっw」
B「関ケ原かいー!w」

もうちょっと行きたそうなBをあきらめさせて、てくてくと戻り始めた。
その時、ザーッっと強風が吹き、ワシャワシャワシャワシャと音が聞こはじめた。
レンガ造りの遺構を過ぎ、段々になった石垣を下るまで、わしゃわしゃ、ボショボショと
遠いような近いような得体のしれない音が周りから聞こえた。人語のようにも、単に風が草木を揺らす音にも聞こえる。

B「なんか、喋ってないですか、コレ?」
自分「!、、、やっぱそう思う?」
歩みを止めてじっと耳すます。

“・・・しゃゎきつしょぼそぼそ・・・こじゃそぼしょぼしょぼつ・・・”
古い時代の老人がささやいているようなニュアンスである。

C夫妻のもとに戻ると、冗談半分ではあったが、目玉焼きやベーコンなどの朝食を作っていてくれた。
ありがたや、ありがたや。事の顛末をまじえながら一服し、やっぱり岩が転がり落ちた音か、坑道内が崩落した音ではないかと推測し、岐路につく。

 

466: 廃鉱山異聞【7】 2017/06/13(火) 00:25:13.14 ID:dUD16U5T0

後日、鉱山にまつわる歴史をひもとき、
伝染病などで多くの人が亡くなり時代の移り変わりとともに閉山、廃村となったのを知った。
しんみりした話だが、訪れる人が完全に途絶えてしまうのも寂しい気がする。

C嫁「今度行くときは、お花持っていきましょう。」
自分「それがいい。あと日本酒な。」
B「今度は坑道にたどり着きますよ?(覚悟いいですねAさん?)」
C「じゃあ、今度はオレも行く!」

自分・B「おまえは嫁を守っとれ!!w」

おわり

ありがとうございました。

 

引用元: http://hayabusa6.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1481887428/

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