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雑木林にまつわる奇妙な話

 2017.09.13     その他の怖い?話     2件     Loadingお気に入りに追加
雑木林
この記事の所要時間: 153

十五、六年前くらいのことだろうか。
その日も俺は、いつもよくいく近場の山へ登りに行った。
ふと、今日は違うルートで遊びたいなと思い、道もついてない雑木林へと足を踏み入れた。
ところが杉林が延々と続くだけで、一向に眺望は開けてこないし、歩きは辛いし、正直、馬鹿なことを考えたものだと後悔して、もうやめようと思った。
しかし道を引き返すのも面倒で、川に沿って下れば適当な場所に降りられるだろうと、たかを括って降り始めたのだが、笹の藪につきあたり道のりは険しさを増すばかりだった。
それでもかなりの距離を歩いていたので、ほどなく里に行き当たる筈だと、強引に進み続けた。

そうしてしばらく歩きつづけると、笹も杉林もまばらな少し開けた場所に出た。
そしてその少し開けた場所の中央に奇妙な杉が生えているのを発見した。
十本ばかりの杉が円筒状に生えていて、その杉どうしの隙間が20センチくらいしか離れておらず、隣合った枝どうしが癒着しているものを想像してほしい。
俺が見つけた奇妙な杉というのが、そんな姿だった。

下生えの枝は、癒着したもの以外は、ちゃんと刈り込まれていて、あきらかに人偽的なものと見て取れた。
そういえば、前にテレビでこんな風に木を曲げたり枝を癒着させたりしている、外国の園芸家だかアーティストがいたのを思いだし、多分これも、それに類したものだろうと思った。
「カメラを持ってくれば良かった」と思ったが生憎、その日に限って持って来なかったことが今でも悔やまれる。
円筒形の内側を覗いて見ようと思い、枝の隙間から覗いて見たが、なにぶん暗い森林の中、午後も暮れかけようという時間なので暗くて闇を覗きこんだだけだった。
枝の密集を足がかりに5メートルくらい登ってもみたのだが埒が開きそうもない。
もっと詳しく観察したかったのだが、日も暮れる時間も間近ということで観察もそこそこに山を降りた。

結局、断崖につきあたり、来た道を引き返し本来の登山道に戻る頃には陽も暮れて、闇の中、懐中電灯の明かりだけを頼りに山道を降りることになった。

もういちど、あの場所に行きたいと思っているのだが、なにぶん険しい道のりなので、未だに見にいってない。

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コメント

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2017/09/14(木) 08:22:41 ID:U0NDkwMTc

    行けよww

    • 名前: 怖い名無しさん
    • 投稿日:2017/09/14(木) 20:55:19 ID:U0ODgyNDE

    ヒト似たけって植物があるらしい、養分を求めて歩き回る植物
    死骸にたどり着くと、その養分を吸ってその形になる、タヌキの死骸ならタヌキ、イノシシなら猪
    人間だったら人型にね

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